2007年 01月 31日
東洋英和女学院史料室委員会の会報誌「史料室だより」第67号(06年11月30日発行)で「片山廣子と東洋英和」と題された特集(PDF)が組まれました。与那覇恵子教授による論考「東洋英和の宝“廣子とみね子」のほか、12頁では、史料室委員の保坂綾子さんによる紹介文「近年刊行された本より」で、『燈火節』や『野に住みて』について論評していただいています。
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by urag
| 2007-01-31 15:37
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2007年 01月 30日
岩波書店、紀伊國屋書店、勁草書房、新曜社、東京大学出版会、白水社、法政大学出版局、みすず書房、未來社の9社合同による復刊事業「書物復権」が2007年で第11回目を迎えました。現在、復刊候補リストを公開中で、2月末までリクエストを受け付けています。年をとってくると、10年前の本がつい先日刊行されたもののように思えるので、「えー、こんな本、ついこのあいだまであったじゃんか」などと一人ごちて、復刊候補の書目に新鮮味を感じず、文句を付けたくなるのであります。浅ましいことです。 それはそうと冒頭の挨拶文は、今年は岩波書店の山口昭男社長が書いておられます。ニュー・プレス代表のアンドレ・シフレンさんの著書『理想なき出版』にある言葉を引いていらっしゃるのが印象的です。いわく、「本には、主流に逆らい、新しい思想を生み出し、現状に立ち向かい、いつかは読者に受け入れられると期待して待つ力があるのである。そうした書籍とその思想――「思想の自由市場」と呼ばれるもの――にのしかかる脅威は、職業としての出版のみが直面する危機ではない。私たちの社会そのものに関わる危機なのだ。私たちは、民主主義社会にとって欠かせないとされてきた、自由な意見を発表していく姿勢を維持していかなければならない」。 頁数が記されていませんが、これは『理想なき出版〔The Business of Books〕』(柏書房)の末尾の言葉です。238頁。山口社長の引用をきっかけに本書を再びひともいてみて、どきっとしました。私はシフレンさんからこの訳書にサインをもらっていたのでした。サインにはこんな一言が添えられていました。"All my best wishes as you become the ideal Japanese publisher." ちょっと泣きそうになりました。 シフレンさんにお目にかかったのは訳書が出版されてから一年後の2003年5月だったでしょうか。並み居る業界の諸先輩方に混じって、私は幸運にも会食の末席についていたのでした。シフレンさんのあたたかくてやさしい人柄が記憶に残っています。それにしても、自分はいつからこのシフレンさんの激励の言葉を忘れていたのか。サインのついでの、ほんの儀礼的なメッセージだとでも軽々しく受け止めていたのでしょうか。 今ならあの時よりもっと重く、励ましを受け止めることができる気がします。季刊「本とコンピュータ」第二期9号(2003年秋号)にはシフレンさんのインタビューが載っており、いましがた読み返しました。月曜社への言及もあって、当時は面映く読んだのでしたが、自分の浅はかさに赤面します。激励と評価のその下地にある、シフレンさんの出版人としての苦労が多少なりとも分かるようになるまでに、あと何年かかるでしょう。 零細出版社の現実は常に厳しく、前途は多難です。これは今も昔も変わらない真実でしょう。進めば進むほど苦しく、どうして出版社をやっているのか、何度となく自身に問い返します。なぜ本でなければならないのか。出版のidealとは何か。理想と虚無が隣接するぎりぎりのエッジで、なおも一歩踏み出そうとする冒険。勇気と諦念の激しい相克。 