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2024年 12月 31日

月曜社最新情報まとめ(ブログの最新エントリーは当記事の次からです)

◆公式ウェブサイト・オリジナルコンテンツ
◎2011年6月28日~:ルソー「化学教程」翻訳プロジェクト。

◆近刊
2024年05月17日取次搬入予定:谷川雁『筑豊からの報告――大正行動隊から退職者同盟へ』本体3,600円。
2024年05月07日取次搬入予定:ジョヴァンニ・ジェンティーレ『純粋行為としての精神の一般理論』本体5,400円、シリーズ・古典転生第30回配本(本巻29)。
2024年05月07日取次搬入予定:アンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』本体3,600円。
2024年04月11日取次搬入予定:江川隆男『内在性の問題』本体4,300円。

◆最新刊(書籍の発売日は、取次への搬入日であり、書店店頭発売日ではありません)
2024年03月21日発売:『平岡正明著作集』上下巻、各3,200円。
2024年02月16日発売:シャルロット・デルボー『無益な知識――アウシュヴィッツとその後2』本体2,400円。
2024年02月06日発売:アルベール・カミュ『結婚』本体2,000円、叢書・エクリチュールの冒険第24回配本。
2024年01月18日発売:ジュディス・バトラー『新版 自分自身を説明すること』本体2,700円。
2024年01月09日発売:近藤和敬『人類史の哲学』本体3,800円。
2023年12月01日発売:アンジェロ・ポリツィアーノ『シルウァエ』本体5,400円、シリーズ・古典転生第29回配本(本巻28)。
2023年12月01日発売:石川義正『存在論的中絶』本体2,600円。
2023年11月17日発売:小田原のどか/山本浩貴編『この国(近代日本)の芸術――〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』本体3,600円。
2023年11月09日発売:渡辺由利子『ふたりの世界の重なるところ――ジネヴラとジョルジョと友人たち』本体2,200円、シリーズ〈哲学への扉〉第10回配本。
2023年10月25日発売:茅辺かのう『茅辺かのう集成――階級を選びなおす』本体4,800円。
2023年10月02日発売:森山大道『写真よさようなら 普及版』本体4,500円。
2023年09月22日発売:ダヴィッド・ラプジャード『壊れゆく世界の哲学――フィリップ・K・ディック論』本体2,800円。
 三田格氏書評(「ele-king」2023年11月20日、Book Revies欄)
 藤田直哉氏書評「まだ絶望ではない――現在を生きるためのヒントを、フィリップ・K・ディックの著作の中に探る」(「図書新聞」2023年12月2日3617号8面)
2023年08月04日発売:『表象17:映像と時間――ホー・ツーニェンをめぐって』本体2,000円。
2023年08月01日発売:アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ『ヴヴェヂェンスキィ全集』本体6,400円。
2023年07月28日発売:ジャン-リュック・ナンシー『否認された共同体』本体3,600円、叢書・エクリチュールの冒険第23回配本。
2023年07月28日発売:ステファヌ・マラルメ『散文詩篇』本体2,000円、叢書・エクリチュールの冒険第22回配本。
2023年06月12日発売:『多様体5:記憶/未来』本体3,000円。
2023年06月12日発売:ベンジャミン・ピケット『ヘンリー・カウ――世界とは問題である』本体6,000円。
2023年06月08日発売:フリードリヒ・シラー『シラー詩集』第1部:本体4000円、第2部:本体4,400円。
2023年05月24日発売:小泉義之『弔い・生殖・病いの哲学――小泉義之前期哲学集成』本体3,600円。
 渡名喜庸哲氏書評「生命の哲学を紡ぎ直す――多様な側面をもつ生の諸相について」(「週刊読書人」2023年8月25日号)
2023年04月26日発売:『巡礼――髙﨑紗弥香写真集』本体6,000円。
2023年04月04日発売:長崎浩『中江兆民と自由民権運動』本体2,800円。
2023年03月31日発売:大谷能生『歌というフィクション』本体3,800円。
2023年02月15日発売:鈴木創士編『アルトー横断――不可能な身体』本体3,200円。
2023年02月02日発売:ジョルジョ・アガンベン『バートルビー 新装版』本体2,600円。

