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カテゴリ:近刊情報( 227 )


2018年 01月 29日

月曜社2018年2月下旬発売予定:佐藤真理恵『仮象のオリュンポス』

◆2017年2月26日取次搬入予定【人文・表象文化論】

仮象のオリュンポスーー古代ギリシアにおけるプロソポンの概念とイメージ変奏
佐藤真理恵著
月曜社 2018年2月 本体3,400円 A5判上製250頁 ISBN: 978-4-86503-057-0

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

古代ギリシアにおいて「顔」であると同時に「仮面」を意味する特異な言葉「プロソポン」をめぐり、その概念系とイメージの諸相を、古典文献や陶器画などの綿密な比較分析を通じてアナクロニックに横断し博捜する、新鋭によるたぐいまれなる成果。【シリーズ・古典転生:第17回配本・本巻第16巻】

プロソポンという主題は、古来よりきわめて多彩な変奏を伴って扱われてきた。そのなかでも、本書での考察がとりわけ光を当てたプロソポンの基調をなす「主旋律」とは、〈あらわれ〉の問題、あるいはより正確を期すならば、「〈あらわれ〉方」の問題である。表面がその「裏」や「内奥」を仄めかすものであることはいうまでもないし、いずれを語るにも表面から出発せざるをえない。プロソポンもまたそのような「表面」ではあるが、プロソポンをめぐる古代ギリシアの表象における真髄は、表層の深淵や彼岸を自覚しながらも、その〈あらわれ〉に目を凝らし、そこに積極的な価値を見出しえていたという点ではないだろうか。すなわち、〈あらわれ〉に、半透明のメディウムに、視覚の薄皮に、邂逅に、出来事に「あえて踏みとどまる」という身振りこそが、問われるべきものなのである。(本書より)

目次
序章
第一章 プロソポンの基本概念と隣接概念
 第一節 プロスとオープス
  語の成り立ちと語義
  基本概念――プロスの側から
  基本概念――オープスの側から
 第二節 プロソポンとプロソペイオン
  プロソポン――顔/仮面
  プロソペイオン
  プロソポン/プロソペイオン
 第三節 「プロソポンの下/背後」をめぐる言説――モルモリュケイオン、カルディア、ヒュポクリテス
  モルモリュケイオン――「裏返してそれをよく調べてみるがいい」
  カルディア――「うわべ」と「心」
  ヒュポクリテス――「返答する者」から「偽善者」へ
第二章 プロソポン――〈あらわれ〉の方へ
 第一節 饒舌なる表面
  半透明のメディウム
  「顔の言語」
  パイドラーのヴェール
 第二節 皺・痕跡・面影
  エトスとエートス
  古代ギリシア演劇における仮面
 第三節 視覚の表皮、事物の皮膜――デモクリトスにおけるエイドラ
  エイドラ
  デモクリトスの視覚論におけるエイドラ
  砂上の尻跡
  半物質的薄皮
第三章 対‐面 としてのプロソポン
 第一節 古代ギリシア陶器画における正面観図像
  カノン=プロフィール図像
  カノンからの逸脱=正面観図像
  先行研究における正面観図像の分類
  正面性・顔面性・他者性
  アポストロフェー
  (補遺)盲目の仮面、あるいは仮面の盲目性――正面観図像をめぐる疑問点と課題
 第二節 プロソポンは「鏡」か?――カタ・プロソポン
  カタ・プロソポン
  鏡、あるいは瞳=人見
  疑似眼球としての杯――古代ギリシア陶器における瞳=人見
  到来する「顔」
第四章 アプロソポス――別様の「顔」の形象のために
 第一節 美少年カルミデスの謎
  アプロソポスの基本的な語義
  「顔のない」美少年
  アプロソポス――美-醜のカテゴリー
 第二節 テオプラストスの「鉄面皮」
  問われる「破廉恥さ」
  「カメレオン的人間」
 第三節 非人称
  パッレーシア
  プロソポンと属性
  ウーティス――名無しの仮面
結び
あとがき
関連略年表
用語集
参考文献
索引