シフレンさんの言う「待つ力」というのは、今般の出版業界においてはもっとも等閑視されていることのひとつです。誰もが待てないからこそ、短期的な回収が見込めるような、時流に乗った新刊を乱発し、さらに二番煎じ、三番煎じへと走る。「待っている場合じゃない」現実の中で、さらに市場は加速していくかのように見え、走り出した自分の足の回転に上半身がついていかない。止まろうにも強迫観念が自分の目の前を走るもう一人の自分の影となって先へ急ぐから、立ち止まることはおろか、振り返ることすらできない。止まったら死んでしまうと誰もが恐れている。速度は暴力です。私たちの肉眼から視野を奪い、自分しか、いえ、本当の自分ではなくその幻影しか見えなくさせる。その幻影が「世界」だと私たちは勘違いしてしまう。 今晩からもう一度、『理想なき出版』を枕元に置こうと思います。 ▲
by urag
| 2007-01-30 22:09
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2007年 01月 29日
お客様から「月曜社の本はどこの本屋で売っているのか」とお尋ねを頂戴することがよくあります。ターミナル駅周辺の大きな本屋さんをメインに、いわゆる大型書店さんで扱っていただいています。ややぼんやりしたお答えになりがちなので、これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介していこうと思います。坪数は書籍売場と雑誌売場の合計の数字です。 07年1月開店予定: 20日:シボネ新美術館(港区六本木7丁目、国立新美術館B1):20坪 07年2月開店予定: 4日:GアンドG(東京中央区銀座8丁目、マディソンビル内、グラヴィタス・アンド・グレイス併設):10坪 15日:ツタヤ東京ミッド(港区赤坂9丁目、東京ミッドタウンB-B104):35坪 24日:未来屋名取店(名取市関下、ダイヤモンドシティ、エアリSC3F):351坪 07年3月開店予定: 7日:紀伊國屋書店前橋店(前橋市文京町2丁目、けやきウォーク1F):800坪 9日:丸善日本橋店(東京中央区日本橋2丁目):600坪 12日:紀伊國屋書店流山店(流山市西初石6丁目、流山おおたかの森SC2F):733坪 07年4月開店予定: 20日:ACADEMIA港北店(横浜都筑区中川中央1丁目、ノースポートモール3F):700坪 果たして月曜社の本が本当に店頭に置かれるかどうかは開店するまでは分かりませんが(出荷したのにぜんぜん置かれていない場合もあるのです)、発注書通りに出荷してはいます。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。 ▲
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| 2007-01-29 23:04
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2007年 01月 28日
現代思想入門--グローバル時代の「思想地図」はこうなっている! 仲正昌樹(1963-)+清家竜介(1970-)+藤本一勇(1966-)+北田暁大(1971-)+毛利嘉孝(1963-):著 PHPエディターズ・グループ 07年2月 1,470円 A5判233頁 ■版元紹介文より:第二次大戦後に影響を持った思想を(正統)マルクス主義との距離の取り方と地域性を考慮に入れ、(1)ドイツを中心とするフランクフルト学派、(2)フランスのポスト構造主義、(3)英米のリベラリズム、(4)カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル・スタディーズなど西欧近代にとっての「他者」をめぐる思想、という4つの大きな流れを取り上げてまとめた。 