◆販売情報(重版・品切・サイン本、等々)
◎重版出来:
 2023年03月20日:星野太『崇高の修辞学』4刷(2017年初刷)
 2023年03月29日:ジョルジョ・アガンベン『創造とアナーキー』2刷(2022年5月初刷)

◆出版=書店業界情報:リンクまとめ
◎業界紙系:「新文化 ニュースフラッシュ」「文化通信
◎一般紙系:Yahoo!ニュース「出版業界」「電子書籍」「アマゾン
◎話題系:フレッシュアイニュース「出版不況」「電子書籍」「書店経営
◎新刊書店系:日書連 全国書店新聞
◎雑談&裏話:5ちゃんねる 一般書籍

※このブログの最新記事は当エントリーより下段をご覧ください。 
※月曜社について一般的につぶやかれている様子はYahoo!リアルタイム検索からもご覧になれます。月曜社が公式に発信しているものではありませんので、未確定・未確認情報が含まれていることにご注意下さい。ちなみに月曜社はtwitterのアカウントを取得する予定はありませんが、当ブログ関連のアカウントはあります。


# by urag | 2024-12-31 23:59 | ご挨拶 | Comments(21)
2024年 04月 07日

注目新刊:デリダ講義録第6弾『時を与えるⅡ』白水社、ほか

注目新刊:デリダ講義録第6弾『時を与えるⅡ』白水社、ほか_a0018105_00024124.jpg


★まずは発売済の新刊で最近出会いのあった書目を並べます。

ジャック・デリダ講義録 時を与えるⅡ』ジャック・デリダ(著)、藤本一勇(訳)、白水社、2024年3月、本体7,500円、A5判上製350頁、ISBN978-4-560-09806-6
見ることの塩(上)イスラエル/パレスチナ紀行』四方田犬彦(著)、河出文庫、2024年3月、本体1,200円、文庫判320頁、ISBN978-4-309-42090-5
見ることの塩(下)セルビア/コソヴォ紀行』四方田犬彦(著)、河出文庫、2024年3月、本体1,200円、文庫判328頁、ISBN978-4-309-42091-2
文藝 2024年夏季号』河出書房新社、2024年4月、本体1,400円、A5判並製520頁、雑誌07821-05

★『ジャック・デリダ講義録 時を与えるⅡ』は「ジャック・デリダ講義録」第6弾。原著『Donner le temps II』(Seuil, 2021)の全訳。1978年から79年にかけて行なわれた講義のうち、9回分(第7回から第15回まで)を収録。帯文に曰く「社会学や人類学における交換様式としてではなく、哲学における「存在と時間」の問題として追究してゆく、脱構築的贈与論」。冒頭には編者のロドリゴ・テレゾによる「序言」と、同じく編者のローラ・オデッロ、ピーター・スゼンディ(サンディもしくはセンディと表記される場合もあります)、そしてテレゾの三氏による「編者による覚書」が置かれています。

★デリダはこう述べます。「贈与は、それなくしてはもはや存在を思考することができなくなるようなものである。贈与なしでは、存在の思考が思考できなくなり、存在と存在者とのあいだの存在者的-存在論的差異が思考できなくなるのである。まず贈与を思考しなくては、すなわち思考すべきものを与えるものの贈与から出発して思考しなくては、思考を思考することができず、思考とはどういうことか、何がわれわれに思考するように呼びかけるのかについて、思考することができないのである。したがって贈与以上に根源的なもの、さらに先-根源的なものはない。はじめに贈与がなければ、いかなる意味も、いかなる真理も、いかなる存在者も、それらが思考されるべきものとして、存在すべきものとして、与えられない」(第9回、89~90頁)。