佐藤真理恵(さとう・まりえ)1981年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。シエナ大学古典世界・人類学研究所(イタリア政府給費)およびクレタ大学大学院古典文献学科(ギリシャ政府給費)留学。京都大学博士(人間・環境学)。京都教育大学、京都造形芸術大学非常勤講師。共著書に『芸術理論古典文献アンソロジー西洋篇』(幻冬舎、2014年)、共訳書にロベルト・エスポジト『三人称の哲学―生の政治と非人称の思想』(講談社、2011年)など。

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by urag | 2018-01-29 15:11 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2018年 01月 26日

取次搬入日確定&書影公開:メニングハウス『生のなかば』

「叢書・エクリチュールの冒険」第10回配本となる、ヴィンフリート・メニングハウス『生のなかば』(竹峰義和訳、月曜社、2018年1月、本体2,500円、46判並製224頁、ISBN978-4-86503-054-9)の取次搬入日が決定しました。日販および大阪屋栗田には1月30日(火)に搬入いたします。トーハンは1月31日(水)です。どうぞよろしくお願いいたします。書店さんの店頭に並び始めるのは、2月になってから順次となりそうです。書影を以下に公開いたします。

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by urag | 2018-01-26 15:16 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2018年 01月 08日

2月初旬店頭発売予定新刊:メニングハウス『生のなかば――ヘルダーリン詩学にまつわる試論』

2017年1月31日取次搬入予定 *独文・批評

生のなかば――ヘルダーリン詩学にまつわる試論
ヴィンフリート・メニングハウス著 竹峰義和訳
月曜社 2018年1月 本体:2,500円 46判並製224頁 ISBN: 978-4-86503-054-9


狂気に陥るまえのヘルダーリンがみずから公刊した最後の詩のひとつである『生のなかば』――抒情詩の傑作として愛誦されてきたこの短詩のうちに密かに埋め込まれた神話論的な寓意(アレゴリー)を、緻密な韻律分析と丹念な文献考証をつうじて鮮やかに解き明かす。ひとつのテクストを徹底的に精読することではじめて開かれる、無限の解釈の地平。【叢書・エクリチュールの冒険:第10回配本】

ヴィンフリート・メニングハウス(Winfried Menninghaus, 1952-)ベルリン自由大学一般文芸学・比較文学科ペータ・ソンディ研究所教授を経て、現在は2013年にフランクフルトに創設されたマックス・プランク経験美学研究所で「言語と文学」部門のディレクターをつとめる。著書に、『敷居学――ベンヤミンの神話のパサージュ』(1986年、邦訳:伊藤秀一訳、現代思潮新社、2000年)、『無限の二重化――ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論』(1987年、邦訳:伊藤秀一訳、法政大学出版局、1992年、新装版2017年)、『吐き気――ある強烈な感覚の理論と歴史』(竹峰義和/知野ゆり/由比俊行訳、法政大学出版局、2010年)、『美の約束』(2003年、邦訳:伊藤秀一訳、現代思潮新社、2013年)など。

竹峰義和(たけみね・よしかず:1974-)東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門はドイツ思想史・映像文化論。近年の著訳書に『〈救済〉のメーディウム――ベンヤミン、アドルノ、クルーゲ』(東京大学出版会、2016年)、ベルント・シュティーグラー『写真の映像』(共訳、月曜社、2015年)、ミリアム・ブラトゥ・ハンセン『映画と経験――クラカウアー、ベンヤミン、アドルノ』(共訳、法政大学出版局、2017年)、テオドール・W・アドルノ『模範像なしに――美学小論集』(みすず書房、2017年)など。

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by urag | 2018-01-08 15:05 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 07日

近刊予定:「多様体」第1号

2018年1月末→2月中旬発売予定【人文・思想】

多様体 第1号:人民/群衆
月曜社 2018年1月→2月 本体2500円 A5判並製416頁 ISBN978-4-86503-055-6

内容:創刊号特集は「人民/群衆」。ピーター・ホルワード来日講演のほか、ラミングの小説やドローモのエッセイなどの初訳、ルクリュの新訳などを掲載。連載や特別掲載では現役書店員3名と取次役員1名の寄稿あり。リプリントでは2007年に亡くなった出版人・中野幹隆による哲学書房関連のテクストを集めた。