ポスト・ヒューマン誕生--コンピュータが人類の知性を超えるとき レイ・カーツワイル(1947-):著 井上健:監訳 小野木明恵+野中香方子+福田実:訳 日本放送出版協会 07年1月 3,150円 46判596+65頁 ●2045年、「ついに人類は機械と融合し、生物の限界を超えた知性と身体を手に入れる」という大胆予測の未来学。NHKBS特集「未来への提言」で紹介。 生気論の歴史と理論 ハンス・ドリーシュ(1867-1941):著 米本昌平:訳・解説 書籍工房早山 07年1月 2,940円 46判363頁 ISBN:978-4-88611-504-1 ●原著は1914年刊。論文「個体性の問題」を併録。新生気論の提唱者で独自の「エンテレヒー論」を展開したドイツの生理学者ドリーシュ(Hans Driesch, ドリューシュやドゥリューシュとも表記されることも)の翻訳は、『形而上學〔Metaphysik〕』(清徳保男訳、岩波文庫、1940年) や『人間と世界像〔Der Mensch und die Welt〕』 (長島譲訳、畝傍書房=うねびしょぼう、1941年)くらいかと思います。 ●書籍工房早山さんが書籍を刊行していらっしゃるのは昨年来でしょうか。06年4月=『「農」をどう捉えるか』原洋之介:著、06年10月=『ビザンツ歴史紀行』今谷明:著、07年1月=『人工社会構築指南』山影進:著。代表取締役の早山隆邦さんは以前、NTT出版にお勤めだったようです。 論理哲学論考 ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン:著 木村洋平(1983-):訳 社会評論社 07年1月 2,100円 A5判88頁 ■版元紹介文より:初めて詩として訳された『論理哲学論考』。厳格な解釈に基いて、鋼鉄の文体を翻訳する。 ●訳者の木村洋平さんはまだ23歳の新鋭。現在、東京大学教養学部科学史・科学哲学専攻で学んでおられるそうです。 理性の限界内の『般若心経』 --ウィトゲンシュタインの視点から 黒崎宏(1928-):著 春秋社 07年2月 2,310円 46判127頁 建築家の講義 ルイス・カーン ルイス・カーン:著 香山寿夫:訳 丸善 07年1月 1,680円 B6判112頁 ●1968年のライス大学講義(アメリカ)。 美術の物語 E・H・ゴンブリッチ(1909-2001):著 天野衛ほか:訳 ファイドン 07年1月 7,329円 B5判688頁 ●かつて美術出版社から『美術の歩み』(上下巻、友部直訳)として刊行されていたThe story of artの新訳です。 マルクス・コレクション(7) 時局論 (下)芸術・文学論 手紙 カール・マルクス:著 今村仁司+村岡晋一+小須田健+吉田達+瀬嶋貞徳:訳 筑摩書房 07年1月 3,465円 46判462頁 モダン・マルクス主義のシンクロニシティ--平林初之輔とヴァルター・ベンヤミン 菅本康之(1960-):著 彩流社 07年1月 3,990円 A5判356+26頁 リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待--ブルデュー、社会学を語る ピエール・ブルデュー(1930-2002)+ロイック・J・D・ヴァカン(1960-):著 水島和則:訳 藤原書店 07年1月 4,830円 A5判418頁 民俗学と歴史学--網野善彦、アラン・コルバンとの対話 赤坂憲雄:著 藤原書店 07年1月 2,940円 神話の詩学 エレアザール・メレチンスキー(1918-2005):著 津久井定雄+直野洋子:訳 水声社 07年1月 7,350円 A5判563頁 ゾロアスター教の興亡--サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ 青木健(1972-):著 刀水書房 07年1月 8,925円 A5判377頁 音楽による人間形成--シュタイナー学校の授業 ヴォルフガング・ヴェンシュ(1926-):著 森章吾:訳・解説 風濤社 07年1月 3,360円 A5判223頁 水の音色 鈴木瑩子(1934-):著 文芸社 07年2月 1,470円 19×27cm/39p 西遊記(1) 孫悟空、大いに天界を騒がす 邱永漢(1924-):著 村上豊:画 魁星出版 1,890円 46判230頁 ▲
