ウラゲツ☆ブログ

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2004年 09月 07日

季刊「本とコンピュータ」

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私たち月曜社もたびたび取り上げられてきた季刊誌「本とコンピュータ」(通称「本コ」)ですが、終刊まであと四号ということで、このたび発売された第二期13号から「総まとめ特集」となるそうです。その第一弾は、「本」のために「コンピュータ」はなにができたか、というお題。

一般読者が読むには、ちょいと内容のレベルが高い気もしますが、専門的な方向に逃げてやろう、というようなことではありません。私たち現代人にとって身近な存在である「本」をめぐって、これほどまじめに、ある時は深刻に、そしてまたある時は楽しく、深く掘り下げている雑誌はありません。ただし、一般読者にとってはそれでもやはり依然として敷居が高いという難点は残らざるを得ないのでしょうけれども。

私個人は第14号では、小熊英二さんが語る、書く行為における「編集」の意味ですとか、東浩紀さんがしばらく前から試みておられる自主流通の試みの話を読んでいて、そのリアリティに共感し、非常に興味をそそられました。一方で、作家の山之口洋さんの「デジタル書斎」は私から見るととても進歩的ですごいです。もちろん世間にはここまでやっておられる方も当然いらっしゃるのでしょう。共感と言うよりはうらやましい感じがします。

今後の特集予定ですが、
2004年12月の第14号では、「日本人の読書週間――消えたのか?変わったのか?」、
2005年3月の第15号では、「出版ビジネス」
2005年6月の第16号(最終号)では「出版の国際化」
を、それぞれ取り上げるそうです。

どれもこれも難題ばかり。それだけに、楽しみですね。残りの三号で、「本コ」のこれまでの問題構制や枠組みを破壊するくらいの展開=転回を期待しています。(H)
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# by urag | 2004-09-07 22:48 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 09月 03日

「現代思想」と「未来」

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月刊誌『現代思想』の最新号(2004年9月号・特集「家族とは何か」)では、小社より『文化=政治』を刊行させていただいた毛利嘉孝さんが、「ポスト家族の時代」という論考を寄稿していらっしゃいます。ヴィルノの『マルチチュードの文法』にも言及してくださっています。

同号では、ハーバーマスの75歳の誕生日に寄せるデリダのエッセイ「われらの誠実さを!」や、青山の国連ビル前で座り込みデモを行っているクルド難民家族へのインタビュー(入江公康さんと渋谷望さんによる)などが掲載されていて、必読です。

一方、PR誌「未来」の9月号では、書店員さんのリレーエッセイで「書店のABC」という連載が始まり、その第1回に、私(H)も親しくさせていただいている紀伊國屋書店新宿本店の人文書担当係長・和泉仁士さんが「うれしい接客」という一文を書かれています。サンフランシスコ店での勤務経験など、書店員さんの心情が見えてくる文章です。

ちなみに、和泉さんが中心となって企画した今月開催のブックフェアに、私も少しだけ選書とPOP提供というかたちで参加しています。たしかフェアのお題は「子供が大きくなったら読ませたい本」だったかと思います。

なお、「未来」同号では未来社の代表取締役の西谷能英さんが「青山BCは再生できるのか」という論説を書かれています。この論説の中で、西谷さんは青山BCの実績を評価しながら、「メガストア化への単一方向の拡大ばかりではなく、規模の大小や地域性に応じた書籍展開がまだまだ可能である」ことを、その実績のうちに見ていらっしゃいます。

先日私が六本木店でのフェアで「9月1日にサプライズ」があると言ったのは、ほかならぬハリポタ最新刊の販売のことです。大阪屋さんの手配があったからでしょうが、和書を一から集め直すのも一苦労あるのに、ハリポタをよくぞ確保したなと感心します。もちろん発行部数が多いからという背景もあるのでしょうけれど。ノルマ(?)にあえぐ大書店もあれば、街の本屋さんには確保に苦労されている店もあるでしょう。ともあれ青山BCにとって、ハリポタ販売が開店への勢いになるならば、それはそれで良しとしていい気がします。
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# by urag | 2004-09-03 18:06 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 09月 01日

