ウラゲツ☆ブログ

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2004年 11月 06日

華麗なる誤植

創刊号で森山大道さんを特集していた雑誌「COYOTE」(スイッチ・パブリッシング)の第2号は、「星野道夫の冒険」という名目の特集号です。今回も当誌のテーマである「旅」の魅力が誌面からオーラを放っていて、とても素敵です。星野さんが愛読書を紹介するページがあって、これまた素敵な選書で大いに私は共感しました。まるで自分も旅に参加しているかのような陶酔に浸りながら読み進んでいると、口に含んだお茶を一気に吹いてしまうくらいの華麗なる誤植が。

私も大好きなル・グウィンの『ゲド戦記』が紹介されているのですが、そこにこんな記述があります。

「『島との戦い』『こわれた満腹』『さいはての島へ』、そして『帰還』の四部作。」

見事な、見事すぎる読者へのボディブローです。『島との戦い』は正しくは、『影との戦い』で、『こわれた満腹』は本当は、『こわれた腕輪』です。誤植というものは出版にはつきもので、それを笑うのは私にとっては天に唾するようなものです。しかし、これには我を忘れて本当に笑ってしまいました。だって、間違い方にもセンスってものがあると思うのですが、これはどうにもわざとやったとしか考えられないほどお見事ですから。それにしてもどの時点で間違っていたのか、星野さんが編集者を笑わせるつもりで故意にやったのか、それとも、組版の段階で、オペレーターさんに魔がさしたのか。色々な可能性はあるでしょう。でも、これしきの誤植で、この特集号の価値は下がりません。やっぱり素敵です。

ちなみに、『ゲド戦記』は『アースシーの風』もあわせて現時点では五部作で、外伝が一冊出ています。いずれも岩波書店から刊行されています。本当に大好きな作品で、人に薦めまくってきました。皆様もぜひどうぞ。(H)
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それにしてもいつも下手っぴな撮影のデジカメ画像ですみません。
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# by urag | 2004-11-06 22:21 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 05日

「アウシュヴィッツの残りのもの」オンライン販売状況

アマゾンを除く、その他の主要オンライン書店での「アウシュヴィッツの残りのもの」の販売状況です。

bk1では、発送可能時間が「1~3週間」(出版社より取寄せ)
esbooksでは、「該当書籍なし」
紀伊國屋ブックウェブでは、「最短4日でお届け」(新宿本店もしくは新宿南店の在庫から調達)

二番目のイーショッピング・ブックスで「該当書籍」がナシとなっているのは、ここのメイン帳合であるトーハンと小社との取引開始が遅かったことが影響していると思われますが、トーハンにはマスター登録されているのに、イーエスだけ登録されていないというわけです。これは以前から何とかしたいと考えています。

以下は余談ですが、イーエスで「月曜社」を検索しますと、ゲーム攻略本や、ディズニーキャラクター本もヒットしますが、これは小社と同名のプロダクションさんが製作されたもので、小社とは一切関係がありません。ちなみに小社と同名のプロダクション「月曜社」さんは80年代に活躍されており、私たちは後発で、この「月曜社」さんのことをまったく知らず命名したのでした。

また、bk1で「月曜社」を品切絶版も含め検索しますと、70年代に出版活動していた同名の出版社さんの書籍がヒットしますが、どんな版元さんだったのか、何も存じ上げません。

さらに国会図書館で「月曜社」を検索しますと、昭和一桁代に活動していた同名の出版社さんの書籍がヒットしますが、小社の名前はこの大先輩にちなんでいるのではありません。

加えて、アマゾンで「月曜社」を検索しますと、月曜評論社さんの単行本『もう一つの「未完の『国鉄改革』」』や『Z(革マル派)の研究』もヒットしますが、月曜評論社さんと小社は無関係です。

ちなみにグーグルで「月曜社」を検索しますと、大田区に所在する同名の、自称「保険嫌いの保険屋」さんもヒットしますが、こちらもまた小社とは何の関係もございません。
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# by urag | 2004-11-05 21:54 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 04日