by urag
| 2007-01-28 17:33
| 本のコンシェルジュ
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2007年 01月 26日
月刊誌「Music Magazine」2月号に、高柳昌行『汎音楽論集』の書評が掲載されました。評者は湯浅学さん。「音楽人としての責任とは何か。(・・・)峻厳たらねば表現者たる資格がそもそもないと教示する。恐るべき書物。必読せよ」と評していただきました。湯浅さん、ありがとうございました。
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by urag
| 2007-01-26 19:37
| 芸術書既刊
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2007年 01月 26日
「[本]のメルマガ」07年1月25日号に寄せた拙文を以下に転載します。 ■哲学書房社主の中野幹隆さんが癌で14日に死去、享年63歳。 哲学書房社主の中野幹隆(なかの・みきたか)さんが1月14日、右腎盂尿管癌で逝去されました。享年63歳でした。16日、17日に営まれた葬儀では、東京女子大学教授の黒崎政男さんが葬儀委員長をつとめ、坂部恵、小林康夫、養老孟司の各氏から弔辞が寄せられました。 1943年生まれの中野さんは「日本読書新聞」編集長をつとめられたのち、竹内書店に移って季刊誌「パイデイア」の編集を手がけられました。なかでも1972年春の11号はミシェル・フーコーを特集し、フーコー自身からの寄稿が話題を呼びました。その後、青土社で月刊誌「現代思想」を創刊、さらに朝日出版社では月刊誌「エピステーメー」を創刊。ドゥルーズ=ガタリの「リゾーム」が翻訳出版されたのは、「エピステーメー」の臨時増刊号(1977年10月)としてでした。 朝日出版社の雑誌ではこのほかに「エピステーメーII」や「モノンクル」などを手がけ、書籍では「エピステーメー選書」「エピステーメー叢書」「ポストモダン叢書」「リゾーム群書」「シリーズ・思考の響応」「講座・思考の関数」「レクチュア・ブックス」」「週刊本」「科学の名著」等々、数々の名シリーズをつくられました。 80年代の現代思想ブームに先んじた功績というよりも、それらの多様な背景をもを包み込む人文知と科学知の諸領域を横断した、先端的な「編集帯域」の創造に掛かる継続的業績のほうが、はるかに大きいと言えるかもしれません。 1986年に哲学書房を立ち上げ、蓮実重彦さんの初の小説作品『陥没地帯』を処女出版。その後、季刊誌として「哲学」や「ビオス」を創刊し、中世哲学の再評価や、生命哲学の分野で常に新しい出版の試みをつづけられました。昨年までの書籍刊行点数は百点以上になります。90年代後半にはセーマ出版も並行して運営され、季刊誌「セーマ」の編集人もつとめられました。同時代を生きる者にとって、中野さんの早すぎる逝去は大きな損失と言わざるをえません。心からご冥福をお祈りいたします。(五月) 哲学書房公式ウェブサイト http://www.tetsugakushobo.com ※2016年2月1日追記:哲学書房の廃業(2016年1月31日)に伴い、同社の出版目録を故・中野幹隆社主のご遺族の許可を得て月曜社ウェブサイトへ移設し、公開いたします。哲学書房と中野幹隆さんのすぐれた出版活動を顕彰するよすがとなれば幸いです。 ▲
by urag
