人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ウラゲツ☆ブログ

urag.exblog.jp
ブログトップ
2021年 09月 03日

「週刊読書人」にマラブー『真ん中の部屋』の書評が掲載

2021年9月3日付「週刊読書人」に弊社3月刊、カトリーヌ・マラブー『真ん中の部屋――ヘーゲルから脳科学まで』に対する、門林岳史さんによる書評「その仕事の全体像を概略的につかむために――哲学者マラブーの方法そのものを提示」が掲載されました。「本書は、マラブーの仕事の全体像を概略的につかむことができる書物であるが、それと同時に各部五本ずつ、計一五本の章は完全に独立した論考として読むことができるので、各自の関心にあわせてつまみ食いするのもよいだろう。〔…〕マクルーハンのメディア論に触発されながら、ヘーゲルのなかにありえたメディアをめぐる思想を探る第一章「ヘーゲルと電気の発明」、精神分析理論と格闘するジュディス・バトラーの論述のなかに、性的アイデンティティの構成における根源的契機としての喪失を摘出する第一〇章「性的アイデンティティの構成において何が失われるのか」など、著者の中心的な主題からやや離れたところに位置するテーマにおいても本書は読みどころが多い。また、第一一章「神経の可塑性をめぐるイデオロギー的な争点」と第一二章「神経生物学的理性批判のために」は、心を脳の機能に還元する神経科学的還元主義との対話を通じて、還元主義に追従するのでもそれを否認するのでもない哲学や批判理論の新たな課題を明確にしている。これは、一九九〇年代の「サイエンス・ウォーズ」――あるいは「「知」の欺瞞」論争――以来、ポスト構造主義に突きつけられてきた疑義に対する最良の応答のひとつである」と評していただきました。

# by urag | 2021-09-03 16:34 | Comments(0)
2021年 08月 31日

月曜社10月上旬新刊:『光る道――佐藤泰志拾遺』

月曜社新刊案内【2021年10月:文芸書1点】

2021年10月05~06日取次搬入予定*小説・エッセイ
2021年09月23日受注締切

光る道――佐藤泰志拾遺
佐藤泰志[著]
月曜社 2021年10月 本体3,400円 46判(縦188mm×横130mm×束24 mm)上製432頁 ISBN:978-4-86503-122-5 C0093

痛々しく、輝かしい文学の軌跡――単行本未収録作品のすべてと、作家の素顔と日常を伝える唯一の連載エッセイ「迷いは禁物」を集成。17歳で書いた最初の小説「退学処分」から、同人誌時代の受賞作と秀作群、名作「光る道」「風が洗う」まで、小説18篇、エッセイ56篇を収録。

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

目次:
Ⅰ 小説
 退学処分/青春の記憶/贋の父親/追悼/留学生/防空壕にて/孔雀/少年譜/休暇/颱風伝説/画家ティハニー/七月溺愛/童話 チエホフの夏/箱/光る道/鳩/防空壕のある庭/風が洗う
Ⅱ エッセイ 迷いは禁物(全56篇)
 アメリカン/野菜に淫す/ダービー馬よいずこへ/美少年対策/映画中毒/猿並み/どっちの少年/タイプライター/ヤケ漫画/大いなる夢/飛ぶなミホサンスカイ/待ち合わせ/机上航海/女優/モンブラン物語/愚者のロンジン/余計なお世話/土曜の夜と日曜の朝/ベースボール/ワッ/アナクロっぽい/サーカス万才!/逆説睡眠/ながら族/メガネをかけた魚/清潔恐怖症/あいだ/粋な撃退法/犬、笑うな/テレビがザーザー/釣師と書いて何と読む/迷いは禁物/ピエロになろう/電話じゃできない/違い/快挙の日/武蔵野線を友情が走る/二次的神経/ガラム/20分間/御難続き/前進せよ/シティボーイの条件/ハード・ボイルド・エッグ/エリス少年/超人/知ったかぶり/全部、思想/美学/本の話/転勤族/穴でも箱でも/ローマは一日にしてなる/思い違いの命賭け/ブリキのバイオリン/再び、「迷いは禁物」 
解説「ユー・アー・マイ・サンシャイン」(福間恵子)

