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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2004年 11月 12日

「エスクァイア日本版」デジタル写真賞'04-'05の連動フェア

渋谷駅前Qフロント内の、SHIBUYA TSUTAYAの6Fにて、11月11日から11月30日まで、「エスクァイア日本版」デジタル写真賞'04-'05と連動したフェアが開催されています。審査員の一人である、やなぎみわさんの書籍も出品されており、小社刊行の『White Casket』もご購入いただけます。皆様のお越しをお待ちしております。

# by urag | 2004-11-12 19:20 | Comments(0)
2004年 11月 11日

「燈火節」詳細目次を公開します

片山廣子(松村みね子)随筆小説集成『燈火節』の詳細目次を公開いたします。最初の「燈火節」編は初版本の完全再録で、随筆、小説、童話、初期文集は「芥川さんの回想(わたくしのルカ伝)」を除き、全編が単行本未収録で、集成されるのは今回が初めてになります。

●燈火節
或る国のこよみ
季節の変るごとに
燈火節
三本の棗
浜田山の話
ばらの花五つ
仔猫の「トラ」
豚肉 桃 りんご
東北の家
古い伝説
大へび小へび
あけび
池を掘る
子供の言葉
コーヒー五千円
よめいり荷物
アラン島
ミケル祭の聖者
蝙蝠の歴史
地山謙
身についたもの
徒歩
二人の女歌人
「子猫ノハナシ」
トイレット
ともしい日の記念
まどはしの四月
過去となつたアイルランド文学
花屋の窓
燃える電車
四つの市
「王の玄関」イエーツ戯曲
お嬢さん
掏摸と泥棒たち
L氏殺人事件
茄子畑
林檎のうた
その他もろもろ
鷹の井戸
イエスとペテロ
たんざくの客
入浴
買食ひ
赤とピンクの世界
乾あんず
菊池さんのおもひで
軽井沢の夏と秋
北極星
あとがき

●随筆
かなしみの後に
御殿場より
家庭と芸術との調和
小さい芸術
むかしの人
ピアスの詩と戯曲
迷信の遊戯
鳥の愛
戯曲家グレゴリイ夫人
川田順氏の印象
銀座で
黒猫
「西片町より」のはじめに
五月と六月
芥川さんの回想(わたくしのルカ伝)
うちのお稲荷さん
歳末
アンドロクルスと運命の人
新年
うまれた家
学校を卒業した時分
ロオラと南天
ミス・マンローのこと
アイルランド民謡雑感
軽井沢と砧と
告別式
旅びとの心
いちごの花、松山の話など

●小説
草団子
奥さんの日記
いちじく
赤い花
偶像破壊の日

客室に座して
最初のペイジ

●童話
四人の坊さん
ペイちやんの話 五一六
魔女の林檎

●初期文集[明治期]
昔物がたり
新年望嶽
歌会に人を誘ふ消息
豊太閤
築地の居留地にゆきて
閑居時鳥をきく

漂流人
樹蔭読書
古寺

長き一日
月の夜
二つのみち
むしぼし
我たのしび
冬の夜がたり
七人の友
神の家
一日の家とじ
雪の日
故郷
第一竹柏会の記
研究会
厨のすさび
女学士
遠き国なる友のもとに
御墓まうで
小ぎれ箱
かへり道
まどの内
そなれ松に
あづま
わか葉の頃
つちけふり
秋の日
折々草
霜月日記
照子の君をいたみまゐらせて
十一年
風の日

●解題(初出情報など)
●略年譜
●解説「ひるがえる二色――廣子とみね子」鶴岡真弓

# by urag | 2004-11-11 10:47 | 近刊情報 | Comments(0)
2004年 11月 10日

復刊ドットコムにて『燈火節』の予約受付がはじまりました

復刊ドットコムにて、小社近刊『燈火節』(片山廣子/松村みね子の随筆と小説の集成版)の予約受付がはじまりました。皆様どうぞご利用くださいませ。

# by urag | 2004-11-10 12:21 | 近刊情報 | Comments(0)
2004年 11月 08日

復刊リクエスト書目の新版刊行について

復刊ドットコムさんから小社近刊『燈火節』(片山廣子=著)についてお問い合わせをいただきました。読者の皆様からの復刊リクエストが入っているんですね。

ここでリクエストされているのは、1953年に暮しの手帖社から刊行された『燈火節』初版本ですが、小社が今月下旬に刊行するのは、この『燈火節』を含む随筆群および小説群を集成した1冊で、鶴岡真弓先生による長編解説を併録しています。