| 2007-01-26 03:14
| 雑談
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2007年 01月 23日
大竹伸朗の好評エッセイ集『ネオンと絵具箱』の2刷が本日出来上がりました。予約分は明日から取次出荷開始です。
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by urag
| 2007-01-23 17:47
| 重版情報
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2007年 01月 21日
◎注目の単行本新刊 今週はなんと言っても四方田さんの『月島物語ふたたび』。読み物としても味わい深いですが、造本も素晴らしいです。日本語の縦組には縦長の判型がよく似合うんですが、変型判になるので案外少ないんですよね。本文は刷色が濃紺で柔らかな感じ。どんな街角にも物語と歴史はあるものです、本書を読むと自分の住む街について書いてみたくなるかもしれません。 月島物語ふたたび 四方田犬彦(1953-):著 工作舎 07年1月 2,625円 A5変型404頁 ISBN978-4-87502-399-9 ■版元紹介文より:東京湾に浮かぶ島、月島で88~94年にかけて長屋生活をおくりながら、この土地で生起した幾多の「物語」を綴った傑作エッセイが甦る! 1992年に集英社から刊行された『月島物語』の増補改訂版。初出単行本版の内容に加え、文庫版に収録された文化人類学者・川田順造との対談とエッセイ、さらに06年に新規収録した建築史家・陣内秀信氏との対談、書き下ろしロング・エッセイ、ならびに「佃島のファン・デル・エルスケン」と呼ばれる伝説の写真家の50~60年代作品の聞き書き紹介などを収録した決定版。 権力、政治、文化--エドワード・W・サイード発言集成(上下) エドワード・W・サイード(1935-2003):著 ゴーリ・ヴィスワナタン:編 大橋洋一+三浦玲一+坂野由紀子+河野真太郎+田村理香+横田保恵:訳 太田出版 07年2月 4,095円/3,780円 46判552頁/417頁 ウンベルト・エコとの対話 トーマス・シュタウダー:著 谷口伊兵衛+G・ピアッザ:訳 而立書房 07年1月 1,995円 46判243頁 永遠の別れ--悲しみを癒す智恵の書 エリザベス・キューブラー・ロス+デーヴィッド・ケスラー:著 上野圭一:訳 日本教文社 07年1月 1,800円 46判388頁 謎の空海--誰もがわかる空海入門 三田誠広(1948-):著 河出書房新社 07年1月 1,470円 B6判222頁 宗教者に聞く! 日本編(上下) 読売新聞大阪本社編 法蔵館 07年1月 各1,680円 B6判172頁/192頁 ●立命館大学リレー講義の講義抄録。講師:神宮寺住職・高橋卓志、浄土宗宗務総長・水谷幸正、東大寺別当・森本公誠、カトリック名古屋教区司教・野村純一、臨済宗東福寺派管長・福島慶道、天竜寺国際禅堂師家・安永祖堂など。 「湯川秀樹物理講義」を読む 湯川秀樹(1907-1981):著 小沼通二:監修 講談社 07年1月 1,890円 B5判175頁 ●74年の日大における連続講義の記録と解説、読解、年譜、アルバム。 リベラル優生主義と正義 桜井徹(1960-):著 ナカニシヤ出版 07年1月 3,150円 A5判260頁 *** ◎注目の文庫・新書新刊 創刊80年を迎える岩波文庫のラインナップが強力。しかしそれにしても、文庫の値段が千円を越えるのはもう当たり前になってしまいましたね。私が小中学生の頃などは(以下略)……。 