佐藤泰志(さとう・やすし):1949年、北海道函館市に生まれる。1966年、「青春の記憶」、1967年「市街戦のジャズメン」で連続して有島青少年文学賞優秀賞。1970年上京、同人誌などで小説を執筆。1977年、「移動動物園」が「新潮」に掲載、以降、文芸誌にも小説を発表。1981年、「きみの鳥はうたえる」が芥川賞候補、以降4回同賞候補に、1989年、『そこのみにて光輝く』が三島賞候補になる。1990年10月、自ら命を絶つ。享年41歳。

月曜社10月上旬新刊:『光る道――佐藤泰志拾遺』_a0018105_02071586.jpeg


# by urag | 2021-08-31 02:08 | 近刊情報 | Comments(0)
2021年 08月 29日

注目新刊:クリアーノ『異界への旅』工作舎、ほか

注目新刊:クリアーノ『異界への旅』工作舎、ほか_a0018105_03095676.jpg

異界への旅――世界のシャーマニズムから臨死体験まで』ヨアン・ペテル・クリアーノ著、桂芳樹訳、工作舎、2021年8月、本体3,800円、四六判上製364頁、ISBN978-4-87502-531-3

★原書は『Out of this World: Otherworldly Journeys from Gilgamesh to Albert Einstein』(Shambhala, 1991)。序論に曰く「本書の目的は、異界遍歴や変性意識状態、体外離脱体験、臨死体験などについての、簡潔だが包括的な比較文化研究を行うことにある」(20頁)。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。ヨアン・ペテル・クリアーノ(Ioan Petru Couliano 〔Culianu:クリアーヌとも〕, 1950-1991)はルーマニアの宗教学者で、エリアーデの高弟。長らくシカゴ大学で教鞭を執りましたが、大学構内で〈暗殺〉され、生涯を終えました。既訳書に『ルネサンスのエロスと魔術――想像界の光芒』(桂芳樹訳、工作舎、1991年)、『霊魂離脱〔エクスタシス〕とグノーシス』(桂芳樹訳、岩波書店、2009年)、『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡』(ダン・ペトレスクほか編、佐々木啓/奥山史亮訳、慶應義塾大学出版会、2015年)などがあります。なお、クリアーノの著書の翻訳に尽力されてきた桂芳樹(かつら・よしき, 1932-2018)さんは本書『異界への旅』の本文訳了後に逝去されています。そのため、訳者あとがきがありません。

★「異界への旅に関するすべての歴史的資料を蒐集することは途方もない仕事であり、かつて試みられたことのないものである。筆者は、このテーマに対する最近の一般的関心の深さを物語る章から始めて、地理的、年代記的にあらゆる伝統を提示するべく取捨選択した。これらの異なった伝承のあいだの深い類似性と、異界への旅の一般的法則の形成に当たっての、最近に至るまでのシャーマニズムの圧倒的重要性をいかに評価するかは、読者の判断に委ねる。〔…〕人間の心のあいだの相互作用の複合的な過程は、われわれの多数が旧石器時代を遡って、さらにホモ・サピエンスの黎明に達する幽暗な根源を共有しているという認識をすら抱かせるのである。「異界への旅」は、人類のもっとも強固な伝統の一つであるという点で、このたぐいの信仰に属するように思われるのである」(32頁)。

★「その多様性にもかかわらず、ここで研究した伝統はすべてとはいわないまでも、大部分は多くの基本的特徴を共有している。第一には死後亡霊として生存し続ける「遊離霊魂」に対する信仰があった。この霊魂は一定の条件のもとでは肉体から遊離して、黄泉の国を訪れる。失神、夢、臨死体験、幻覚剤による意識変性、感覚離脱またはその対極、感覚麻痺などはこのような離脱が起こるための条件の一部である。/シャーマンはこのような離脱の専門家であり、それゆえに「魂呼ばい」としての機能を果たすのである。〔…〕シンガポールの霊魂飛翔における霊媒の地獄の描写と、ダンテの『神曲』におけるそれとの間には、ただ言述〔ディスクール〕と神学のちがいがあるに過ぎない。両者ともに地獄の劫罰と親しい死者の霊との対話の形式を共有する」(312頁)。

★「信仰というものが、相互作用し、合体することは避けられないとしても、人類のすべての伝統は類似の前提から並行的に発展している。この結果は、驚くべき多様性における統一性である。/多様性とは死者の国の膨大な数と種類、死後の世界で罰せられる倫理的逸脱と賞せられる徳行の驚くべき種類である。にもかかわらず、このような世界の存在と因果応報に関する思想は普遍的なのである」(313頁)。