★「思考可能なものは、思考されうるものの全体を思考可能にするのであるから、思考可能なものそれ自体は、その元来性から言って、思考可能ではない。思考可能なものは、存在する何ものでもなく、規定可能なつまり思考可能な何ものでもない。思考可能なものは思考不可能性であり、思考不可能なものとして思考可能なもの、不可能なものとして可能なもの、それが贈与なのだ。それこそが、私がこのセミネール〔第1回〕の冒頭から早くも、「不可能なものから始めなくてはならない」と言ったときに近づこうと試みていた事柄だった」(91頁)。

★「訳者あとがき」によれば、本書の「最後の二回分に至っては、作者本人の原稿がなく(あったがなくなった、あるいは最初からない)、録音テープという記録メディアから書き起こしテクストしかなく、しかもその録音テープも発見されず、そんな痕跡の痕跡が書籍として交換され、私たちに「贈与」され「配送」されているのだ」(295頁)。また、同講義の第1回から第5回までは加筆修正されて、単行本『時を与えるⅠ――贋金』としてガリレ社より1991年に刊行されたものの、未訳です。さらに言えば、もともとの講義原稿の第1回から第6回までが講義録としてスイユ社から刊行されるかどうかは現時点では不明とのことです。

★『見ることの塩』上下巻は、巻末特記によれば、作品社より2005年に刊行された『見ることの塩――パレスチナ・セルビア紀行』を二分冊して文庫化したもの。上下巻の各巻末に書き下ろしのテクストが加わっています。上巻には「見ることの蜜は可能か――二〇二四年版のための追補」(263~310頁)、下巻には「書かれざる「最後の旅」への序文」(285~310頁)と、いずれも長めのものです。帯文には「「ガザ虐殺」を問うための緊急出版」とあります。

★『文藝 2024年夏季号』は、特集1が「世界はマッチングで回っている」、特集2が「さよなら渋谷区千駄ヶ谷2-32-2」で、緊急企画「ガザへの言葉#CeasefireNOW」。特集2は来月の大型連休明けから河出書房新社が新宿区東五軒町に移転することを記念したもので、個人的にはあの方この方、あの場所この場所、色々なことを思い出して感慨深くなります。あのビルに出る幽霊話は本当らしく、特集頁だけでなく「文藝後記」にもエピソードが。ぜひ解体前に動画を終夜撮影してくださるといいのですが。

★まもなく刊行となる新刊書籍、PR誌、新刊文庫を列記します。

大邱の敵産家屋――地域コミュニティと市民運動』松井理恵(著)、共和国、2024年4月、本体2,700円、四六判上製248頁、ISBN978-4-907986-86-5
現代コリア、乱気流下の変容――2008-2023』A・V・トルクノフ/G・D・トロラヤ/I・V・ディヤチコフ(著)、下斗米伸夫(監訳)、江口満(訳)、作品社、2024年4月、本体2,700円、四六判並製352頁、ISBN978-4-86793-029-8
世界思想 51号 2024春』世界思想社編集部(編)、世界思想社、2024年4月、A5判並製88頁
『中国古典小説史――漢初から清末にいたる小説概念の変遷』大塚秀高(著)、ちくま学芸文庫、2024年4月、本体1,300円、文庫判304頁、ISBN978-4-480-51236-9
『ことばの学習のパラドックス』今井むつみ(著)、ちくま学芸文庫、2024年4月、本体1,200円、文庫判288頁、ISBN978-4-480-51237-6
『江戸の都市計画』鈴木理生(著)、ちくま学芸文庫、2024年4月、本体1,300円、文庫判 352頁、ISBN978-4-480-51238-3
『古代技術』ヘルマン・ディールス(著)、平田寛(訳)、ちくま学芸文庫、2024年4月、本体1,400円、文庫判368頁、ISBN978-4-480-51240-6

★『大邱の敵産家屋』は、跡見学園女子大学准教授の松井理恵(まつい・りえ, 1979-)さんが2008年から2022年にかけてか各媒体に発表してきた論考6本に大幅な加筆修正を施して1冊にまとめたもの。敵産家屋(てきさんかおく)とは、日本による植民地時代に朝鮮半島で建てられた日本式住宅のこと。本書は「韓国第三の拠点都市・大邱(テグ)」に残る敵産家屋を「コミュニティや市民運動の拠点として利用しつづける人びとの肉声を拾いあげ、韓国現代史に位置づける試み」(帯文より)とのことです。