啓蒙の弁証法--哲学的断想 ホルクハイマー+アドルノ:著 徳永恂:訳 岩波文庫 07年1月 1,260円 549頁 ISBN:978-4-00-336921-0 倫理学(1) 和辻哲郎:著 岩波文庫 07年1月 987円 481頁 ISBN:948-4-00-331449-4 哲学初歩 田中美知太郎:著 岩波現代文庫 07年1月 1,050円 252+14頁 世界憲法集 新版 高橋和之:編 岩波文庫 07年1月 987円 583+9頁 響きと怒り(上下) フォークナー著 平石貴樹+新納卓也:訳 岩波文庫 07年1月 840円/798円 391頁/333頁 科学は不確かだ! R・P・ファインマン:著 大貫昌子:訳 岩波現代文庫 07年1月 1,050円 193頁 知の分類史--常識としての博物学 久我勝利(1955-):著 中公新書ラクレ 07年1月 798円 225頁 ISBN:978-4-12-150236-0 ■帯文より:アリストテレス『動物誌』からヘーゲル『エンチュクロペディー』まで、さらいんは『爾雅』『ヴェーダ』などなど、古今東西の分類法を精緻に紹介。知の営みと世界観の変遷を鳥瞰する。 ●著者は松岡正剛門下生。本書はとくに人文書売場を担当する書店員さんは面白く読めるはず。昨今のジャンル管理を窮屈に感じたり、分類の再編成を思い描いている人は、歴史を振り返ることによって新しいヒントを得ることができるでしょう。 ▲
by urag
| 2007-01-21 22:26
| 本のコンシェルジュ
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2007年 01月 19日
紀伊國屋書店新宿本店5F人文書フロアで先月から展開されている「ブラック・アトランティック」ブックフェアの出品書目です。選書は人文書売場の担当者氏によるもの。思想、音楽、文学、政治を横断するユニークなフェアとして好評で、今月いっぱいは展開されているようです。皆様のお越しをお待ちしております。 追記07年1月21日:フェアは2月7日(水)まで開催しているそうです。紀伊國屋書店では5000円以上のお買い物で宅配無料になります。まとめ買いにはもってこいですね。 ロ-カル・ミュ-ジック-音楽の現地へ 昼間賢 インスクリプト ディ-プ・ブル-ズ ロバ-ト・パ-マ- シンコ-ミュ-ジック・エンタテイメント マイルス・デイヴィスの生涯 ジョン・F.スウェッド シンコ-ミュ-ジック・エンタテイメント ル-ツ・ロック・レゲエ 鈴木孝弥 シンコ-ミュ-ジック・エンタテイメント ル-ツ・ロック・レゲエ-Selected 500 over titles 鈴木孝弥 シンコ-ミュ-ジック・エンタテイメント トゥパック・シャク-ル音楽活動の軌跡-1989-1996 ジェイク・ブラウン トランスワ-ルドジャパン Jay-Z-ロッカフェラ王朝を築いたヒップホップの帝王 ジェイク・ブラウン トランスワ-ルドジャパン Rambling mind スティ-ヴ・ガ-ドナ- バ-ソウ・ギャラリ- New York beat -Jean-Michel Basquiat in Downtown 81 グレン・オブライエン プチグラパブリッシング ミステリ-・オブ・サンバ-ブラジルのポピュラ-音楽とナショナル・アイデンティティ エルマノ・ヴィアナ ブル-ス・インタ-アクションズ ア-バン・ブル-ス チャ-ルズ・カイル ブル-ス・インタ-アクションズ 私のように黒い夜 ジョン・ハワ-ド・グリフィン ブル-ス・インタ-アクションズ ヒップホップスラング-セックスからインタ-ネットまで スティ-ブン・R.チェ-シ- ベストセラ-ズ ラフラ、24歳の遺言-あるラッパ-の生涯 枝口芳子 ポプラ社 全-世界論 エドゥア-ル・グリッサン みすず書房 地に呪われたる者 フランツ・ファノン みすず書房 黒い皮膚・白い仮面 フランツ・ファノン みすず書房 黒人はなぜ待てないか 新装〔復刊〕 マ-ティン・ル-サ-・キング みすず書房 良心のトランペット 新装〔復刊〕 マ-ティン・ル-サ-・キング みすず書房 子どもたちに自由を! トニ・モリソン みすず書房 ニグロ・スピリチュアル-黒人音楽のみなもと 北村崇郎 みすず書房 フランツ・ファノン 海老坂武 みすず書房 ガ-シュイン-我、君を歌う イ-アン・ウッド ヤマハミュ-ジックメディア Soul city U.S.A.