★本書に「頌辞」を寄せているハーヴァード大学世界宗教研究所所長のローレンス・E・サリヴァンはこう記しています。「ここに集う衆庶に知らしめよう。諸氏は天国と地獄への羈旅に立たんとしている」(8頁)。「クリアーノ氏は意想外の対比を創出することに、職人的特殊技能をもっている。氏は資料を一つに溶かして、それらの異同を明らかにし、時空の次元を視覚化し、時空を旅する人類共通の普遍的能力の問題を提起する。科学と文学、民族学と哲学、歴史と体系を意識的に結合する。創作と実証科学のような別のジャンル、ニールス・ボーアとホルヘ・ルイス・ボルヘス、アルベルト・アインシュタインとギルガメシュのような相隔たった人物を並列して吟味する」(同)。

★本書を中心に書棚を編むとしたら、なかなか壮大な書物群の山河の景観が見られるでしょう。幸いなことに巻末に「邦訳文献」がありますから、それを参考にしつつ、ブックフェアもできるだろうと思います。おそらくもっとも面白くなりそうなのは、異界旅行を主題にしたコミックや絵本、あるいは映像作品を、文献一覧にある古今の文学書や宗教書、哲学書と一緒に並べることでしょう。クリアーノが生きていれば、なおも現在の文化の諸相に探究の歩みを進めていたに違いないからです。

★このほか、最近では以下の新刊との出会いがありました。

いま言葉で息をするために――ウイルス時代の人文知』西山雄二編著、勁草書房、2021年8月、本体3,500円、4-6判上製336頁、ISBN978-4-326-15480-7
吉本隆明全集26[1991-1995]』吉本隆明著、晶文社、2021年8月、本体6,500円、A5判変型上製554頁、ISBN978-4-7949-7126-5 
人間になるということ──キルケゴールから現代へ』須藤孝也著、以文社、2021年8月、本体2,400円、四六判並製296頁、ISBN978-4-7531-0363-8​
浄土の哲学――念仏・衆生・大慈悲心』守中高明著、河出書房新社、2021年8月、本体2,750円、46判上製272頁、ISBN978-4-309-22825-9
推敲』トーマス・ベルンハルト著、飯島雄太郎訳、河出書房新社、2021年8月、本体3,600円、46変形判上製308頁、ISBN978-4-309-20836-7
中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌(7)生〔な〕る――宮沢賢治で生命誌を読む』中村桂子著、藤原書店、2021年8月、本体2,200円、四六変型判上製288頁+カラー口絵4頁、ISBN978-4-86578-322-3
『文明開化に抵抗した男 佐田介石 1818-1882』春名徹著、藤原書店、2021年8月、本体4,400円、四六判上製480頁、ISBN978-4-86578-320-9
アメリカンビレッジの夜――基地の町・沖縄に生きる女たち』アケミ・ジョンソン著、真田由美子訳、紀伊國屋書店、2021年9月、本体2,300円、46判並製428頁、ISBN978-4-314-01182-2
ジェンダーと脳――性別を超える脳の多様性』ダフナ・ジョエル/ルバ・ヴィハンスキ著、鍛原多惠子訳、紀伊國屋書店、2021年8月、本体1,800円、46判上製203頁、ISBN978-4-314-01185-3
夢を見るとき脳は――睡眠と夢の謎に迫る科学』アントニオ・ザドラ/ロバート・スティックゴールド著、藤井留美訳、紀伊國屋書店、2021年9月、本体2,200円、46判上製336頁、ISBN978-4-314-01186-0
現代思想2021年9月号 特集=〈恋愛〉の現在――変わりゆく親密さのかたち』青土社、2021年8月、本体1,600円、A5判262頁、ISBN978-4-7917-1418-6

★クリアーノとの響きあいで何点か特記しておきます。異界と隣り合わせの現世をめぐって、その起源を辿ろうとする旅は、探究者によって様々な相貌を与えられます。『吉本隆明全集26』の中核をなす『母型論』は「言葉と、原宗教的な観念の働きと、その総体的な環境ともいえる共同の幻想とを、別々にわけて考察した以前の自分の系列を、どこかでひとつに結び付けて考察したい〔…〕人間の個体の心身が成長してゆく過程と、人間の歴史的な幻想の共同性が展開していく過程のあいだに、ある種の対応を仮定すること」(8頁)をめぐる晩年の試み。「母の形式は子どもの運命を決めてしまう」(11頁)という書き出しが印象的です。「明治の近代以後から現在までナショナリズムとかインター・ナショナリズムとか、西洋を基準に使われているオリエンタリズムといった概念や論議は、ほんとうは空虚で無意味なもので、さしあたってこういう概念を基にして流布されている論議、対立概念はすべて普遍性の方向にむかって解体されなくてはならないのではないか」(7頁)という吉本の問題意識とその格闘が刻印されています。