青山BCの元スタッフの方が・・・・

本日配信された「[書評]のメルマガ」(まぐまぐメールマガジンIDナンバー36518)に、青山BC商品部に文芸書担当学芸員として先ごろまで勤めておいでだったTさんのお書きになった記事「青山ブックセンターの破産と再建」が掲載されており、たいへん印象深く拝読しました。以下にいちばん心に残った箇所を引用します。

「こうなってしまった原因[全店が閉店まで追い込まれた原因――引用者補足]は、書店自体の経営ではなく、不動産建設の際の入金にあったというのに、本はもうダメだとか、あそこで売っているような高額商品はもう売れないとか、オシャレ書店だからABCはだめになったんだ、90年代になってからはもうダメだったよ、とおっしゃる方もあり、それはある意味仕方がないことなんだけれど、楽しんで本を買ってくださっていたお客様や協力してくださった皆さんのことを思うと、悔しい気持ちでいっぱいでした。」

これは一連のマスコミ報道等を踏まえて書かれていることかと拝察します。「~はもう終わった」とか、「~はもうだめだ」という、分析以前の断定的言説がしばしばまかり通る「界隈」では、たしかにTさんが悔しがっていらっしゃるような吹聴はあったと思います。それだけに、Tさんの指摘は見えざる真実を照らしていて、重要です。
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# by urag | 2004-09-01 18:13 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 08月 31日

丸善丸の内本店

ちょっとした用事があって、来月(2004年9月)14日に東京駅丸の内北口前に開店する、丸善丸の内本店に行ってきました。まさに駅前で便利ですね。日本橋本店とは客層が違うだろうと思います。

什器は背が高くて、台がないと男性でも一番上の棚の本を取るのは辛いかも。もちろん、特製の踏み台を準備中でいらっしゃいます。この背の高い棚のせいでしょうか、とてもたくさん本があるように感じますが、現場の方はこれでも足りないと感じておられるようです。

通路が広々としていて、明るい店内。いい感じですね。レジはフロアごとにありますが、一角に集中させてます。いまどきの、横長のレジです。

「新宿頂上決戦」と同様、この秋勃発する大書店戦争のひとつ「東京駅前対決」の火ぶたが、いよいよ切って落とされます。対決、とはつまり、八重洲BC本店と丸善丸の内本店のこと。この界隈ではほかに、三省堂書店大丸店や、紀伊國屋書店大手町店などがあり、隣接する銀座には、中規模クラスで旭屋書店、教文館、近藤書店、福屋書店などがありますが、主役はこの二店です。

私の個人的なインプレッションから言えば、丸善丸の内本店は確かに八重洲BC本店にとって脅威になるだろうと思います。丸の内界隈のサラリーマン層が丸善に出向くようになるのは間違いないように感じるからです。

一方で、出版社の一営業マンとして見れば、八重洲BCはキャリアに信頼が置ける店員さんが丸善より多いように感じます。つまり、立地的には互角ですが、スタッフ的には、日本橋店より数倍多い書籍を扱ってきただけに、専門的知識の蓄積があり、なおかつこの界隈の客を知っているという意味で、八重洲BCに一日の長があります。

ポイントになるのは、丸善がいつ、駅前の客層の嗜好傾向を実感でき、それを品揃えに反映させていけるかだと思います。もちろん出店前に色々机上で分析はしたでしょうが、現実はどうなのか。開店後は、八重洲BCの売上は一時的に下がると予想されます。年末あたりには、それがどう変化しているか、注目されます。

ハコが良くても、中身が伴っていかなければ、丸善とて生き残れやしません。19世紀から続く老舗書店の真価が問われることになる、丸の内本店です。
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# by urag | 2004-08-31 22:47 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 08月 30日

マルチチュードってなんだ?

