2005年 05月 29日
他社版元さんの新刊で、要チェックだなと感じた本を、毎週末、リストアップします。このほかにもたくさん素晴らしい本はありますが、自分がぜひ購読してみたいと思った書目に絞ります。 書誌情報の見方と配列は次のようになっています。 書名――副題 著者、訳者など 版元、本体価格、判型サイズ、頁数(本文, 本文とは別立ての巻末索引や巻頭口絵など) ISBN、発行年月 ■は、図書館流通センターさんや版元さんのデータを引用&活用した内容紹介。 ●は、私のコメントです。 今週、もっとも食指が動いたのは、『ライト=マンフォード往復書簡』とアルチュセール『再生産について』の2点ですが、それだけでは寂しいので、中味に目を通しておきたい新刊も同時に掲げます。点数が多くなってしまいました。 *** ライト=マンフォード往復書簡集――1926-1959 フランク・ロイド・ライト+ルイス・マンフォード著 B.B.ファイファー+R.ヴォトヴィッツ編 富岡義人訳 鹿島出版会 本体3300円 タテ20cm 457,19p 4-306-04452-1 / 2005.06. ■近代建築の真実を求めた建築家ライトと批評家マンフォード。20世紀アメリカ文化の根底を問い続けたふたつの情熱。その心と魂へと開いた扉である往復書簡集。 ●これは大いに期待できます。建築論や都市論にとどまらない、広義の文明論になっているだろうと思われます。ふたりの知的交流がどんなものだったか、興味津々です。 エドマンド・ウィルソン批評集(1)社会・文明 エドマンド・ウィルソン(1895-1972)著 中村紘一+佐々木徹訳 みすず書房 本体3800円 タテ20cm 424,8p 4-622-07140-1 / 2005.05. ■20世紀アメリカが生んだ最高の百科全書的批評家・ウィルソン。そのジャーナリストとしての活動を年代順に精選して集成。比類なき知性の軌跡が今ここに甦る。1は社会・文明に関する批評を収録。 ●こうしたいぶし銀のような出版企画は、みすず書房さんのみすず書房さんたる真骨頂を表していますよね。堂々たるものです。 石油の終焉――生活が変わる、社会が変わる、国際関係が変わる ポール・ロバーツ著 久保恵美子訳 光文社 本体3000円 タテ20cm 546p 4-334-96181-9 / 2005.05. ■現代エネルギー社会の崩壊が始まる! 現代世界の動向、とくにアメリカの対外・国内政策のあり方を、エネルギー問題を軸に読み解き、望ましい未来を築くため、さらには人類が生き残るためには何が必要かを示す警告の書。著者ロバーツは、ビジネスおよび環境に関する問題を長年取材、経済、技術、環境の複雑な相互関係を追究しているジャーナリスト。 ●現実問題として、現在の10~30代の世代にとっては、石油資源の枯渇はリアルに体験することになるだろう大きな危機です。大著ですが、読みたい本です。 女たちの絆 ドゥルシラ・コーネル(1950-)著 岡野八代+牟田和恵訳 みすず書房 本体3500円 タテ20cm 335,17p 4-622-07142-8 / 2005.05. ■ジェンダー概念の限界を超え、理想自我としてのフェミニズムを掲げる。現代思想書でありながら、母から娘へ、娘から母へ贈りたい、D.コーネル渾身の一冊。 ●コーネルの著書は近年次々に翻訳されていますね。初来日時に講演を聴きに行きましたが、とても気さくな、素敵な「大人の女性」でした。 再生産について――イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置 ルイ・アルチュセール(1918-1990)著 西川長夫+伊吹浩一+大中一弥+今野晃+山家歩訳 平凡社 本体5800円 タテ22cm 473p 4-582-70256-2 / 2005.05. ■現代の思考に影響を与え続けてきた論文「イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置」。この抜粋元であり生前未刊だった草稿を邦訳。再生産論という本来のコンテクストの中に、初めてその全貌を現したイデオロギー論とは何か。 ●本書については5月25日付の投稿でも触れました。 ポートレートで読むマルクス――写真帖と告白帖にみるカール・マルクスとその家族(上下) 大村泉(1948-)+窪俊一+V.フォミチョフ+R.ヘッカー編集 極東書店 セット価格11428円(分売不可) タテ25cm 2005.04. ■マルクスの家庭に伝わる2つのアルバムを紹介。上巻はアルバムオリジナルの全容を高解像度カメラで撮影した画像、下巻はアルバムの成立と伝承に関する書誌的解題等の資料を収録。CD-ROM付きのセット(セット価格14285円、分売不可)も同時発売。 ●極東書店さんは、海外の学術書、専門洋書、重要文献、資料などを輸入販売されている会社ですが、出版活動もされています。 フランス敗れたり アンドレ・モーロワ(1885-1967)著 高野弥一郎訳 ウェッジ 本体1800円 タテ20cm 228p 4-900594-83-0 / 2005.05. ■文学者アンドレ・モーロワが、第二次大戦の緒戦でフランスがドイツ軍に瞬時に敗れた出来事を描き、敗北の真因に迫ったドキュメンタリー。日本の「今ここにある危機」をも照射する。昭和15年大観堂書店刊の再刊。 ●こうした古い本の発掘には同業者として共感します。品切絶版のままにしておく、というのは、本を容易に「使い捨て」にする現代に特徴的な風潮だと思います。 老子〈全〉――自在に生きる81章 老子撰 王明校訂・訳 地湧社 本体1700円 タテ20cm 189p 4-88503-183-4 / 2005.05. ■2500年の時を越え、真理の響きがまっすぐに届く「道」の詩。中国語も日本語も母国語の詩人である著者だからできた、老子の「声」が聴こえる翻訳。時宜を得たテキスト。中国語併記。 ●新しい現代語全訳ということで、注目です。 永平広録(中) 道元(1200-1253)著 石井恭二訓読・注釈・現代文訳 河出書房新社 本体5000円 タテ22cm 412p 4-309-71092-1 / 2005.05. ■二十代の若き入宋時代から晩年の永平寺時代までに書かれた道元の語録と筆録の一大集成。「正法眼蔵」とならぶ大著初の完璧な註釈付き現代文訳。中巻は、第五から第七を収録。 ●元「現代思潮社」社主の石井さんが、「正法眼蔵」現代文訳に続いて世に問う、「甦る道元」です。精力的な文筆活動に圧倒されます。 『正法眼蔵』読解(10) 森本和夫(1927-)著 筑摩書房 本体4500円 タテ22cm 445p 4-480-75190-4 / 2005.05. ■日本文化史・仏教思想史上屈指の名著「正法眼蔵」。そこでは何が語られているのか。「正法眼蔵」の七十五巻本と十二巻本の全文を段落毎に掲げ読み解く。第10巻には別本なども収録。ちくま学芸文庫版の愛蔵版。 ●こちらも力作。ついに完結でしょうか。ハードカバーと文庫本を平行して刊行するという姿勢も、非常に共感できるものでした。マルクス・セレクションもそうすればいいのになあ。 炉辺夜話――日本人のくらしと文化 宮本常一(1907-1981)著 河出書房新社 本体1800円 タテ20cm 211p 4-309-22429-6 / 2005.05. ■「旅する民俗学の巨人」宮本常一が語り遺した、宗教、信仰、離島の文化、戦後の食べ物の話など、失われた日本人の懐かしい生活と知恵。晩年の6つの講演を収めた講演録。 ●再評価の機運著しいこの民俗学者の浩瀚な著作集は、あまり本屋さんでは見かけませんが未来社さんから刊行されています。既刊44巻。未完結です。 阿部謹也自伝 阿部謹也(1935-)著 新潮社 本体1700円 タテ20cm 349p 4-10-475901-5 / 2005.05. ■貧しさのなかで出会ったキリスト教。恩師から学んだ学問の意味。ヨーロッパと日本の差異の発見。ヨーロッパ中世研究の第一人者による、清冽、真摯な回想録。02年から04年まで、季刊『考える人』連載に加筆したもの。 ●面白くないわけがない大学者の自伝です。来年あたりには早々に文庫化されている予感がするのは気のせいでしょうか。 