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

目次:
◆特集=人民/群衆
【特別掲載】進化と革命|エリゼ・ルクリュ|栗原康訳
【特別掲載】なぜ、はらわないのか?|栗原康

ドゥルーズ流の政治/ドゥルーズ後の政治|ピーター・ホルワード|小泉義之訳
自己決定と政治的意志|ピーター・ホルワード|田尻歩訳
ポスト構造主義から人民の政治的自己決定へ|佐藤嘉幸

勝利|C・L・R・ジェームズ|中井亜佐子訳
革命と日常|中井亜佐子
黒人作家とその世界|ジョージ・ラミング|吉田裕訳
私の肌の砦の中で 第一章|ジョージ・ラミング|吉田裕訳
群衆、あるいは脱植民地化の不確かな形象|吉田裕
民衆と芸術家|H・I・E・ドローモ|溝口昭子訳
アフリカ人のヨーロッパ人に対する考え|H・I・E・ドローモ|溝口昭子訳
「国民未満」から対自的民衆へ|溝口昭子

【特別掲載】嘘についての省察|アレクサンドル・コイレ|西山雄二/大江倫子訳
【寄稿】二つの「D・A・F・ド・サドの使用価値」|丸山真幸

◆連載
人質 ほか二篇|フリードリヒ・フォン・シラー|青木敦子訳
アクロアシス 第一章~第四章|ハンス・カイザー|竹峰義和訳
肉の形而上学【1】受肉と重化Ⅰ|山内志朗
後期資本主義期のなかの哲学【1】中野幹隆とその時代(1)|檜垣立哉
哲学ノート【1】真理と〈非〉解釈|三浦亮太
店長日記|佐藤健一
書店空間の定点観測【1】リブロからブックファーストへ|鎌垣英人

◆特別掲載
熊本地震の後に|児玉真也
自然の多様な混合物と構成物について|ジャン= ジャック・ルソー|飯田賢穂/淵田仁訳

◆リプリント
哲学書房を開く ほか七篇|中野幹隆

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◎多様体 第1号 寄稿者一覧

エリゼ・ルクリュ(Élisée Reclus, 1830-1905)フランスの地理学者。『19世紀世界地理』古今書院。
栗原康(くりはら・やすし、1979-)政治学者。東北芸術工科大学非常勤講師。『死してなお踊れ』河出書房新社。
ピーター・ホルワード(Peter Hallward, 1968-)イギリスの哲学者。キングストン大学教授。『ドゥルーズと創造の哲学』青土社。
小泉義之(こいずみ・よしゆき、1954-)哲学者。立命館大学教授。『ドゥルーズの哲学』講談社学術文庫。
田尻歩(たじり・あゆむ、1988-)美学研究者。一橋大学大学院博士課程在籍。
佐藤嘉幸(さとう・よしゆき、1971-)哲学者。筑波大学准教授。『新自由主義と権力』人文書院。
C・L・R・ジェームズ(Cyril Lionel Robert James, 1901-1989)トリニダードの作家。『境界を越えて』月曜社。
中井亜佐子(なかい・あさこ、1966-)文学研究者。専門は英文学。一橋大学教授。『他者の自伝』研究社。
ジョージ・ラミング(George Lamming, 1927-)バルバドス出身の作家。『私の肌の砦の中で』月曜社刊行予定。
吉田裕(よしだ・ゆたか、1980-)文学研究者。専門はカリブ文学及び思想。東京理科大学講師。
H・I・E・ドローモ(Herbert Isaac Ernest Dhlomo, 1903-1956)南アフリカの作家。叙事詩『千の丘のある谷』(1941年、未訳)など。
溝口昭子(みぞぐち・あきこ、1966-)文学研究者。専門はアフリカ英語文学。東京女子大学准教授。
アレクサンドル・コイレ(Alexandre Koyré, 1892-1964)フランスの科学史家。『ガリレオ研究』法政大学出版局。
西山雄二(にしやま・ゆうじ、1971-)哲学者。首都大学東京准教授。『哲学への権利』勁草書房。
大江倫子(おおえ・みちこ、1951-)哲学専攻。首都大学東京博士後期課程。
丸山真幸(まるやま・まさゆき、1974-)仏文研究者。津田塾大学非常勤講師。
フリードリヒ・フォン・シラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller, 1759-1805)ドイツの作家。『シラー詩集』月曜社刊行予定。
青木敦子(あおき・あつこ、1957-)文学研究者。学習院大学非常勤講師。『影像の詩学』月曜社。
ハンス・カイザー(Hans Kayser, 1891-1964)スイスの音楽理論家。『アクロアシス』月曜社刊行予定。
竹峰義和(たけみね・よしかず、1974-)思想史家。東京大学准教授。『〈救済〉のメーディウム』東京大学出版会。
山内志朗(やまうち・しろう、1957-)哲学者。慶應義塾大学教授。『湯殿山の哲学』ぷねうま舎。
檜垣立哉(ひがき・たつや、1964-)哲学者。大阪大学教授。『日本哲学原論序説』人文書院。
三浦亮太(みうら・りょうた、1982-)書店員。人文書担当。
佐藤健一(さとう・けんいち、1964-)書店狂人。『GOMES』誌(PARCO, 1989~96)ライター。
鎌垣英人(かまがき・ひでと、1961-)取次営業。大阪屋栗田執行役員。
児玉真也(こだま・しんや、1981-)書店員。長崎書店勤務。
ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau, 1712-1778)フランスの哲学者。『化学教程』月曜社ウェブサイト連載中。
飯田賢穂(いいだ・よしほ、1984-)政治思想史家。新潟大学特別研究員。
淵田仁(ふちだ・まさし、1984-)思想史家。立正大学文学部非常勤講師。
中野幹隆(なかの・みきたか、1943-2007)編集者。哲学書房社主。