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近年の思想書では抜群に売れた、ネグリとハートの共著『〈帝国〉』の続編『マルチチュード』が今月初旬にペンギンから刊行されたのは皆さんご存知の通りです。ところで、マルチチュードって何?という方は、ぜひ小社刊行のパオロ・ヴィルノ著『マルチチュードの文法』をご参照くださいませ。

発売されたばかりのNTT出版の季刊雑誌『インターコミュニケーション』50号には、訳者の廣瀬純さんがヴィルノさんの自宅で今年二月に行ったインタビュー「〈診断=状況分析〉から〈予後=見通し〉へ」が掲載されています。これは以前、ほんの一部分を「[本]のメルマガ」で紹介しましたが、今回は全文を掲載しています。

ちなみに『インコミ』はこの号からリニューアル。東浩紀さんと同い年の、気鋭の社会学者である北田暁大さんや、ヴィルノの本に対する非常に豊かな長文論評を「図書新聞」に寄稿された若手社会学者の渋谷望さん、大御所の蓮実重彦さんや渡邊守章さん、それにスーザン・ソンタグさんらの連載がはじまりました。豪華ですね。
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# by urag | 2004-08-30 17:49 | 人文書既刊 | Trackback | Comments(0)
2004年 08月 30日

青山BC再生支援フェアが本日より六本木店でスタート

洋書の割引販売や直取引版元の和書を中心にフェアが本当に始まりましたね。9月1日には、サプライズもあるようですよ。
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# by urag | 2004-08-30 17:18 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 08月 30日

夏休み終了:今日から青山BC再生支援フェアがスタート?

1ヶ月ほどブログをお休みさせていただいておりました。そのあいだに、『UK77』を朝日新聞の書評で都築響一さんに絶賛していただきまして、よく売れています。感謝感激です。

ところで例の青山BCの件は進展しましたね。洋書輸入卸販売大手の洋販(日本洋書販売)の株式買収により破産確定の危機を脱し、本格的に再建されることになりました。9月29日午前10時に青山本店が、同日午後2時には六本木店が再オープンすることに。取次は大阪屋です。品揃えは従来通りで、社員さんたちも以前のままです。洋販系列の東京ランダムウォークが、青山BCの再開準備を大阪屋とともにサポートしています。

洋販は青山BCの社員を動員して、本日30日から来月9月11日まで、六本木店で「青山BC再生支援フェア」を実施する予定でしたが、実際はどうなるのでしょう。洋書の割引セールが中心だと報道されていました。

ちなみに他支店ですが、新宿店とルミネ2店は、8月1日より阪急ブックファーストが引き継いでいます。取次はやはり大阪屋。9月24日より自由が丘店を引き継ぐのもブックファーストです。広尾店は9月11日に洋販系列の流水書房の支店としてリニューアル。帳合は青山BC時代と同じくトーハンです。橋本店は、完全な閉店のようですね。その昔、天王洲アイル店というのもありましたが、ここは、今回の騒動の前に撤退していました。

再スタートを切る青山BC、はたして売上がどう推移していくのか、注目されます。

以前投稿した書店論について、コメントやトラックバックをしてくださった皆様、あらためて感謝申し上げます。
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# by urag | 2004-08-30 02:12 | ご挨拶 | Trackback | Comments(2)
2004年 07月 24日

青山BC破産――書店横町化は可能か

私が知る限りでは、exblogはなぜかトラックバックの履歴を一覧表示する機能がなくて、自分の記事を巡回してチェックするしかないようなのですが、トラックバックしていただいた皆さんのブログには必ず訪問して閲覧させていただいています。しばしば足跡を残さないままでごめんなさい。

幾度かトラックバックしていただいている「生活日報」さんが、私の「ルミネ〈書店横町〉化」案に的確なコメントを寄せてくださっているので、「生活日報」さんのご意見に応答するかたちで、私なりの書店横町案とその周辺情報を補足させていただきます。「生活日報」さん、いつもありがとうございます。

まず、オープンまで日にちがないのは、やはりルミネの要望(というか都合)かと思います。たしかに、あれだけの売場が消えてしまったわけですから。「生活日報」さんが予測されている通り、什器は青山BCのものを流用せざるをえないのでは、と私も見ています。

なお、超特急の商品調達については、出版社に頼るのではなく、大阪屋さんの流通倉庫、すなわちKBC(関西ブックシティ)やTBC(東京書籍流通センター)がフル活用される模様です。そりゃ、そうですよね。土日を除く営業日で数えれば、あと5日しかないのですから。私の先の杞憂(というよりは、いつかは一言物申したいと目論んでいたのをたまたま今回口にしただけか)は、回避されるのでしょう。