イギリス・ルネサンス演劇集(1) 大井邦雄監修 小野正和+岡崎凉子訳 早稲田大学出版部 本体5000円 タテ21cm 309p 4-657-05514-3 / 2005.05. ■シェイクスピアをはじめ多くの劇作家が活躍したイギリス・ルネサンス時代の戯曲を本邦初訳で刊行。第1巻はリチャード・ブルーム「アンティポディス」、トマス・ヘイウッド「イギリスの旅人」を収録。02年刊の新装改訂版。 イギリス・ルネサンス演劇集(2) 大井邦雄監修 大井邦雄+山田英教+冬木ひろみ訳 早稲田大学出版部 本体5500円 タテ21cm 357p 4-657-05515-1 / 2005.05. ■シェイクスピアをはじめとする多くの劇作家が活躍したイギリス・ルネサンス時代の戯曲を本邦初訳で刊行。第2巻はジョン・フレッチャー/ウィリアム・シェイクスピア「二人の貴公子」ほか2作品を収録。02年刊の新装改訂版。 ●シェイクスピアと同時代のイギリスの劇作家については一般にはほとんど知られていないでしょうね。勉強します。 メディア エウリピデス作 山形治江訳 れんが書房新社 本体1200円 タテ20cm 109p 4-8462-0298-4 / 2005.05. ■王子イアソンは、王位返還の条件としてコルキスにある黄金羊毛の奪取を命じられる。コルキス王に命を狙われるが、王の娘メディアに救われて…。蜷川幸雄演出・大竹しのぶ主演の舞台のために、現代ギリシャ語訳から直接翻訳。 ●現代語訳の日本語訳、ということで「重訳」なわけですが、それはそれで、古代ギリシア語からの日本語訳と対比しながら読む愉しみがあると思います。 歌唱芸術の手引き ヨハン・フリードリヒ・アグリーコラ訳編 東川清一訳 春秋社 本体3200円 タテ22cm 319p 4-393-93018-5 / 2005.05. ■イタリア人声楽家トージが著した古典的名著を、バッハの高弟が註釈付きでドイツ語化した歴史的重要文献の完訳。バッハ演奏に欠かせない歌唱テクニックがつまった一冊。 ●こうした古典を刊行される春秋社さんの懐の広さに感謝です。 古典ラテン語辞典 国原吉之助(1926-)著 大学書林 本体35000円 タテ22cm 926p 4-475-00156-0 / 2005.05. ■古ラテン語期と古典ラテン語期の作家や作品から採集した語彙を収録。附録には、「字母と発音」「名詞の格変化」「形容詞の変化と副詞」「代名詞の変化」「数詞」等も掲載する。 ●外国語辞典の値段は、たいていマーケットを反映したものなのでしょうが、専門外の人間にとってはもうちょっと安いと嬉しいなあと思ったりするものなのですね。 カフカ=シンポジウム クラウス・ヴァーゲンバッハ+マルコム・パスリー+ほか著 金森誠也訳 吉夏社 本体2500円 タテ20cm 254p 4-907758-13-8 / 2005.05. ■新しいカフカ研究に大きく貢献した重要研究。今なお、数多くの謎を残しているカフカの作品とその背景。本書は、実際の草稿や印刷物などに従いながら、作品中に秘められた意図、現実世界との関連、全作品の成立時期、生前の全発表物、同時代人の評価などを、実証的に詳述していく五人の指導的カフカ研究者による意欲的試み。原著は一九六五年刊行。 吉夏社さんの公式ウェブサイトの書誌情報によれば、執筆者略歴と目次は以下の通り。 執筆者 ○クラウス・ヴァーゲンバッハ Klaus Wagenbach ベルリン生まれ。出版業に関わるかたわら、フランクフルト大学などで、ドイツ文学や哲学を学ぶ。一九六四年にクラウス・ヴァーゲンバッハ書店を設立。ブロート版カフカ全集の編集者の一人。主な著書に『フランツ・カフカ』『若き日のカフカ』『カフカのプラハ』などがある。 ○マルコム・パスリー Malcolm Pasley 元オックスフォード大学文学部教授。カフカの草稿の管理人。新改訂版カフカ全集の編集者の一人。 ○ユルゲン・ボルン Jurgen Born ヴッパータール大学プラハ・ドイツ語文学研究所所長。ブロート版カフカ全集、および新改訂版カフカ全集の編集者の一人。 ○パウル・ラーベ Paul Raabe オルデンブルク生まれ。哲学博士。ドイツ文学ならびに図書館学の権威として知られている。著作としては、図書館史、文献資料収集史に関するものが多く、またカフカを含むドイツ表現主義運動についてのいくつかの重要な研究がある。 ○ルートヴィヒ・ディーツ Ludwig Dietz 文献学者。二種類ある「ある戦いの記録」の草稿を併記した『並列版・ある戦いの記録』をブロートと共に編集した。 目次 本書について フランツ・カフカとフランツ・ブライ――再発見されたカフカの書評(パウル・ラーベ) カフカにおける三つの文学的神秘化(マルコム・パスリー) 『十一人の息子』 『家父の気がかり』 『鉱山の来客』 カフカ全作品の成立時期(マルコム・パスリー/クラウス・ヴァーゲンバッハ) 年代記 付録――八冊の青色の八つ折り版ノートの記述、順序、執筆時期 成立時期一覧 一九二四年までのカフカの印刷物(ルートヴィヒ・ディーツ) フランツ・カフカと批評家たち 『観察』 『火夫』 『変身』 『判決』 『流刑地にて』 『田舎医者』 カフカの城はどこにあったのか?(クラウス・ヴァーゲンバッハ) 長篇小説『城』の章区分について 訳者あとがき ●カフカ研究の基本書ですね。カフカが好きな私としては見逃せません。 カレル・チャペック童話全集 カレル・チャペック(1890-1938)著 田才益夫訳 青土社 本体2200円 タテ20cm 395p 4-7917-6190-1 / 2005.06. ■郵便局のコルババさん、名探偵シドニー・ホール、王女さまの猫ユーラなど、魅力たっぷりの主人公たちが、原作チェコ語から直接ダイナミックに蘇った。モダンそして爽快な感性で綴られたチャペック・ファンタジーの集大成。 ●おお、全1巻本ですよ。お値段も手ごろですね。 *** 以上、今回は1507点の新刊のなかから、単行本19冊を選びました。(H) #
by urag
| 2005-05-29 23:15
| 本のコンシェルジュ
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2005年 05月 29日
カレー藤って、おおお?! 諸姉兄そして早稲田大学同窓の皆様、たいへんなことが起きました。「カレー藤」のお姉様から拙ブログへトラバですよ! えええ?! 私はかつがれているのでしょうか。にわかには信じがたいですが、いや、そんな手の込んだことをわざわざする人はいますまい。 お姉様もお母様もご健在のご様子。なによりのニュースです。ああいつの日か、もう一度、あのカレーを食べたい! どんなに小さなお店でもいいのです、いつの日か、再開の日が来たら、必ず食べに行きます。みんなを誘います。 いやーしかし夢のようです。まさかこんなふうにしておふたりの近況を知ることになるとは、本当に思いもよりませんでした。どうぞお姉様もお母様も、これからもお元気で!(H) #
by urag
| 2005-05-29 00:14
| 雑談
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2005年 05月 28日
土曜日の朝10時からのお堅い催事にもかかわらず、「ブランショ政治論集」をめぐるミニ・シンポに思いがけず多数のご来場を賜り、まことにありがとうございました。最後に私にマイクが回ってきたのには気が動転してしまいましたが、司会の湯浅先生をはじめ、訳者のお三方、ご参加いただいた皆様のおかげで、ブランショ再評価への道が、少しずつ拓かれていく思いがしました。 安原さん、ブランショにおいて文学と政治が彼のそもそものキャリアのはじめから密接に連環しあっていることや、ブランショとサルトルとの対照的関係を繰り返し指摘されたことは、非常に重要だと思います。西山さん、「文学空間とインターネット」というテーマ、皆さんからの様々な反応がありましたね。今回のシンポのひとつのピークだったと思います。郷原さん、アガンベンとディディ-ユベルマンを参照しながらの後期ブランショの解説、たいへん刺激的でした。 『ブランショ政治論集』、いよいよ来週発売です。(H) #