★『現代コリア、乱気流下の変容』は、帯文によれば「危ういバランスで“休戦”状態が続く朝鮮半島──大国による「操作可能な混沌」の舞台となった南北両国家を、ロシアの碩学がパラレルに分析する。核と紛争の時代を読み解く鍵がここに」。原著は2021年に刊行。「二つのコリア――分岐する発展経路(二〇〇七~二〇二〇)」「朝鮮半島の核・ミサイル問題、外交的解決の試み」「ロシア外交と朝鮮」の三部構成。各章題や各節題など詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。「未来を予測することは、過去をよく知ることによって「容易となる」。このような期待を込めて読者に本書を読んでいただきたいと願っている」(日本語版序文、26頁)。

★世界思想社のPR誌『世界思想』第51号(2024春)の特集は「スポーツ」。「スポーツとは何か」「多様性と社会」「現場から考える」の三部構成で14篇が寄稿されています。執筆者は、玉木正之、為末大、武田砂鉄、金井真紀、溝内克之、稲見昌彦、磯野真穂、平尾剛、中澤篤史、石岡丈昇、町田樹、関めぐみ、若菜晃子、柏野牧夫、の各氏。目次詳細は誌名のリンク先でご確認いただけます。巻末には寄稿者14氏が選書したブックリストも掲載されています。『世界思想』誌は書店で無料配布されます。

★まもなく発売となる、ちくま学芸文庫の4月新刊は4点。まず『中国古典小説史』は、埼玉大学名誉教授の大塚秀高(おおつか・ひでたか, 1949-)さんによる放送大学テキスト『漢文古典Ⅱ』(1987年)の改訂改題文庫化。親本の「まえがき」は新しく加えられた「あとがき」の一部として移設されています。帯文に曰く「『荘子』から『水滸伝』『紅楼夢』まで、独特の展開を遂げた歴史を知るための概説書」。「あとがき」によれば「本文に補注をいくつかいれ、評も一部に修正と増補を加えている。もちろん「てにをは」や誤字脱字についても修正した」とのことです。

★『ことばの学習のパラドックス』は、中公新書の共著書『言語の本質』が昨年大きな話題を呼んだ慶応義塾大学教授の今井むつみ(いまい・むつみ, 1958-)さんの初の単独著(共立出版、1997年)の文庫化。著者自身による「ちくま学芸文庫版あとがき」と、早稲田大学准教授の佐治伸郎さんによる文庫版解説「ことばの習得研究はどこからきてどこへいくのか」が加えられています。帯文に「著者独自の画期的な研究はここから始まった」とありますが、今井さんご自身も新しいあとがきで「本書は私の初の著作であり、研究の原点である」と述べられています。

★『江戸の都市計画』は、都市史がご専門の鈴木理生(すずき・まさお, 1926-2015)さんの同名著書(三省堂、1988年)の文庫化。帯文に曰く「東京の〈原形〉はどのようなものだったのか。水辺の地理と歴史から読む運河都市の成立」。文庫版解説「いくつもの「原形」の上に――鈴木理生の隠れた代表作」は、金沢工業大学講師の髙橋元貴さんによるもの。

★『古代技術』は、ドイツの古典文献学者ヘルマン・ディールス(Hermann Diels, 1848-1922)による講演録『Antike Technik』第3版(Teubner, 1924)の訳書(SD選書:鹿島出版会、1970年)の文庫化。「ギリシア人の科学と技術」「古代の戸と錠」「蒸気機械、自動装置、賃金表示機」「古代の通信術」「古代の飛び道具」「古代の化学」「古代の時計」の全七講です。巻末解説は、東京大学大学院准教授の三村太郎さんによる「古代ギリシア科学技術史の始まり」。言うまでもありませんが、ディールズはクランツとともに『ソクラテス以前哲学者断片集』(岩波書店)の共編者として高名です。


