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ウラゲツ☆ブログ

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2006年 05月 10日

今月末発売:大竹伸朗小説集『権三郎月夜』帯付書影

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今月末発売の大竹伸朗小説集『権三郎月夜』の帯付カバー画像を公開します。

by urag | 2006-05-10 16:18 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2006年 05月 09日

8年ぶりの大竹伸朗小説集『権三郎月夜』

a0018105_1546311.jpg今秋10月14日より2ヶ月に渡って東京都現代美術館で、異例の全館をつかった大回顧展「全景 1955-2006」が開催されるアーティスト、大竹伸朗による久しぶりの小説集です。

◎5月25日取次搬入予定新刊 【ジャンル:芸術書・文芸書】

書名:権三郎月夜 (ごんさぶろうつきよ)
著者:大竹伸朗 (おおたけしんろう)
予価:本体1600円+税 A5判上製112頁図版6点(一部カラー)
ISBN4-901477-24-2

内容:別府生まれの黒い犬、権三郎。港町の藍色の闇夜をぶらぶらするうちに、不思議な世界へと引き込まれ彷徨する、夢幻冒険犬譚。8年ぶりの創作集。幻の中編「覗岩テクノ」併載。

初出:権三郎月夜 「群像」(講談社)04年6月号/覗岩テクノ「頓智」(筑摩書房)95年10月号~96年7月号

大竹伸朗(おおたけ・しんろう):1955年東京生まれ。画家。絵画、立体作品、版画、コラージュ、印刷物、パフォーマンス(音)、絵本、写真、エッセイなど幅広く活動。おもな画集や著書に以下のものがある。

『SO:大竹伸朗の仕事 1955-91』(UCA)
『日本景/ジャパノラマ』(朝日新聞社)
『ジャリおじさん』(福音館書店)
『既にそこにあるもの』(ちくま文庫)
『カスバの男』(集英社文庫)
『テレピン月日』(晶文社)
『18』(青山出版社)
『んぐまーま』(谷川俊太郎との共著)
UK77』(月曜社)

店頭販売用委託出荷分受注締め切りは、5月16日(火)18:00までです。以降のご発注や客注のみのお申し込みは注文扱い(返条付出荷も可能)になります。弊社の総受注数が少ない場合は、取次サイドで委託配本のラインが組めないこともありえます。ご発注いただいた書店様にはその場合はご連絡を差し上げます。

お申し込みは、電話/FAX:03-3935-0515(月曜社営業部)か、Eメール(アドレスは弊社公式サイトにて公開しています)でお願いします。

by urag | 2006-05-09 15:52 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2006年 05月 08日

第三次世界大戦

共同通信によれば、アメリカのブッシュ大統領は5月5日にテレビインタビューに答えて、911以降のいわゆる「テロとの戦い」は「第三次世界大戦」である、と述べたようです。

「CNBCテレビとのインタビューで、2001年の中枢同時テロの際、乗っ取られたユナイテッド航空93便の機内で乗客がテロ犯と格闘したのは「第3次世界大戦での最初の反撃だった」と言明、「テロとの戦い」は「第3次世界大戦」であるとの認識を示した」とのこと。

数々の妄言で知られるジュニアですが(昨秋倒産したぺんぎん書房から03年に刊行されていた秀逸な『ブッシュ妄言録』全2巻をご参照)、この発言はかなりグロテスクです。「世界」をどんなものと考えているのかが露骨に読み取れます。つまり世界とはアメリカ合衆国を中心とした利害関係のすべてを政治的に言い表した特異なグリッド状の存在なのです。

J・G・バラードの短篇に「第三次世界大戦秘史」というのがあります(同著者の短編集『第三次世界大戦秘史』福武文庫、1994年刊に収録)。これは、レーガン政権下のアメリカとゴルバチョフ政権下のソビエト連邦が戦闘状態に入るけれども、テレビのニュース番組では第三次世界大戦の勃発よりも、今にも死にそうなレーガンの健康状態を詳細に報道することの方が優先され、知らぬ間に大戦が終わっている、という皮肉を描いたフィクションです。

バラードのこの作品は非常に面白いのですが、日本人はこうしたフィクションを笑えない「経験」をしています。昭和天皇の最晩年における健康報道の加熱ぶりを30代半ば以降の人ならばよく覚えていることでしょう。こんにちにおける皇室報道のいっそうの加熱ぶりを見ると、いつの日か、バラードの「予言」に近いことが起こるかもしれないとも思えます。