アマゾンで「在庫切れ」となっていますが、

オンライン・ストアのアマゾン・ジャパンで小社刊行のアガンベン著『アウシュヴィッツの残りのもの』が「現在、在庫切れ」となっていて、購入できないようになっていますが、これは、アマゾンが該当商品の在庫を持っていないという意味で、版元品切を意味しているわけではありません。版元品切の場合は、「お取り扱いできません」という表示になります。

アマゾンで品切になっているのを見たんだけれど、もうなくなっちゃったの?――というお問い合わせをたびたび頂戴するくらいなので、アマゾンさんにはぜひこのような「まぎらわしい表示」は止めて欲しい、と何年も前から再三申し入れてきたものの、ぜんぜん改善してくださいません。

問題点1:上記に書いた通り、単なる「在庫切れ」という表示では、アマゾンにおいて品切なのだというよりは、版元品切と勘違いされやすいです。実際「在庫切れ」表示の商品は買い物カゴに入れることができないため、余計に版元品切と思われてしまいます。率直に言いますと、迷惑です。

問題点2:「在庫切れ」ではなくせめて別項目にあるような「お取り寄せ」と表示してもらいたいですが、小社は出版VAN(有料オンライン受発注システム)に加盟していないため、在庫情報をアマゾンに何かしらのかたちで小社が提供しない限り、アマゾンが小社の在庫情報をメンテナンスすることはないのです。アマゾンが在庫状況を出版VANで確認できないので、「お取り寄せ」が可能かどうかわからないため、単に「在庫切れ」と表示されてしまうわけです。アマゾンは在庫情報のメンテナンスを自発的にはなさってくださらないわけで、やりきれません。

問題点3:そもそもこの「在庫切れ」という表示の意味を正確に知っている利用客がどれくらいいるのか疑問です。この表示の意味を調べるためには、同ストアのヘルプから、「注文」の分類の中にある「発送可能時期」の項目を見る必要がありますが、いちいちここを探して見ようとするかどうか。ちなみにこう説明されています。「在庫切れ:在庫がなく、一時的に注文を受け付けられません。マーケットプレイスにて予約注文をすることができます。また商品によっては、入荷しだいEメールで発送可能時期をご連絡するサービスを設けています」。この説明ではいったい「どこの在庫の話なのか」わかりません。不十分な説明と言わざるをえません。

この問題の解決のためには、小社が定期的に在庫情報をFAXなりメールなりで通知する必要がありますが、そういうふうにこちらからご報告申し上げなければならないのはアマゾン様だけです。出版VANに参加していないような小零細出版社は、上述したような不便に陥ることを余儀なくされます。「在庫切れ」という表示を、「アマゾン在庫なし」と変えるだけでもずいぶんと誤解は減るはずなんですが・・・・・・それすらもできないとのご回答です。残念です。

『アウシュヴィッツ~』については在庫情報の更新を近々に先方に申し入れますので、ほどなく販売再開になると思います。皆様にはご迷惑をお掛けしております。
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# by urag | 2004-11-04 23:35 | 販売情報 | Trackback(2) | Comments(0)
2004年 11月 03日

「現代思想」11月号に広告を出しました

月刊誌「現代思想」11月号(特集=生存の争い)に広告を出しました。久しぶりの広告ですが皆さんのお目に留まったでしょうか。1月刊行予定のユンガー『追悼の政治』については早くもご予約をいただきました。ありがとうございます。ユンガーの訳書は実に18年ぶり(!)です。

写真は、『追悼の政治』のゲラと、「現代思想」9月号臨時増刊号・ブックガイド60です。「今読んでおくべき従来の古典から現代の古典までが4頁でわかる」と銘打たれたブックガイドでは、小社刊行の、スピヴァク著『ポストコロニアル理性批判』が60冊のうちの1冊に選ばれ、新田啓子さんの解説で紹介されました。新田先生、どうもありがとうございました。