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by urag | 2017-12-07 12:00 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 10月 18日

11月下旬刊行予定:ジャン・ウリ『コレクティフーーサン・タンヌ病院におけるセミネール』

2017年11月21日取次搬入予定 *人文/医療

コレクティフーーサン・タンヌ病院におけるセミネール
ジャン・ウリ著 多賀茂/上尾真道/川村文重/武田宙也 訳
月曜社 2017年11月 本体3,800円 46判(縦190mm×横130mm×束26mm)ハードカバー装上製424頁 ISBN:978-4-86503-053-2

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

内容:人びとが集団を形作りながら個々の特異性を尊重するための、「ほんのちょっとしたこと」とは何か。それは、私たちに何をもたらすのか。「コレクティフ=人々が集まること、動くこと」をめぐる思索と対話。ラカンらの理論から紡ぎ出される思考を土台とする精神病治療の日常的実践について考察したこのセミネール(1984年9月~1985年6月)の記録は、社会の様々な場面に存在する「疎外」に抵抗するための、何らかのヒントを私たちに与えてくれるだろう。「病院の病気」を治す「制度を使う精神療法」の理論と実践の書。ピエール・ドゥリオン「序文」、ミシェル・バラ「新版のための前置き」。

目次:
はじめに(多賀茂)
序文
一九八四年九月十九日
一九八四年十月十七日
一九八四年十一月二十一日
一九八四年十二月十九日
一九八五年一月十六日
一九八五年二月二十日
一九八五年三月二十日
一九八五年四月十七日
一九八五年五月十五日
一九八五年六月十九日
補遺
 序文(ピエール・ドゥリオン)
 新版のための前置き(ミシェル・バラ)
後書き(多賀茂)
索引

原書:『LE COLLECTIF : Le Séminaire de Sainte-Anne, Préambule à la nouvelle édition de Michel BALAT, Préface de Pierre DELION』(Champ Social Éditions, 2005)