そうです、現在ですら、少なくとも、日本に直接的なかかわりのない世界各地の「戦争」は、国内の政治家や企業家、芸能人らが起すスキャンダルよりもずっと報道される機会が少ないですよね。ブッシュの「第三次世界大戦」発言はもっと真剣に批判されて良いはずですが、おそらくほとんどの日本人は真に受けず無関心のままでしょう。真に受けないのはいいにしても、その発言の背景はきっちり分析すべきなのですけれども。

by urag | 2006-05-08 22:34 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2006年 05月 07日

今週の注目新刊(第49回:06年5月7日)

フッサール現象学における物的ノエマ的なものの超越
テオドール・W・アドルノ(1903-1969)著 服部健二(1946-)+青柳雅文(1974-)訳
こぶし書房 06年4月刊 ¥2,625 46判190頁 ISBN:4875592051
■版元紹介文より:「木そのものは燃える」が、「知覚された木」は燃えるか? フッサール現象学と真正面から対決し、独自の思想形成へと歩み始めた最初期アドルノの学位論文を訳出。
■原書:Die Transzendenz des Dinglichen und Noematischen in Husserls Phaenomenologie.

エドワード・サイード OUT OF PLACE
シグロ編 佐藤真+中野真紀子著
みすず書房 06年4月刊 ¥2,100 46判256頁 ISBN:4622072114
■版元紹介文より日本屈指のドキュメンタリー映画作家・佐藤真による渾身のロードムービー『エドワード・サイード OUT OF PLACE』の採録シナリオ全編(画面抜きのショット58点+監督の補足説明)、ロケハンから編集にいたるまでを詳細に綴った監督の制作ノート(撮影風景ほかスチール14点+地図1点)に加え、チョムスキー、バレンボイムほか本編でカットされた膨大な関係者インタビューを復元収録。パレスチナ周辺で何が起こり、何が考えられているかについて明快なメンタルマップを提示する最良のサイード入門書。

ユダの福音書を追え
ハーバート・クロスニー著 関利枝子ほか訳
日経ナショナルジオグラフィック社=発行 日経BP出版センター=発売 06年5月刊 ¥1,995 46判390頁 ISBN:4931450601
■版元紹介文より:1700年前の禁断の書「ユダの福音書」に記されたイエス最後の日々。発見、復元、解読に迫った衝撃のドキュメント。
●「ナショナル・ジオグラフィック日本版」06年5月号でも「ユダの福音書を追う」という特集記事が読めますが、さほど情報量が多いわけでもないので、本書を読まねばなりません。けっこう売れているようで、品切の本屋さんもちらほら。グノーシス系偽典と思しき「ユダの福音書」については先日一言書きました。
●著者のクロスニーには、『イスラムの核爆弾――中東に迫る大破局』(スティーヴ・ワイズマンとの共著、日本経済新聞社、1981年刊)という共著があります。ハーバード卒のジャーナリスト系作家で、CBSのドキュメンタリー番組の製作などにかかわってきた人のようです。

『ヴィーナスの誕生』――視覚文化への招待
岡田温司(1954-)著
みすず書房 06年4月刊 ¥1,365 46判168頁 ISBN:4622083183
■版元紹介文より:美術作品は、私たちの感性と知性の両方を楽しませてくれるものです。また、歴史を理解するとは、知性と同時に想像力を豊かに働かせることでもあります。だから、このようにしてボッティチェッリの作品を語ることは、そのための格好の視点を提供することになるでしょう。絵画の深奥とその文化背景、壮大な世界へ案内します。
●中公新書の一冊として昨年刊行された岡田さんの『マグダラのマリア』は、「ダヴィンチ・コード」ブームで随分売れているそうですね。岡田さんの精力的な執筆&翻訳活動には目を瞠るものがあります。

利己的な遺伝子 〈増補新装版〉
リチャード・ドーキンス著 日高敏隆+岸由二+羽田節子+垂水雄二訳
紀伊国屋書店 06年5月刊 ¥2,940 46判558頁 ISBN:4314010037
■版元紹介文より:生物界を操る利己的遺伝子の真相に迫る、世界の思想界を震撼させた天才的生物学者の洞察。初版刊行30年を記念した、新組・美装の新版(第三版)。
●ドーキンスによる「30周年記念版への序文」と、W・D・ハミルトン、ピーター・メダワー卿、ロバート・レウィンの3名による書評が新たに掲載され、文字の大きい新組みで読みやすく、索引もいっそう充実しているとのことです。翻訳初版本では『生物=生存機械論』というタイトルでした。

