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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2004年 05月 21日

アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』が品切重版中です

アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』が品切重版中です_a0018105_123142.jpg
小社の処女出版であるアガンベン著『アウシュヴィッツの残りのもの』はおかげさまで第ニ刷もほぼ完売で、ただいま第三刷を準備中です。重版出来までしばらく時間がかかりそうです。それまでは本屋さんの店頭在庫のみの販売となります。

写真で『アウシュヴィッツ~』の上にのせている白い本は、小社近刊のアガンベン著『バートルビー』の原書です。原書では、ジル・ドゥルーズの論文「バートルビー、または決まり文句」が併載されています。いわゆる書き下ろしの共著ではなく、アガンベンさんがドゥルーズの既存の論文をカップリングすることを許可されて刊行した本です。ドゥルーズの論文は彼の生前最後の論文集『批評と臨床』(河出書房新社)に収録されていますので、小社より刊行する日本語訳ではカップリングはしない方針です。

その代わり、題材になっているハーマン・メルヴィルの短編『代書人バートルビー』の新訳を併載します。150年も前に書かれた物語ですが、現代人の生の暗部を冷徹に見つめた慧眼は今なお私たちに強く訴えるものがあります。

写真で一番下になっているのが、アガンベンの論文15編をダニエル・ヘラー=ローゼンという若手の研究者が編集し英米語訳した論文集『ポテンシャリティーズ』です。これとほぼ内容が共通した日本語訳版を小社では準備しております。訳者は慶応大学で教鞭を執っておられる高桑和巳さんです。

# by urag | 2004-05-21 12:32 | 近刊情報 | Comments(0)
2004年 05月 20日

ただいま編集中:カッチャーリ「多島海(アーキペラゴ)」

ただいま編集中:カッチャーリ「多島海(アーキペラゴ)」_a0018105_113623.jpg
アート系の近刊が連続するためか、すっかり芸術書版元のブログのようになっている今日この頃ですが、月曜社といえばむしろ人文書だろ、現代思想とか、カルチュラル・スタディーズとか、と思っていらっしゃる方は多いかもしれません。その通りです。ウチは人文系がメインです。

写真は、近刊予定の、マッシモ・カッチャーリ著『多島海(アーキペラゴ)』の原書等です。真ん中の赤い本がそれ。その下にあるのは、今年三月に刊行されたカッチャーリの久方ぶりの新刊『究極的なものについて』です。共著やインタビュー集や増補版などの刊行を除外すると、実に『多島海』(1997年)以来の新刊になります。版元はいつもどおりミラノのアデルフィ社。ハイデガーやウィトゲンシュタイン、ジョルジョ・コッリやエマヌエレ・セヴェリーノらの著書を多くエントリーしている「哲学叢書」からの一冊です。

「哲学叢書」ではかつてカッチャーリの大著『根源について』が刊行されたことがありますが、今回の『究極的なものについて』も、『根源について』並みの分厚さで圧倒されます。注をあわせ、554ページになります。

一番上の紫色の本は、今年の3月にズーアカンプから刊行された、アレクサンダー・ガルシア・デュットマンの最新論文集『誇張の哲学』です。デュットマン氏の小論『友愛と敵対』を一昨年に刊行してから早くも二度来日してくれた彼ですが、現在、ミドルセックス大学からロンドン大学ゴールドスミス校に移籍して教鞭を執っています。ゴールドスミス・カレッジといえば、イギリスにおけるカルチュラル・スタディーズの牙城です。哲学者である彼がなぜゴールドスミスに? 

彼は今月(2004年5月)1日から、視覚文化を研究するユニットの一員として、教授職につきました。彼は現代絵画論や写真論、美術館論などの実績がありますし、何より本人はゴールドスミスという環境が面白そうだったから、と来日時に話していたことを思い出します。芸術理論、芸術批評の方面での彼の近刊『痕跡を消す』も注目です。なお彼が本年念頭に来日した際に、アドルノの『ミニマ・モラリア』について東大駒場で連続講義を行いましたが、この主題は近々一冊の本としてズーアカンプから刊行されます。

# by urag | 2004-05-20 11:34 | 近刊情報 | Comments(0)
2004年 05月 20日

大竹伸朗「UK77」(6月末刊行)を台湾よりご発注いただいたお客様へ

今朝方、取次の日販さん経由の客注で、大竹伸朗「UK77」のご発注のお電話をいただきました。台湾のお客様分とのことでした。この商品は未刊で来月末の刊行予定のため、ご予約としてなら承れます。客注は原則的に保留不可扱いになるので、日販さんから確認の連絡がお客様の発注された本屋さんに入るはずです。未刊商品につきましては、予約の旨をあらかじめはっきり本屋さん側に伝えておけば、出版社側も、商品が出来次第、納品させていただくことになりますので、お客様の二度手間が省けて便利かと思います。