★新型コロナウイルスの大流行とその相次ぐ変異によって日常の変容を余儀なくされつつある私たちの世界=現世における生のありようと知の状況と条件をめぐって、欧米の哲学者が果敢に挑んだのが、独自編集となる論文集『いま言葉で息をするために』です。主にオンラインで公開されてきた各国の論説を集成したもの。編者の西山雄二さんは巻頭の「はじめに」でこう書いています。「本書に収録されたテクストはいずれも、感染症の拡大が私たちにさまざまな不自由さを強いるなかで、精神的な息苦しさに風を通そうとする息吹に満ちている」(xviii頁)。

★現世のそうした〈息苦しさ〉を前に、過去の知的水脈から新世界への想像力を掬い出しているのが『浄土の哲学』と『人間になるということ』です。『浄土の哲学』の「序」で守中さんは次のように述べます。「最終的に私たちは、称名念仏という行ないから新しい社会的紐帯を作り出す運動の原理を、それも、念仏という祈りの情動によって結ばれた、しかし絶えず新たに生成し、その都度新たな場を出現させる非-可算的な集団、すなわち浄土コミューンを作り出す原理を導き出すつもりである。国民国家の論理そして世界資本主義の論理の〈外〉をいかに開くべきか」(16頁)。なお同書の装丁は先日急逝された桂川潤さんによる最後の仕事のひとつです。

★いっぽう、須藤さんは『人間になるということ』の「前書き」でこう書いています。「人間になるということを、人格を備えた人間になるということ、あるいは他者に対しても人格と尊厳を備えた存在としてしかるべき関わり方ができるようになることとして具体的に考えていく。そうした事柄についてキルケゴールが考えていたところを辿り、また現代の状況に置き直して考えてみたい。現在のこの国が抱える様々な問題は、煎じ詰めれば、人間になるということ、すなわち人格と尊厳に対する無理解に収斂するように思われてならないからである」(8頁)。

★異界への接続回路を必然的に含む人間の内的世界を見直すにあたっては、紀伊國屋書店さんの新刊2点、『ジェンダーと脳』と『夢を見るとき脳は』を参照したいと思います。脳科学や神経科学の最前線から、クリアーノや吉本が遠望した文明の古層と伝統を再照射するためのいくつかの視点を得られるでしょう。「私が言いたいのは、どの人の脳もそれぞれ他の人と異なる特徴を持ち、全体としてその人に特有のモザイクを形成しているということだ。〔…〕人はみな「女性的な」特徴と「男性的な」特徴のパッチワークなのだ」(『ジェンダーと脳』13頁)。「19世紀以降、科学は脳や心との関係に着目して、新しい角度から夢の問題に取り組むようになり、21世紀に入ったいま、研究はいよいよ核心に迫りつつある」(『夢を見るとき脳は』11頁)。「フロイトやユングの仕事については、従来と少し異なる視点で見ていく。〔…〕夢が創造活動を後押しする仕組み、夢で個人的な洞察を得る方法を掘り下げ、明晰夢や予知夢の世界にも足を踏み入れる。〔…〕夢は覚醒時にはできない方法で未来を予測することができる」(同書12~13頁)。

★あるいは科学とは別のかたちで深淵に向けて投錨する試みとしては、ベルンハルトの1975年の小説『Korrektur』の訳書である『推敲』が、読者を死と隣り合わせの迷宮へと連れ出してくれるでしょう。訳者あとがきによれば、本作の主人公である科学者ロイトハマーは、かのウィトゲンシュタインをモデルにしているとのことです。

★「いつだってやりすぎるのだ、そしていつも限界ぎりぎりまで突き詰めてしまう、とロイトハマー。けれども超えることはなかった。一旦超えてしまったら、何もかもおしまいだ、とロイトハマー。私たちはその時を待っている、その時という言葉には下線が引かれている。その時が来たとしても、その時が来たかはわからない。しかしその時は来る。生ある限り、限界まで集中することができる、とロイトハマーは書いている。怖がることはない。森の空地へ、ひらけたところへ」(302頁)。