-無冠のソウル・スタ-列伝 鈴木啓志 リトル・モア Drop the bomb!!-ソウル・ママの快読!ブラック・ミュ-ジック講座 泉山真奈美 ロッキング・オン ヒップホップ・アメリカ ネルソン・ジョ-ジ ロッキング・オン 魂のうたゴスペル-信仰と歌に生きた人々 チェット・ヘイガン 音楽之友社 深い河のかなたへ-黒人霊歌とその背景 小川洋司 音楽之友社 ラテン・ミュ-ジックという「力」-複数のアメリカ・音の現場から 東琢磨 音楽之友社 ル-ツ・オヴ・レゲエ-最初のラスタレナ-ド・ハウエルの生涯 エレ-ヌ・リ- 音楽之友社 ヴ-ドゥ-大全-アフロ民俗の世界 檀原照和 夏目書房 ブラック・マシン・ミュ-ジック-ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ 野田努 河出書房新社 コンクリ-トに咲いたバラ トゥパック・アマル・シャク-ル 河出書房新社 フランス暴動-移民法とラップ・フランセ 陣野俊史 河出書房新社 マイルス・デイビス-没後10年 河出書房新社 わが心のディ-プサウス-Lands&memory ジェ-ムズ・M.ヴァ-ダマン 河出書房新社 バスキア ジャン・ミッシェル・バスキア 角川書店 アニ-・ジョン ジャメ-カ・キンケ-ド 学芸書林 ル-シ- ジャメ-カ・キンケ-ド 学芸書林 〈聞書〉アフリカン・アメリカン文化の誕生-カリブ海域黒人の生きるための闘い シドニ-・W.ミンツ 岩波書店 朝まだきの谷間 ラファエル・コンフィアン 紀伊国屋書店 コ-ヒ-の水 ラファエル・コンフィアン 紀伊国屋書店 ル-ツ-20世紀後期の旅と翻訳 ジェイムズ・クリフォ-ド 月曜社 ア-バン・トライバル・スタディ-ズ-パ-ティ、クラブ文化の社会学 上野俊哉 月曜社 ブラック・アトランティック-近代性と二重意識 ポ-ル・ギルロイ 月曜社 アフリカン・アメリカンスラング辞典 泉山真奈美 研究社 エボニクスの英語-アフリカン・アメリカンのスラング表現 泉山真奈美 研究社 レザルド川 エドゥア-ル・グリッサン 現代企画室 フランケチエンヌ-クレオ-ルの挑戦 恒川邦夫 現代企画室 ハ-レムの熱い日々 吉田ルイ子 講談社 ミシシッピ=アメリカを生んだ大河 ジェ-ムズ・M.ヴァ-ダマン 講談社 晴着を質屋に-ラングストン・ヒュ-ズ詩集 ラングストン・ヒュ-ズ 国文社 マヘリア・ジャクソン自伝-ゴスペルの女王 マヘリア・ジャクソン 彩流社 ひでえぜ今日は! リチャ-ド・ライト 彩流社 異教のスペイン リチャ-ド・ライト 彩流社 ネルソン・マンデラ闘いはわが人生 ネルソン・マンデラ 三一書房 DJカルチャ--ポップカルチャ-の思想史 ウルフ・ポ-シャルト 三元社(文京区) ビラヴド トニ・モリソン 集英社 ボブ・マ-リ--レゲエの伝説 スティ-ヴン・デイヴィス 晶文社 アメリカン・ラプソディ-ガ-シュインの生涯 ポ-ル・クレシュ 晶文社 奇妙な果実-ビリ-・ホリデイ自伝 ビリ-・ホリデ- 晶文社 チャ-リ-・パ-カ-の伝説 ロバ-ト・ジョ-ジ・ライズナ- 晶文社 ジミ・ヘンドリックスの伝説 クリス・ウェルチ 晶文社 ジャズの本 ラングストン・ヒュ-ズ 晶文社 弟よ、愛しき人よメモワ-ル ジャメ-カ・キンケ-ド 松柏社 ニグロ、ダンス、抵抗-17~19世紀カリブ海地域奴隷制史 ガブリエル・アンチオ-プ 人文書院 文化の窮状-二十世紀の民族誌、文学、芸術 ジェイムズ・クリフォ-ド 人文書院 人類学の周縁から-対談集 ジェイムズ・クリフォ-ド 人文書院 チャ-リ-・パ-カ--モダン・ジャズを創った男 カ-ル・ウォイデック 水声社 ブラック・ミュ-ジックさえあれば 辻信一 青弓社 21世紀のロック 陣野俊史 青弓社 レゲエ・トレイン-ディアスポラの響き 鈴木慎一郎 青土社 ジャズ・ヒストリ- ジョン・F.