私の「ルミネ〈書店横町〉化」案は、二通りを考えていました。まずは、個性派の小規模書店を複数誘致すること。そして、それが叶わないならば、ブックファースト自体が従来の大書店的手法を改革して、いくつかの社内プロジェクトチームによる群島的な小規模売場で構成されるコンプレックス(複合体)になること。

ついでにひとつ前の私の投稿を繰り返せば、そうした書店横町化が、ポスト「大書店」時代の戦略であろう、と能書きを垂れておきました。

個性派の小規模書店を複数誘致する、ということについてはもちろん時間がたりません。ルミネにとっても時間がないし、小規模書店のオーナーにとっても無理な話だったでしょう。時間の問題以前にこうした構想自体に懐疑的であるかもしれません。

けれど、「生活日報」さんがお書きになっている通り、「新星堂とスターバックスを活用したうえでの本屋横丁案」であるならば、けっこう面白いんじゃないか、というのは、本当だと思います。それが書店利用客の正直な願望ではないでしょうか。私はないものねだりだと分かっていても、そうした願望というか欲望には正直でありたいと思うのです。

駅ビルや百貨店のような場所は、客の欲望を満たすことに敏感でなければやっていけないはずです。今、書店を利用する顧客のひそかな欲望のひとつには、特色ある特化型小書店が広めのワンフロアに隣り合っていれば楽しいだろうし、便利だろうし、冒険もできるだろう、という夢があるように思います。のっぺりと果てしなく続くような大フロアは、どこか退屈だからです。

いみじくも、「生活日報」さんは、ルミネ1店が「文化を楽しむ」フロアとして生まれ変われないだろうか、と述べていらっしゃいます。「文化を楽しむ」というのは重要なキーワードですね。手練れのデベロッパーさんなら、そんな言葉は一昔以上前からある、と仰るかもしれない。でも、文化というのはたえず変転し続けるものですから。「文化を楽しむ」という志向性は常に新しい、と私は思います。

さて、そこでブックファーストの脱大書店化についてです。これとてすぐ実行できるわけではないでしょう。それにそもそも、もとから棚はジャンル別に担当者がいるじゃないか、つまりはそれが群島とかコンプレックスのイメージなんじゃないの。

いいえ、違います。先に言ったプロジェクトチームは、それぞれゆるやかな(あるいは目的によってははっきりした)役割分担をもちながら採算も商品展開も独立型を志向し、それにともなってプロジェクトチーム単位で棲み分けた売場ごとに内装も什器も変えるのです(ここはもうちょっと詳説が必要ですね)。

普通こうしたことをするには予算がかさむのを覚悟しなければなりませんが、内装や什器はこうでなきゃ、という先入観を捨てれば、色々な工夫ができるはずではなかろうかと愚考します。

また、ある売場は始終、同人誌ばかりを売る、というように、従来の大フロアで満たしえなかったニーズにも積極的に応えるよう挑戦して欲しいとも思います。

どだいそれは無理、と言ってしまうのではなく、利用客の欲望をどこまで実現できるかを追求すべき時だろうと思います。イマジネーションを自分で膨らませることができないなら、お客に聞けばいい。突拍子もない意見に耳を傷めることになるかもしれないけれど、そこに来たるべき真実があるかもしれない。私の膨らんだ素人妄想については、きりがないので今晩はこの辺で。放談にて失礼いたしました。
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# by urag | 2004-07-24 01:27 | 販売情報 | Trackback | Comments(3)
2004年 07月 23日

青山BC破産――ルミネへの要望

ルミネの2店舗は立地的に言って、他書店も欲しいであろうテナントでした。逆に、六本木店や青山本店はなかなか引継ぎ手は見つからないものと予想されます。

業界人の方はおおかたご存知だろうと思いますが、この秋、新宿にはジュンク堂が進出します。そこで、紀伊國屋とジュンク堂の「新宿頂上対決」が始まるはずでしたが、ここでいきなりブックファーストの殴りこみ。風雲急を告げるとはこのことです。