by urag
| 2005-05-28 23:02
| 近刊情報
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2005年 05月 27日
正式発売は、6月3日です。より詳しく言いますと、6月1日取次搬入予定で、全国の本屋さんの店頭に並び始めるのは早くて6月3日から、平均的には6月6日の週からの展開開始かと思われます。 『ブランショ政治論集:1958-1993』 モーリス・ブランショ=著、安原伸一朗+西山雄二+郷原佳以=訳 ジャンル :現代思想、フランス文学、ISBN:4-901477-17-X 46判並製カバー装390頁、本体価格:3200円 内容:戦後から晩年に至る、主要な政治的テクスト群を初集成。 *** バタイユ・ブランショ研究会 (2005年春季)ミニ・シンポジウム 「モーリス・ブランショ『政治論集1958-1993』 をめぐって――アルジェリア戦争、六八年五月、戦争の記憶」日時・場所:2005年5月28日(土)10:00~12:30 立教大学(東京都豊島区)5号館5124教室(日本フランス語フランス文学会・2005年度春季大会第1日目の研究会枠で実施。入場無料) 発表内容:安原伸一朗「1958-1962年 アルジェリア戦争」、西山雄二「1968年〈六八年五月〉」、郷原佳以「1981-1993年 戦争の記憶」 以上です。皆様のご来場をお待ちしております。(H) #
by urag
| 2005-05-27 22:50
| 近刊情報
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2005年 05月 26日
L’ÉVOCATION. Vol.I 目次内容(旧字・正字・異体字で再現できていないものがある) 白鳥友彦 「モロオ頌」 土屋和之譯 「ジュウル・ルフェヴル=ドゥミエ散文詩集(抄)」 小野夕馥翻案 「ポオ禮讚」 竹田善四郎 「遙かな実在 〈リラダンの夢〉」 辻野久憲 「熱帶の追憶」 白鳥環 「壽(ことぶき)」 奥付記載 発行所:森開社 編集兼発行人:小野夕馥 東京都東久留米市***** (個人情報に準じるものと判断し、伏せます) 電話:****** (個人情報に準じるものと判断し、伏せます) 印刷所:オオイシファーム 大石幸人 発行日:2005年5月15日 300部発行 ¥600(税込) 補足情報 1)タテ277mm×ヨコ193mm、全31頁、アンカット、未製本。 2)奥付にはナンバリングが付されている。 3)雑誌コードやISBNは無し。 4)奥付頁にある次号予告は以下の通り。 詩・白鳥友彦/白鳥環/訳詩・土屋和之/小野夕馥 ほか ヴィリエ・ド・リラダン小特集/翻訳/評論/書誌 ほか 5)奥付頁にある著者紹介で予告されている近刊は以下の通り。 白鳥友彦:ピエール・ルイス詩集『女』制作進行中、近日刊行。 土屋和之:『仏蘭西小浪漫派詩人抄』(仮題)刊行予定。 小野夕馥:今秋『リラダンはどのように我国に紹介されてきたか』小部数初稿刊行。 白鳥環:『白鳥環詩集』(仮題)今秋刊行予定。 6)L’ÉVOCATION取り扱い店(確認できた限りにつき極めて不完全) ですぺら 古書肆マルドロール 田村書店 丸善丸の内本店2F外国文学売場 7)森開社とは 小野夕(小野夕馥)氏によって1973年に設立された伝説的な出版社。フランス文学を中心に優れた訳書や研究書、詩集、雑誌(「森」や「LA FORÊT (ラフォーレ)」)などを瀟洒な造本で小部数生産するのを常とし、熱烈なコレクターやファンを獲得している。80年代後半以後、しばらく新刊がなく休止状態にあった(ようだ)が、当誌L’ÉVOCATIONをもって活動再開と見える。2005年5月19日には赤坂のモルトバー「ですぺら」にて、創刊を祝う会が催された。事件である。 以上です。(H) #
by urag
| 2005-05-26 23:05
| 本のコンシェルジュ
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