# by urag | 2004-05-20 10:29 | 販売情報 | Comments(0)
2004年 05月 19日

続刊:川田喜久治写真集『地図〔新版〕』について  

続刊:川田喜久治写真集『地図〔新版〕』について  _a0018105_112833.jpg
画像は上から、川田喜久治『地図』初版本、その搬送用ケース、そして一番下が、昨年(2003年)3月から5月にかけて東京都写真美術館で開催された川田喜久治写真展「世界劇場」のカタログです。

初版本のブックデザインは杉浦康平さん、パッケージデザインは石尾利郎さんによる力作。付録には大江健三郎さんが寄せたテクストを印刷したペーパーが一葉入っています。昭和40年(1965年)に初版1000部が発行され、そのうち実際に流通したのはもっと小部数だったと聞いています。

幻の写真集の呼び声高く、古書価格は非常に高額です。造本も凝っていて、すべてのページが観音開きになっています。原爆ドームの壁のシミ、トーチカ、戦没者の遺品など、黒々としたモノクロ写真が戦争の狂気を抉り出します。収録作のすべてをサムネイルで展覧会カタログ「世界劇場」において見ることができます。

お客様や書店様からのお問い合わせがしばしばあるのであらためてご説明いたしますが、このたび月曜社ではこの名作『地図』の新版を製作中です。印刷製本に工夫を要するので、様々なテストを繰り返しながら進めているところです。収録作や総観音開きは変わりませんが、初版にあった「たとう(内函)」や搬送用ケース(外函)の仕様、そして付録が一新される予定です。刊行時期はまだはっきり確定できませんが、決定次第、ホームページや当ブログでご報告いたします。

川田さんは写真家としての半世紀にわたる功績を認められ、平成15年度芸術選奨文部科学大臣賞を先般(2004年3月)受賞されたばかりです。  

# by urag | 2004-05-19 09:50 | 近刊情報 | Comments(1)
2004年 05月 18日

月曜社のアート書近刊3点を扱ってくださる本屋さんをご紹介します

3点というのは、やなぎみわ作品集「White Casket」、森山大道フォトボックス「NOVEMBRE」、大竹伸朗「UK77」のことです。

■ウェブサイトにて予約受付中の本屋さん

楽天ブックス http://books.rakuten.co.jp/

カロ・ブックショップ・アンド・カフェ http://www.calobookshop.com/

青山ブックセンター楽天ショップ http://www.rakuten.co.jp/aoyamabc/


■店頭で陳列販売してくださる予定の本屋さん
※3点全部を揃えているわけではない場合もありますので、ご了承ください。

シェルフ http://www.dab.hi-ho.ne.jp/shelf/
東京都渋谷区神宮前3-7-4 TEL:03-3405-7889

ナディッフ本店 http://www.nadiff.com/
東京都渋谷区神宮前4-9-8 カソレール原宿 B1F TEL:03-3403-8814

ナディッフ・バイテン http://www.syabi.com/shop/shop_nadiff_01.html
東京都目黒区三田1-13-3 東京都写真美術館ミュージアムショップ TEL:03-3280-3279

三省堂書店神田本店 http://www.books-sanseido.co.jp/
東京都千代田区神田神保町1-1 TEL:03-3233-3312

青山ブックセンター本店 http://www.aoyamabc.co.jp/
東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア B2F TEL:03-5485-5511

青山ブックセンター六本木店
東京都港区六本木6-1-20 富山電気ビル 1F TEL:03-3479-0479

青山ブックセンタールミネ2店
東京都新宿区新宿3-38-2 新宿ルミネ2 4F TEL:03-3340-2420

リブロ渋谷店 http://www.libro.jp/
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコpart1 B1F TEL:03-3477-8736

洋書ロゴス渋谷店 http://www.libro.jp/web/logos/
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコpart1 B1F TEL:03-3496-7362

プロジェット http://www.progetto.co.jp/
神奈川県川崎市小川町4-1 LA CITTADELLA TEL:044-211-4616

ヴィレッジヴァンガードビックカメラ店 http://www.vvvnet.com/
愛知県名古屋市中村区椿町6-9 ビックカメラ 6F TEL:052-459-0280

ナディッフ愛知
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター B2F TEL:052-972-0985(直通)

丸善京都河原町店 http://www.maruzen.co.jp/
京都府京都市中京区河原町通蛸薬師上ル TEL:075-241-2161

メディアショップ http://www.media-shop.co.jp/
京都府京都市中京区河原町三条下ル一筋目東入る大黒町44 VOXビル 1F TEL:075-255-0783

心斎橋アセンス http://www.athens.co.jp/
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-6-10 TEL:06-6253-0185 

カロ・ブックショップ・アンド・カフェ http://www.calobookshop.com/
大阪府大阪市西区江戸堀1丁目8-24 若狭ビル 5F TEL:06-6447-4777

# by urag | 2004-05-18 23:56 | 販売情報 | Comments(0)