ブックファーストにとって問題はいくつかあります。彼らのスタンスとしては、紀伊國屋とジュンク堂の「新宿頂上対決」にはあえて参戦しないほうがいいに決まっています。彼らと戦うための戦略を練る準備期間が、今回はないに等しいし、あくまでも私見ですが、彼らと張り合うほどブックファーストは書店として成熟していない。真正面から張り合うのではなく、譬えて言うならば、超大型店という恐竜同士の戦いを尻目に、彼らの足元を縫い歩いて生き抜くちっぽけな哺乳類であるほうが有効だと、私には思われます(ちっぽけな哺乳類というのは、私にとって否定的なイメージではなく、むしろその逆です)。

しかし、ご承知の通り、ブックファーストはジュンク堂ほどではないにせよ、「大型」書店の部類に入ります。私のイメージでは、ブックファーストは恐竜たちのあとにも生き残るようなちっぽけな哺乳類ではない。

世の中には、小規模ながら個性的な品揃えの本屋さんはたくさんあります。私としては、ルミネには、個性派小書店を10店舗ほど引き入れて、本屋横町みたいになってほしかった。タコシェとか、シェルフとか、フィクショネスとか、ナディッフとか。出来れば古本屋さんも入って欲しい。株式会社ルミネに、そういう開発ができる人材がいたらよかったのに。まあ、ないものねだりですが。

もうひとつの問題。8月1日の開店に間に合うように商品を調達するためには、なにより、出版社が快く、しかも超特急で出品することが大前提になります。各社がどれほど素早く協力できるかどうか。レスポンスの遅い出版社もあるでしょうから、そういう不着品があるだろうことも見越して、売場に置ききらない冊数を発注することになるでしょう。足りないよりかはマシです。しかし、新規店およびその支援取次はおおかたこうした過剰発注をいままでしてきましたから、出版社は注文品の全冊を漏らさずに納品するのを渋る可能性がある。

こんな体験があります。某書店チェーンの新規出店に伴い、大量の発注が入って、それを出荷した。で、開店後の現場に行って自社商品を探すと一冊もなかった。

書店の立場からすれば仕方ないことですが、出版社にとってこれほど徒労なことはありません。おそらく、ブックファーストほどの書店さんであるならば、発注した商品は極力返品せずに大事に陳列してくださるだろう。しかし、本当にそうしてくださるかどうか、今回はあまりにも時間がなさ過ぎる。

今、私は「ブックファーストほどの書店さんであるならば」と書きました。しかし、本音を言えば、これは正直な声ではありません。「ブックファーストのXXさんや**さんであるならば」と言い換えましょう。出版社の営業マンは、本屋さんのブランドを頼るほどナイーブではない。お店の大小は関係なく、信じられる書店員さんがいればこそ、その書店に肩入れしようとも思うのです。

大書店というブランドは捨てて、ブックファーストは、店員の個性を前面に出し、思い切ってその店員を中心にいくつかのプロジェクトチームを組み、そのプロジェクトチームがそれぞれパーティションで区切られた売場を持つ、というくらいの「革命」を期待したい。もちろんクリアせねばならない様々な課題はありますが、これ、本気で提案したいのです。一元的で大陸的な大書店ではなく、多元的で群島的な複合体。ポスト「大書店」時代の戦略は、そういうイマジネーションの中に潜在しているのではないか、と愚考しています。

皆さんはどう思われますか。
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# by urag | 2004-07-23 15:12 | 販売情報 | Trackback(2) | Comments(2)
2004年 07月 23日

青山BC破産――ルミネ系後続はブックファースト

はやばやと新文化に速報が出てしまったので、もう明らかにしてよいだろうと思いますが、青山BC新宿店(ルミネ1)と、同ルミネ2店の空きテナントに、阪急ブックファーストが入ることになりました。

なんと開店は8月1日。どう考えてもメチャクチャなスケジュールです。まったくのがらんどうな数百坪の売場に、たったいまから商品を詰めるべく、大急ぎで本や雑誌をかき集めるのです。ブックファーストのスタッフの皆さんも、取次の大阪屋さんも、しばらくは徹夜が続くことでしょう。
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# by urag | 2004-07-23 14:22 | 販売情報 | Trackback(2) | Comments(0)