24時間の明晰夢――夢見と覚醒の心理学 〔新装版〕
アーノルド・ミンデル(1940-)著 藤見幸雄+青木聡訳
春秋社 06年5月刊 ¥2,940 46判312+15頁 ISBN:4393364864
■帯文より:〈夢の修行〉がもたらす癒しとスピリチュアルな変容! 現実は日常世界と〈夢〉の世界との交流の上に成り立っているというミンデル理論の実践編。仏教、老荘思想、シャマニズム等を援用し、いのちの全体性を回復しようとするプロセス指向心理学の試み。
■原書:DREAMING WHILE AWAKE: techniques for 24-hour lucid dreaming.
●初版本は2001年刊。あえて言っておきますと、SFアニメ「ゼーガペイン」に興味津々な方は、ミンデルの本書から思いがけない冒険を得ることができると思いますよ。私がもし書店員だったとしたら「ゼーガペインを読み解く棚」をでっち上げちゃうところです。

書店ポップ術――グッドセラーはこうして生まれる
梅原潤一(1963-)著
試論社 06年5月刊 ¥1,890 A5判195頁 ISBN:4903122042
■帯文より:売上げデータが満載! 書店も本もこんなに面白い!!  ポップひとつで、売上げが激増!? グッドセラーの仕掛け人が、ポップ製作の裏側を初めて語る。思わず「おっ!」と立ち止まる、梅原ポップを大公開!!
●著者は有隣堂ランドマークプラザ店のフロアマネージャー。文庫を主に担当されているようですね。本書は「ポップ使用前後の販売実績データ」を掲載し、「貫井徳郎氏をはじめ、各出版社・書店の方々の応援コラム『梅原ポップの「ここがスゴイ」』も掲載」しているとのこと。業界人必読といったところでしょうか。ポップは本屋さんによってはまるっきり作らないお店やチェーンもありますが、読者としてはポップに書いてある「本屋さんの肉声」は絶対見るし、惹かれますよね。

by urag | 2006-05-07 23:10 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2006年 05月 06日

バーゲンブックの良し悪し

再販制の弾力的運用という大義はあるにせよ、どちらかと言えば「不良在庫だが安くすれば売れるかもしれない書目」を売っ払うという現実もあるバーゲンブック。さすがに半額ともなると、バーゲンセールが終わったあとに正価で買うとか、あるいは正価で買った本が半額になっているとかが非常に馬鹿馬鹿しく思えるのでございます。めぼしいものはすでに完売していますが、版元93社の共同企画「謝恩価格本フェア」は6月20日まで開催しています。たまに「これはこの機会にマストバイ!」という本もあって、おそらくそういう本は古書店の方々やせどり屋さんが狙っているので、勝負は開催初日におおよそ決します。

新刊書店が開催する在庫僅少本フェアもそう。初日の開店時間にはプロフェッショナルな方々の姿がちらほら。それを見越せるようなレベルの書店員さんは、貴重な本をわざと開店時には出さない。会期中のあるタイミングで出すのです。そういう本をどうやってゲットするか?! ただひたすら普段からその本屋さんでせっせと買物をし、店員さんとそこそこ会話ができるようになっておくのです。店員さんしか知らない情報を耳にするようになることもあるでしょう。商売柄、版元営業マンは事前に色んな情報をキャッチすることができます。本屋さん巡りが大好きだ、という人は営業マンになると役得かもしれません。

by urag | 2006-05-06 23:13 | 雑談 | Trackback(1) | Comments(0)
2006年 05月 05日

ウラゲツ☆ブログは3年目に突入しました

当ブログは2004年5月5日の開設から丸2年が経過し、本日から3年目に入ります。皆様の日頃のご注目にあらためて深謝申し上げます。長くやってきたような錯覚に陥っていますが、実際はまだ2年しかやっていないわけで、びっくりしています。2年前のことがもう遠い昔のことのように感じるのです。この2年間で業界は確実に変化してきたと思うし、この先数年でまた更にいっそう変化を遂げることでしょう。出版、書店、流通の世界がこれからどう変わっていくのか、思いもよらない未来が待ち受けているのかもしれません。先行き不透明な業界を皆さんと一緒に見つめていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

by urag | 2006-05-05 23:19 | ご挨拶 | Trackback | Comments(2)
2006年 05月 04日

問題作?ドキュメンタリー映画「ザ・ブリッジ」予告編

エリック・スティール Eric Steel 監督によるドキュメンタリー映画『ザ・ブリッジ』(2006年、93分)は、サンフランシスコにあるゴールデンゲートブリッジ(金門橋)を2004年に一年間定点撮影を続けたことによってカメラが捉えた、投身自殺の現場映像と、遺族の証言から構成されている実写作品である。

時事通信によれば「上映会では「暗い問題に光を当てた」と称賛する声が上がる一方、市議会には「猟奇的」「模倣者が増える」との批判が殺到している」とのことで、共同通信でも「自殺のほう助に当たるか防止効果があるかで議論を呼んでいる」と報道されている。