# by urag | 2024-04-07 23:24 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)
2024年 04月 05日

「週刊金曜日」に石川義正『存在論的中絶』の書評掲載

「週刊金曜日」2024年4月5日号に、月曜社12月刊、石川義正『存在論的中絶』の書評「「考える」営みの衝撃に向き合う思想エッセイ」が掲載されました。評者は批評家の高原到さんです。「著者が、自らの実存と深い哲学的思考の交差点に見出す「存在論的中絶」という概念は、既成の思考を鋭く批判しつつ、生をラディカルに肯定する。〔…〕本書の凄みに圧倒された」と評していただきました。

# by urag | 2024-04-05 11:42 | 書評・催事・広告 | Comments(0)
2024年 04月 04日

月曜社5月新刊:谷川雁『筑豊からの報告――大正行動隊から退職者同盟へ』坂口博解説解題

2024年5月17日取次搬入予定 *人文・思想

筑豊からの報告――大正行動隊から退職者同盟へ
谷川雁[著] 坂口博[解説・解題]
月曜社 本体3,600円 46判(縦188mm×横130mm×束幅23mm、重量365g)並製392頁
ISBN:978-4-86503-189-8 C0010

奇妙な村(サークル村)から奇妙な労働運動へ。大正行動隊と退職者同盟(退職者の労働組合という奇妙な逆説)は現在に何を問うのか。谷川雁と大正炭鉱闘争による60年代の鮮烈な戦闘の思想と軌跡、そして激しい内的葛藤をよみがえらせる。単行本未収録作多数。「生命の保障さえない炭鉱労働の現場に対して、会社をつぶすことも厭わなかった。つまり、資本主義の論理ではなく、労働者の論理・モラルで、炭鉱資本の退場を促していったのだ。この「奇妙な労働運動」には、また、さまざまな事件・出来事が付帯している」(解説より)。

目次(★印は単行本未収録;ただし、八木俊樹氏編集による限定私家版『無(プラズマ)の造形』1976年は単行本に数えていない)
 奇妙な醜悪さ
 アピール 大正炭坑の闘争について ★
 ここに酒あり
 北九州労働者「手をにぎる家」 建設案 ★
 戦闘の思想的土台
 大正炭鉱の概況――筑豊のヤマの発火点 ★
 百時間――大正行動隊の手記
 前線からの報告――山崎里枝殺害事件と山崎一男の死など ★
 地獄のヤマでは働かない――大正炭鉱闘争の現況
 労働者生活の根底を探求し 変革するために――「手をにぎる家」建設の思想 ★
 死神の目と乱視の目――九州からの報告と訴え ★
 大正からの報告(文=森崎和江) ★
 大正からの報告
 退職主義ともいうべき闘いの思想――大正炭鉱からの報告 ★
 報告・大正闘争――完全に倒立させられた三池が、ここにある
 〝退職主義〟の発火――筑豊・大正からの報告
 大正からの報告
 九州報告/闘いの総括――総括会議の討論 ★
 文学の階級性 ★
 巨人伝説の城のまえで――八幡製鉄 ★
 熱い泥の激突――三池で感じること
 反暴力
 ミイケはどこへいったか
 私のなかの〝死〟――三池の死者は我々のなかに孕まれていた ★
 原基体としての労働者組織――三池の死者たちを撃つために
 暗黒を知る者のゆたかさを――土門拳写真集「筑豊のこどもたち」から ★
 鉱害模様――筑豊に生きる 1 ★
 川筋けんか仕法――筑豊に生きる 2 ★
 若者以前――筑豊に生きる 3 ★
 釜一つ、鍋一つ――筑豊に生きる 4 ★
 『はたらくひと』の春――筑豊に生きる 5 ★
 奇妙な試み ★
解説「奇妙な労働運動」(坂口博)
解題(坂口博)

谷川雁(たにがわ・がん)1923年熊本県水俣市生まれ。95年没。45年、東京大学文学部社会学科卒業。8カ月の従軍。58年、森崎和江、上野英信、石牟礼道子らと「サークル村」を福岡県中間市で創刊。60年、中間市の大正炭坑を拠点に大正行動隊を組織。初期重要作『原点が存在する』『工作者宣言』『戦闘への招待』『影の越境を越えて』は月曜社より復刊(解説・解題 坂口博)。