★最後に、死へと傾斜する理性の陥穽と隣り合わせである現実を踏まえつつも、生きることについて現代人が学び直すとすれば、それは中村桂子さんが提示されたようなシンプルな立場に立ち返る必要があるように思います。「現代の考え方でいくと、新型コロナウイルスにしても温室効果ガスにしても、科学技術の力で問題解決をしようということになりますが、これまでのような自然を征服しようとする方法での解決はできないでしょう。〔…〕科学の知識とそれを基にした技術は重要です。けれども、もっとも大事なのは私たちの意識です。あたりまえすぎるくらいあたりまえであるために、特段意識せずにきた、「人間は生きものであり、自然の一部である」というところから始める生活様式を組み立て、それを支える自然征服型ではない科学技術に目を向けるのでなければ、問題は解決しません」(『生〔な〕る』3~4頁)。

★「まず自然の物語に耳を傾け、そこにある知恵を身に着けることです。そのとき頭に浮かぶのが、宮沢賢治です。すべての作品の最初に置かれる言葉を、「きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむ」とし、“虹や月明りからもらったお話を語る”と言っているのですから。/賢治が語る自然の中にあるさまざなま物語に耳を傾け、生きものであることを意識しながら新しい生き方を探るのは楽しい挑戦になることでしょう。競争に明け暮れて格差社会をつくるよりは、自然に秘められた知恵に学び、すべての人が本当の幸せを感じる社会をつくる方が楽しいに決まっています」(同書4頁)。


# by urag | 2021-08-29 23:30 | Comments(0)
2021年 08月 27日

本日搬入:江川隆男『残酷と無能力』

本日8月27日、江川隆男『残酷と無能力』につき、日販とトーハン帳合の書店様店頭委託分の取次搬入を行ないました。楽天ブックスネットワークには注文扱いで8月30日より搬入開始です。客注品も同様に30日より搬入開始となります。


# by urag | 2021-08-27 13:41 | 販売情報 | Comments(0)
2021年 08月 26日

月曜社2021年9月末発売予定:長崎浩『叛乱を解放する――体験と普遍史』

2021年09月28日取次搬入予定*人文・日本思想

叛乱を解放する――体験と普遍史
長崎浩[著]
月曜社 本体3,200円 46判(縦188mm×横125mm)並製392頁 ISBN:978-4-86503-121-8 C0010

新左翼とは何だったのか――「叛乱論」の著者が、自身の政治的軌跡を振り返りながら、世界史的経験としての日本の1968年を省察する。内ゲバ論・党派論(書き下ろし)、ブント秘史、社会を震撼させた伝説の「三里塚、対政府交渉報告」など、新左翼運動の深層から現在を問う論考群。

★アマゾン・ジャパンで予約受付中

目次:
はじめに
Ⅰ 体験と普遍史――日本の1968
 叛乱の時代
  一 一九六八年
  二 全共闘運動
  三 学生叛乱へ
  四 叛乱という政治
  五 「若者たちの叛乱」、ふたたび?
 世界史とわたし
 一九七〇年――岐れ道それぞれ
 永遠の序章――六八年と共同体
 第三勢力の徘徊
 疎外革命論の時代
Ⅱ 追悼
 弔辞――小阪修平
 思想の自立を妨げた思想家――吉本隆明
 アジテーター西部――西部邁
Ⅲ 私事を語る
 ブントと島成郎
 革命から叛乱を解放する
 三里塚闘争、対政府交渉の顚末
Ⅳ 党派性のかたち
 政治セクトの現在――四つの書評から
  一 革共同中核派という呪縛――尾形史人『革共同五〇年私史』
  二 アフター革命の日々――高原駿『沈黙と軌跡』
  三 共産党の学生専従として――平田勝『未完の時代――1960年代の記録』
  四 もう一つの党派性――川内謙策『東大闘争の天王山』
 内ゲバの語りーー文法と構図
  第一部 革共同戦争
  第二部 内ゲバ論の構図
あとがきに代えて

長崎浩(ながさき・ひろし):1937年生まれ。1960年、東京大学理学部卒業、大学院数物系中退。63年〜70年、東京大学物性研究所助手。以降、東北大学医学部、東京都老人総合研究所、東北文化学園大学に勤務。第一次共産主義者同盟で活動、東大全共闘運動には助手共闘の一員として参加。

月曜社2021年9月末発売予定:長崎浩『叛乱を解放する――体験と普遍史』_a0018105_16360278.png


# by urag | 2021-08-26 16:36 | Comments(0)