スウェッド 青土社 スチュア-ト・ホ-ル ジェ-ムス・プロクタ- 青土社 黒いヴィ-ナスジョセフィン・ベイカ--狂瀾の1920年代、パリ 猪俣良樹 青土社 アフロ-アメリカンの民話 ロジャ-・D.エ-ブラハムズ 青土社 もうひとつのラプソディ-ガ-シュインの光と影 ジョ-ン・ペイザ- 青土社 リズム&ブル-スの死 ネルソン・ジョ-ジ 早川書房 ラヴトニ・モリソン 早川書房 青い眼がほしい トニ・モリソン 早川書房 パラダイス トニ・モリソン 早川書房 タ-ル・ベイビ- トニ・モリソン 早川書房 ジャズトニ・モリソン 早川書房 ソロモンの歌 トニ・モリソン 早川書房 青い眼がほしい トニ・モリソン 早川書房 蛇と虹-ゾンビの謎に挑む ウェイド・デイヴィス 草思社 黒人の歴史-アメリカ史のなかのニグロ人民 ウィリアム・Z.フォスタ- 大月書店 南アフリカの新しい風-Masakane 吉田ルイ子 大月書店 ブラック・ジャコバン-トゥサン=ルヴェルチュ-ルとハイチ革命 増補新版 C.L.R.ジェ-ムズ 大村書店 カルチュラル・スタディ-ズ入門 上野俊哉+毛利嘉孝 筑摩書房 完訳ハックルベリ・フィンの冒険 マ-ク・トウェ-ン 筑摩書房 実践カルチュラル・スタディ-ズ 上野俊哉+毛利嘉孝 筑摩書房 完訳マルコムX自伝 下 マルコム・エックス 中央公論新社 完訳マルコムX自伝 上 マルコム・エックス 中央公論新社 白さと想像力-アメリカ文学の黒人像 トニ・モリソン 朝日新聞社 ロ-ザ・パ-クス自伝 ロ-ザ・パ-クス 潮出版社 アフリカン・アメリカン文学論-「ニグロのイディオム」と想像力 荒このみ 東京大学出版会 ロックを生んだアメリカ南部-ル-ツ・ミュ-ジックの文化的背景 ジェ-ムズ・M.ヴァ-ダマン 日本放送出版協会 アフリカン・エスニック・デザイン 福田明男 柏書房 俺がJBだ!-ジェ-ムズ・ブラウン自叙伝 ジェ-ムズ・ブラウン 文藝春秋 ラスタファリアンズ-レゲエを生んだ思想 レナ-ド・E.バレット,Sr. 平凡社 クレオ-ルとは何か パトリック・シャモワゾ- 平凡社 マイルス・デイビス自叙伝 2 マイルズ・デュ-イ・デ-ヴィス 宝島社 マイルス・デイビス自叙伝 1 マイルズ・デュ-イ・デ-ヴィス 宝島社 ブラック-人種と視線をめぐる闘争 萩原弘子 毎日新聞社 黒人彫刻 カルル・アインシュタイン 未知谷 サブカルチャ--スタイルの意味するもの ディック・ヘブディジ 未来社 黒人のたましい 新装復刊 ウィリアム・エドワ-ド・バガ-ド・デュ・ボア 未来社 モダニズムとハ-レム・ルネッサンス-黒人文化とアメリカ ヒュ-ストン・A.ベイカ- 未来社 ハリエット・ジェイコブズ自伝-女・奴隷制・アメリカ ハリエット・A.ジェイコブズ 明石書店 資本主義と奴隷制-経済史から見た黒人奴隷制の発生と崩壊 エリック・ウィリアムズ 明石書店 新訳アンクル・トムの小屋 ハリエット・エリザベス・ビ-チャ-・ストウ 明石書店 アフリカのかたち 改定版 小川弘 里文出版 ▲
by urag
| 2007-01-19 12:10
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2007年 01月 15日
![]() 書店さんから耳にした情報によれば、平凡社さんからもヴィリリオの新刊が2月に出るそうです。書名は『パニック都市』であると聞いています。 追記1月18日:平凡社さんの新刊は2月下旬発売から3月に変更になったそうです。 ▲
by urag
| 2007-01-15 00:28
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