坂口博(さかぐち・ひろし)1953年佐賀県伊万里生まれ。滝沢克己、キェルケゴールなどの哲学および文学書の出版に携わる。著書に『校書掃塵』(花書院)、共編著に『「サークルの時代」を読む』(影書房)、共著『〈原爆〉を読む文化事典』(青弓社)など。

アマゾン・ジャパンHMV&BOOKSonline、にて予約受付中。

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# by urag | 2024-04-04 17:01 | 近刊情報 | Comments(0)
2024年 04月 04日

月曜社5月新刊:ジョヴァンニ・ジェンティーレ『純粋行為としての精神の一般理論』上村忠男訳

2024年5月7日取次搬入予定 *人文(哲学、イタリア思想)

純粋行為としての精神の一般理論
ジョヴァンニ・ジェンティーレ[著] 上村忠男[訳]
月曜社 本体5,400円 A5判上製392頁(216x158x23.5mm) 650g ISBN978-4-86503-187-4

ヘーゲル弁証法を転倒させた独自の行為的観念論を展開するジェンティーレの哲学的主著(1913年)の85年ぶりの新訳であり、原著改訂第6版(1938年)よりの完訳。20世紀前半のイタリアを代表する思想家であり、教育改革を推進した政治家であり、ファシストの理論的支柱とも目されてパルチザンによって銃殺された彼の真価は、本書を通じて問い直されるだろう。関連論考4篇を訳出し、訳者による詳細な著者紹介を付す。シリーズ・古典転生、第30回配本(本巻29巻)。

目次:
訳者まえがき
ジョヴァンニ・ジェンティーレ小伝
純粋行為としての精神の一般理論
序言
第1章:実在の主観性
第2章:精神的実在
第3章:精神の単一性と事物の数多性
第4章:発展としての精神
第5章:自然の問題
第6章:抽象的普遍と実定的なもの
第7章:〈わたし〉としての個体
第8章:自己生成としての実定的なもの
第9章:空間と時間
第10章:不死性
第11章:因果性、機械論、偶然性
第12章:予見と自由
第13章:歴史的二律背反と永遠の歴史
第14章:芸術、宗教、歴史
第15章:科学、生活、哲学
第16章:自己概念としての実在、悪と自然
第17章:エピローグならびにもろもろの系
第18章:観念論か神秘主義か
付録1:純粋行為としての思考の行為
付録2:歴史における時間の超克
付録3:超越論的社会あるいは人間の内なる社会
付録4:労働のヒューマニズム

ジョヴァンニ・ジェンティーレ(Giovanni Gentile, 1875-1944)イタリアの哲学者、教育学者、政治家。クローチェと並び、20世紀前半のイタリア思想界で大きな影響力を持った。ムッソリーニ政権下で文部大臣を務め、教育改革を推進。ファシズム体制の主要な理論的代表者と目され、共産党系のパルチザン組織「愛国行動団」のメンバーによって、フィレンツェの自宅で銃殺される。訳書に『教育改善の哲理』(田中治六/石川哲訳、聚英閣、1925年3月)、『改造教育』(田中豊訳、文明協會事務所、1925年11月)、『純粋行動の哲学』(三浦逸雄訳、1939年;本書既訳書)、『教育革新論』(西村嘉彦訳、刀江書院、1940年)など。

上村忠男(うえむら・ただお, 1941-)思想史家。本書に関連する編訳書に『国民革命幻想――デ・サンクティスからグラムシへ』(未來社、2000年)、『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ』(月曜社、2012年)、『イタリア版「マルクス主義の危機」論争――ラブリオーラ、クローチェ、ジェンティーレ、ソレル』(未來社、2013年)がある。

アマゾン・ジャパンHMV&BOOKSonline、にて予約受付中

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# by urag | 2024-04-04 16:35 | 近刊情報 | Comments(0)