2004年 07月 20日
2004年 07月 19日
2ちゃんねるで青山BC関連のスレッドを読んでいると、各自の印象に残った店員さんたちが今後どうするのかを気にしている人が多いようです。突然の失職となったスタッフの皆さんがどうされるのか、それは確かにもはや、一般の利用客には知りえないことです。 ある店員さんは「就職活動はするけれど、しばらく本屋からは遠ざかっていたいかな」と本音を漏らしておられました。 利用客にとっては、青山ブックンセンターは青山ブックンセンター。どこか別の書店が、そのオンリーワンな場の代替にはなりえるわけはないのです。書店なんてどこも同じ、とは言えない何かがあるように思います。 青山ブックセンターがこうなる前に辞められた店員さんの中には、出版社に就職したり、他書店に移籍されたり、海外の本屋さんで働いている方がおられるのを、私も知っています。 2ちゃんねるの書き込みの中には、元スタッフが結集して新しい書店を立ち上げてほしい、と願うメッセージもありました。これまでにも、青山BCの元店員さんで、本屋さんを立ち上げられた前例(東京ランダムウォークさんや、川崎のプロジェットさんなど)はありますから、今後も可能性としてはありうるのではないかと見守りたいところです。 東京ランダムウォークのオープンから現在までの日記を、「本の雑誌」のウェブサイトで、渡辺富士雄さんが書かれています。渡辺さんは青山BC六本木店の全盛期を築いた名物書店人です。 #
by urag
| 2004-07-19 04:14
| 雑談
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2004年 07月 18日
MLのほかに、私個人へ宛てたメールも届き始めました。 「毎日のように通っていたので本当に残念。自分にとっては癒しの場所だった」と、とある大学生の方。 「大ショック。いろいろと思い出のつまった書店だったから」と、院生の方。 「問題は跡地を誰が取るか。特に青山・六本木が気になる」と、元大手書店員さん。 「残念というか、切ない。xx店のxxさんにメールを送ったらすぐ返事が。とても悲しい文面で、読むのが苦しかった」と、某大手書店員さん。 「ひとごとじゃない。明日はわが身」と、某書店員さん。 このほか、月曜社および私への温かい激励のメールも複数いただきました。ありがたいことです。私はめまぐるしくいくつかの情報源を確認し、ただちにブログに投稿をはじめました。 青山BCでは泣きながら帰宅したスタッフの方もいたと聞きます。最後の最後まで、あなたたちは店頭にいたのですね。鳴り止まない電話の対応に追われながら販売を続け、最後のお客様たちを見送ったのですね。 ・・・ここまでの短い文章を書くのにも、時間がかかります。いま、ここまで書き終えて、重々しい空虚が胸に充満しているのを感じます。今晩はこの辺が限界のようです。(H) #
by urag
| 2004-07-18 00:28
| 販売情報
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2004年 07月 17日
20年以上前のこと、「昨日のニュースなんて誰も欲しがらない」と歌ったのはザ・モッズでした(「激しい雨が」)。今晩はまさにそのフレーズをかみ締めることになりました。続報を聞かないのは週末だからでしょうけれども、なんとなくこのまま忘れ去られていってしまうような気がして怖いです。週明けには新たな動向が判明するでしょうが、それでも当日の夜ほどには関心は注がれないような気がします。 一方で、当ブログへのアクセス数は、昨晩からとても増えています。開設以来MAXの数字です。トラバやコメの数はごく限られていますが、クチコミ的にご紹介いただいているのかもしれません。大阪のカロさんからジャンプされてきた皆様、こんばんは。「月曜社のK氏のブログ」とご紹介していただきましたが、弊社にKは二人おりますので、当ブログではHと名乗らせていただいております。 私は青山BCのことを「昨日のニュース」にしてしまいたくありません。対岸の火事とか他人事とか、あるいは単なる美しい思い出とか、そんな捉え方をしているかぎり、業界はこうした経験を肉化できないと思うからです。 昨夕、私の携帯が鳴ったのは、6時を少し回った時のこと。「30分くらい前に潰れたって情報が入ったぞ」と会社から。私はその時、子供を保育園に迎えにいく途中でした。まさか、と思いました。すかさず、耳ざとい同業者を頼って次々に電話。ほとんどの営業マンがまだ知らない様子でしたが、とある確かな筋から確証を得ました。 そうこうするうちに会社からもう一報。青山BCのスタッフから6時半すぎにメールで挨拶がきた、と。私はその時まさに、栗田出版販売から自転車で十数分の場所に居ました。しかし普段着だし子供連れだし、こんな状態で栗田に乗り込んでも相手にはされまい。 かつて鈴木が倒産した時、一報を聞きつけた私は自転車をすっとばして十分少々の板橋本社に出向きました。まさにこれから社長が社員に倒産を報告するその直前の現場にたどり着いたのです。そうした経験をもとに、季刊雑誌『本とコンピュータ』2002年春号(2002年3月11日発行)に、鈴木書店さんの破産にかんするコメントを寄稿したことがあります。 今から栗田に直接出向けば、何かが分かるかもしれない。そうは思ったものの、それは果たせませんでした。子供の面倒を見ている私のかわりに、同業の知人が栗田に電話で問い合わせてくれました。そして数分後「居留守つかわれてんのかなあ、ぜんぜんだめだよ」と。女性事務員が「わかりません」を繰り返すだけなのだそうです。この時すでに6時43分。恐らくすでに栗田の営業第二課(青山BCを担当する部門です)はほとんど総動員で、六本木や青山本店へ荷造りのため出向いていたのかもしれません。 子供をつれて帰宅し、メーラを開いてみると、参加している複数の業界系MLではその話でもちきり。皆、驚いています。私と同じようにある人は先月あたりから末期症状に近づいていたことを知っており、またある人はまったく知らなかった、という次第。(つづく) #
by urag
| 2004-07-17 23:59
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2004年 07月 17日
書店人、出版人、著者のブログや日記は実名や匿名であまた存在しますので、それらすべてを巡回しきれるわけではありませんが、界隈で知られた以下のブログでの青山BC倒産をめぐる投稿についてチェックです。それぞれのブログのトラバやコメをたどっていけば、芋づる式に色んな場所へ導かれることでしょう。 知ったかぶり週報 7月16日付「倒産!」 運営者は某大手出版社の営業マンさんだと聞きますがさすがに目配りが行き届いてますね。 戯画的日常 7月16日付「ありえな~い」 イニシャルトークというやつですね。 magjunky 7月16日付「ABCが・・・」 某女性誌編集者が注目しているのは・・・・。 《陸這記》 7月17日付「青山ブックセンター倒産」 雑誌「本とコンピュータ」の編集長、仲俣暁生さんによる分析。 ぼくたちの本と本屋 7月17日付「ぼくたちはABCに育てられた」 新世紀書店や往来堂に関わっている若手のUさんの感想。 茂木健一郎 クオリア日記 7月17日付「トークショーは中止です」 青山BCでのトークイベントを25日に予定していたそうです。倒産はまさに青天の霹靂ですよね。 宮沢章夫 不在日記 7月17日付「最新のニュース」 劇作家さんの思い出。「またべつの八〇年代が消えた」。 このほか、はてなダイアリーで検索したりすると、ざっくざく。 #
by urag
| 2004-07-17 23:07
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