ちなみにトリビアですが、スピヴァクはアガンベンと同い年なんです。ともに1942年生まれ。先日亡くなったデリダ以後を代表する世代と言えます。
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# by urag | 2004-11-03 23:59 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 02日

「NOVEMBRE」在庫僅少です

森山大道×滝沢直己『NOVEMBRE(ノヴァンブル)』は売行良好につきおかげさまで完売に近づいています。限定生産のため、重版はいたしません。月曜社ウェブサイトのみで限定販売している、森山大道サイン入り『NOVEMBRE』(特別付録:ポストカード6枚)も同様に完売に近づいております。

なお、森山大道『新宿』限定版は完売いたしました。『新宿』通常版はまだ在庫がございます。皆様のお買い上げに深謝申し上げます。
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# by urag | 2004-11-02 23:25 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 01日

07号の特集名が変更になりました

今月30日取次搬入予定の『舞台芸術』07号の特集名が変更になりました。「ナショナリズム考」とお知らせしておりましたが、「トランスナショナル/イントラナショナル」に変更になります。間際の変更で皆様にはたいへんお騒がせいたしますこと、お詫びいたします。
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# by urag | 2004-11-01 22:24 | 舞台芸術 | Trackback | Comments(0)
2004年 10月 22日

2004年11月以後の近刊予定です

◆11月22日(月)取次搬入発売予定

題名:燈火節(とうかせつ)
副題:片山廣子/松村みね子・随筆+小説集
著者:片山廣子/松村みね子
ジャンル:日本文学
判型:四六判並製筒箱入・816頁
予価:本体5800円
ISBN:4-901477-13-7

◆11月30日(火)取次搬入発売予定

題名:舞台芸術07
副題:特集=ナショナリズム考トランスナショナル/イントラナショナル
編者:太田省吾+鴻英良
ジャンル:芸術、演劇
判型:A5判並製・320頁
本体価格:2000円
ISBN:4-901477-57-9

◆2004年1月中旬刊行予定

題名:追悼の政治
著者:エルンスト・ユンガー
訳者:川合全弘
ジャンル:ドイツ文学、現代思想
判型:四六判並製・216頁
本体価格:2800円
ISBN:4-901477-14-5
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# by urag | 2004-10-22 11:51 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2004年 10月 10日

ジャック・デリダさん癌で逝去(3)

フランスではカイエ・ド・レルヌ誌83号が大部のデリダ特集号として刊行されたばかりでした。逝去される一日前、10月7日のことです。日本人では鵜飼哲さんや港道隆さんが寄稿されていらっしゃるそうです。

また、同特集号には、小社より『友愛と敵対』を翻訳刊行させていただいた、アレクサンダー・ガルシア・デュットマン氏が、"La deconstruction expliquee aux enfants qui n'en ont pas besoin"という論考を寄稿されています。
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# by urag | 2004-10-10 03:00 | 雑談 | Trackback(1) | Comments(0)
2004年 10月 10日

ジャック・デリダさん癌で逝去(2)

より詳細には、
時間:8日深夜から9日未明にかけて
場所:パリ市内の病院で、
死因:すい臓がん
だそうです。
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# by urag | 2004-10-10 02:15 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2004年 10月 10日

ジャック・デリダさん癌で逝去

哲学者のジャック・デリダさんが癌で逝去されました。74歳でした。フランス時間の10月9日夕方に、各通信社より報道が配信されています。たいへん残念です。

月曜社では、氏の小著『条件なき大学』(2001年)の翻訳企画が進行していました。生前に刊行にこぎつけず、無念です。

小社の別の近刊本では、思いがけないかたちでデリダさんの名前が登場することになりますが、デリダさんが逝去されたので、今後がどうなるのか動向が見守られるところです。その答えは早ければ来春にでも皆さんにお伝えすることができると思います。
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# by urag | 2004-10-10 01:34 | 雑談 | Trackback | Comments(0)