ジャン・ウリ(Jean Oury, 1924–2014):フランスの精神科医・思想家。20世紀後半のフランス精神医療に大きな貢献を残した。1953年以来自身が院長を務めるラ・ボルド病院において、患者やスタッフとともに「制度を使う精神療法」の実践に取り組んできた。その後、フェリックス・ガタリというたぐいまれな想像力と活動力を備えた人物も病院のスタッフに加わり、ウリとともに様々な試みに取り組んだ。また、ラカンの最も重要な理解者のひとりでもあった。著書の訳書に『精神医学と制度精神療法』(三脇康生監訳、廣瀬浩司/原和之訳、春秋社、2016年)がある。

訳者:多賀茂(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)/上尾真道(滋賀県立大学など非常勤講師)/川村文重(慶應義塾大学商学部専任講師)/武田宙也(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)

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by urag | 2017-10-18 17:58 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 10月 06日

11月初旬発売予定新刊:南嶌宏美術評論集『最後の場所』

2017年11月1日取次搬入予定 *芸術/美術

最後の場所 現代美術、真に歓喜に値するもの
南嶌宏美術評論集
月曜社 2017年11月 本体3,500円 46判(縦188mm×横128mm×束33mm)上製592頁 ISBN:978-4-86503-052-5

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

いわき市立美術館、広島市現代美術館、熊本市現代美術館など、国内の主要な現代美術館の設立に参画し、同時代のアーティストたちと火花を散らすように共闘し、「私たちが回復すべきもの――複数の視覚、複数の言語、複数の貨幣、複数の記憶が響き合う世界」へ向けての実践=〈美術の現場〉からつむぎあげた類のない美術評論集(遺稿)。本書編集委員:倉森京子(NHK)・日沼禎子(女子美術大学)・保坂健二朗(東京国立近代美術館)。

【本書で取り上げた主な作家たち】草間彌生、横尾忠則、舟越桂、森村泰昌、宮島達男、日比野克彦、やなぎみわ、岡本太郎、塩田千春、八谷和彦、遠藤彰子、殿敷侃、崔在銀、マリーナ・アブラモヴィッチ、アン・ハミルトン……。

南嶌宏(みなみしま・ひろし:1957~2016)。長野県生まれ。元・女子美術大学芸術学部芸術学科教授。キュレーターとして「生人形」(2004年)、「ATTITUDE2007 人間の家」(2007年)など話題となる展覧会を多数企画。2009年第3回西洋美術振興財団学術賞受賞。プラハ国際芸術トリエンナーレ2008国際キュレーター、第53回ベネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(2009年)を歴任。著書に『ベアト・アンジェロ 天使のはこぶもの』(トレヴィル、1992年)、『サンタ・マリア』(トレヴィル、1993年)、『豚と福音』(七賢出版、1997年)がある。美術を通したハンセン病への社会的偏見に対する活動や、生人形や見世物文化の価値を再発見する取り組みを行ってきた。

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by urag | 2017-10-06 09:56 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 09月 15日

10月新刊その2:甲斐義明編訳『写真の理論』

2017年10月17日取次搬入予定 *芸術/写真

写真の理論
甲斐義明 編訳
月曜社 2017年10月 本体2,500円 46判(縦190mm×横130mm×束16mm)ソフトカバー装312頁 ISBN:978-4-86503-051-8

写真史と写真の論理を読み解くための英米語圏の重要論考五篇を翻訳。編訳者による詳細な解説(100頁)とブックガイドを付す。

収録論考[バッチェンをのぞき、四篇は本邦初訳]
ジョン・シャーカフスキー(John Szarkowski, 1925-1997)「『写真家の眼』序文」1966年
アラン・セクーラ(Allan Sekula, 1951-2013)「モダニズムを解体し、ドキュメンタリーを再創案する(表象の政治学についての覚書)」1978年
ロザリンド・クラウス(Rosalind Krauss, 1941-)「写真とシミュラークルについての覚書」1984年
ジェフ・ウォール(Jeff Wall, 1946-)「「取るに足らないものの印」――コンセプチュアル・アートにおける/としての写真の諸相」1995年
ジェフリー・バッチェン(Geoffrey Batchen, 1956-)「スナップ写真――美術史と民族誌的転回」2008年