また、小社では続いて来年中に、片山廣子(松村みね子)さんの短歌を集成した一巻本も刊行します。歌集『野に住みて』『翡翠』『砂漠』ほかを収録するとともに、詳細な年譜、同時代の証言などを編纂収録し、佐佐木幸綱先生と辺見じゅん先生による解説が併録される予定です。

『燈火節』はオンライン書店bk1で予約を受付中ですが、復刊ドットコムでも扱われるようになるかもしれません。

なお、復刊ドットコムさんで復刊リクエストが登録されている書目のうち、小社が「新版」を刊行予定であるのは以下の2点です。

『地図』川田喜久治写真集(初版:美術出版社、1965年)
『光の国 あるいはvoyage en vain』丹生谷貴志=著(初版:朝日出版社、1984年)

前者は来年なかほどまでに、後者は来年末までに刊行したいと考えています。いずれもいわゆる復刻版ではなく、新しく版を組み直し、装丁を一新した「新版」となります。『地図』については雑誌広告や小社ウェブサイトでも簡単な予告を出しておりますが、『光の国』についてはこのブログでの発表が初公開となります。

復刊ドットコムに今まで寄せられてきた、「基本書や名著は品切絶版にしないで!」という読者の皆様のご要望は、小社もまた常日頃から胸に抱いている思いでもあります。微力な小社がそうした「復刊」事業に貢献できるのはごくわずかな部分でしかありませんが、僭越ながら、今後も基本書や名著の再生を試みていきたいと願っています。

# by urag | 2004-11-08 18:56 | 近刊情報 | Comments(0)
2004年 11月 06日

華麗なる誤植

創刊号で森山大道さんを特集していた雑誌「COYOTE」(スイッチ・パブリッシング)の第2号は、「星野道夫の冒険」という名目の特集号です。今回も当誌のテーマである「旅」の魅力が誌面からオーラを放っていて、とても素敵です。星野さんが愛読書を紹介するページがあって、これまた素敵な選書で大いに私は共感しました。まるで自分も旅に参加しているかのような陶酔に浸りながら読み進んでいると、口に含んだお茶を一気に吹いてしまうくらいの華麗なる誤植が。

私も大好きなル・グウィンの『ゲド戦記』が紹介されているのですが、そこにこんな記述があります。

「『島との戦い』『こわれた満腹』『さいはての島へ』、そして『帰還』の四部作。」

見事な、見事すぎる読者へのボディブローです。『島との戦い』は正しくは、『影との戦い』で、『こわれた満腹』は本当は、『こわれた腕輪』です。誤植というものは出版にはつきもので、それを笑うのは私にとっては天に唾するようなものです。しかし、これには我を忘れて本当に笑ってしまいました。だって、間違い方にもセンスってものがあると思うのですが、これはどうにもわざとやったとしか考えられないほどお見事ですから。それにしてもどの時点で間違っていたのか、星野さんが編集者を笑わせるつもりで故意にやったのか、それとも、組版の段階で、オペレーターさんに魔がさしたのか。色々な可能性はあるでしょう。でも、これしきの誤植で、この特集号の価値は下がりません。やっぱり素敵です。

ちなみに、『ゲド戦記』は『アースシーの風』もあわせて現時点では五部作で、外伝が一冊出ています。いずれも岩波書店から刊行されています。本当に大好きな作品で、人に薦めまくってきました。皆様もぜひどうぞ。(H)
華麗なる誤植_a0018105_22212060.jpg

それにしてもいつも下手っぴな撮影のデジカメ画像ですみません。

# by urag | 2004-11-06 22:21 | 雑談 | Comments(0)