撮影された投身自殺(suicide jump)は計23件。トライベカ映画祭のサイトで予告編が公開されているけれども、飛び降りる直前の2名の映像がフィーチャーされていて、何とも言えず濃密な暗さがそこにある。随分と話題になっているようだから、遠からずきっと本編の海賊版がネット上でも出回るようになるのだろう。

私はこの映画全編を見ているわけではないので何とも言えないけれど、予告編のフィルムからですらにじみ出てくるあの異様なまでに静かに張り詰めたタナトスは、見る者の模倣や共振を生まないとは限らないと思う。ほう助に当たるか防止効果があるかはまさに見る側の受け止め方でかなり変わるだろう。

ゲームや映画、小説や漫画、音楽などが現実の事件や犯罪に対して影響が「ある」というのはウソだ、と仰る評論家や学者先生が世間にはいるわけだけれども、私はそんな意見を聞くたびに噴飯物だなと思う。影響のない作品やメディアなど存在しない。それが好影響であれ悪影響であれ、私たちは作品やメディアから何かしらの影響や刻印を必ず蒙る。

むしろ何かしらの影響を必ず及ぼすからこそ文化や経済活動が成り立ち、評論家だの学者だのが活躍できるのである。書籍や雑誌も然り。出版活動というのはアナロジカルに言えば爆弾の製造に等しい。だからこそ公安は国内の思想活動を監視している。「国家の安寧」のために。やれやれ。

私たちの意識は完全なスタンドアローンであることが物理的にできない。物理的に外界から人間を遮断することはむしろ「拷問」であることが軍事的にも科学的にも知られている。この手の研究の古典『暗室のなかの世界――感覚遮断の研究』(ヴァーノン著、みすず書房、1969年)などを参照されたし。

なお参考までに、ABCのニュースでは、ゴールデンゲードブリッジから2000年に身投げして生還した、双極性障害をわずらっている25歳の男性が、映画『ザ・ブリッジ』の上映をどう受け止めているのかが報道されており、スティール監督のコメントも読める。

by urag | 2006-05-04 23:04 | 雑談 | Trackback | Comments(1)
2006年 05月 03日

『現代思想』06年6月号「特集=ジョルジョ・アガンベン」

先月ウェブサイトをリニューアルした青土社さんですが、今月末発売予定の『現代思想』6月号は、ジョルジョ・アガンベン特集号となるそうです。ネグリ関連では、98年3月号「ユーロ・ラディカリズム――アントニオ・ネグリの思想圏」、01年7月号「帝国――グローバリゼーションへの新視角」、03年2月号「『帝国』を読む」、05年11月号「マルチチュード」などの特集号が出ていますが、ネグリ以外のイタリア現代思想の旗手の個人特集は初めてになると思います。

予告によれば、以下のような寄稿者を予定しているようです。

辺見庸、市野川容孝、大竹弘二、鴻英良、柿本昭人、杉田俊介、高桑和巳、多賀健太郎、長原豊、松本潤一郎、和田忠彦。

このほか、上村忠男+田崎英明による討議があり、またアガンベン自身のテクストとして、「思考の終わり」、「装置について」などが掲載されるようです。弊社から刊行予定のアガンベンの論文集『思考の潜勢力』からも、「もの自体」と「記憶の及ばない像」の2本をお読みいただけます。

by urag | 2006-05-03 19:38 | 雑談 | Trackback | Comments(3)
2006年 05月 02日

公開メールアドレスを変更しました

あまりにもスパムメールが多く、円滑な業務が望めないため、弊社の公開メールアドレス「mailあっとまーくgetsuyoshaどっとじぇーぴー」は使用を停止いたしました。新しいアドレスは弊社の公式ウェブサイトにて公開しています。お手数ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

by urag | 2006-05-02 16:33 | ご挨拶 | Trackback | Comments(4)
2006年 05月 01日

『野に住みて』販売店情報を更新しました

『野に住みて』の販売店情報を更新しましたので、ご報告いたします。新たに以下の情報が加わります。

発売中:

オンライン書店「セブンアンドワイ」 ※「取寄せ、1~3週間で発送、送料無料」です。

※オンライン書店「アマゾン・ジャパン」では当該商品が、「現在、在庫切れです」となっていますが、これはアマゾンが在庫をしていないという意味で、「版元品切」ではありません。

入荷予定あり:

東京新宿区 紀伊國屋書店新宿本店 5F 短歌俳句書売場 電話03-3354-0131(代表)
群馬県北軽井沢 本の六四館 電話0279-84-6460

以上です。

by urag | 2006-05-01 12:08 | 文芸書既刊 | Trackback | Comments(0)