甲斐義明(かい・よしあき)1981年生。専門は写真史および近現代美術史。ニューヨーク市立大学大学院センター博士程修了(Ph.D. in Art History)。2013年より新潟大学人文学部准教授。著書に『時の宙づり――生・写真・死』(IZU PHOTO MUSEUM、2010年。ジェフリー・バッチェン/小原真史共著)など。

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by urag | 2017-09-15 12:16 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 09月 14日

10月新刊:森山大道最新写真集『K』

2017年10月6日取次搬入予定*写真集

K(ケイ)
森山大道写真集
月曜社 2017年10月 本体2,500円 A5判(縦225mm×横152mm×束14mm)ソフトカバー装176頁(モノクロ2C:138点)
ISBN978-4-86503-050-1

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

犬は盛り場へ行けというし、猫は路地裏へ入れというし、虫は風俗街はどうよという。俗世俗界を俗のままにコピーしつづけること、東京中をうろつく日々こそ、ぼくが生き写真を撮る意味の全てなのだと感じる他ない――(森山大道)。都市の片隅、人影、さまざまな「K=景」の断片を追い求めた、最新撮り下し写真集。

* 書下し「原点と現点――ニエプスへの旅/今日の三匹」収録。
* 東京以外の写真も数点ふくまれています。
* デジタルカメラによる作品集です。

森山大道(もりやま・だいどう)1938年生。近年の出版物に、『Pretty Woman』(Akio Nagasawa Publishing, 2017)、『鉄砲百合の射程距離』(内田美紗文、森山大道写真、大竹昭子編、月曜社、2017年)、『絶対平面都市』(鈴木一誌共著、月曜社、2016年)、『Osaka』(月曜社、2016年)などがある。

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by urag | 2017-09-14 19:41 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 26日

8月新刊案内:ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない』月曜社

2017年8月4日取次搬入予定|ジャンル:現代思想・文化研究

ユニオンジャックに黒はない――人種と国民をめぐる文化政治
ポール・ギルロイ著 田中東子+山本敦久+井上弘貴訳
月曜社 2017年8月 本体予価3,800円 四六判(縦188mm×横128mm×束30mm) 上製576頁 ISBN978-4-86503-049-5

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

内容:〈人種差別〉と〈ポピュリズム〉の結託に抗する闘いと思考――ギルロイのデビュー作、ついに邦訳なる。警察による過剰な取り締まりと暴動、レゲエやパンクなどの抵抗的音楽をつうじて戦後英国における人種差別の系譜を批判的に辿りながら、法と秩序、そして愛国心のもとで神話化された〈国民〉というヴェールを引き剝がす。

目次:

日本語版への序文
謝辞
序章 人種は月並みなものである
第1章 「人種」、階級、行為体
 対自的な人種と即自的な階級

 階級の編制

 人種の編制
第2章 「囁きが起き、戦慄が走る」――「人種」、国民、エスニック絶対主義
 「人種」、国民、秩序のレトリック

 平時と戦時における国民共同体

 国家と家族のなかの文化とアイデンティティ

 結論
第3章 無法な異邦人たち
 第二次世界大戦後の英国における黒人と犯罪

 量から質へ――パウエリズム、黒人の子どもたち、病理学

 1981年から1985年にかけての路上犯罪と象徴的な場所

 結論
第4章 反人種差別のふたつの側面
 1970年代の反人種差別

 反ナチズム、あるいは反人種差別?

 地方自治体の反人種差別

 新しい反人種差別に向けて
第5章 ディアスポラ、ユートピア、資本主義批判
 ダンスフロアの黒と白

 「立ちあがり、闘い、そしてかかわりあえ」―─ソウル、公民権、ブラック・パワー

 足止めされたラスタファーライの前進

 ファンクの裏切り者とコックニー解釈

 ドレッド文化、ワイルド・スタイル、資本主義批判

 言語の限界

 「人種」、エスニシティ、習合主義、近代性
第6章 結論――都市の社会運動、「人種」、コミュニティ
 破壊的な抵抗とコミュニティの象徴化

 終わりに
第6章への補遺
 1、報道発表

 2、コミュニティの声明

訳者あとがき
参考文献
索引


著者:ポール・ギルロイ(Paul Girloy)1956年生まれ。ロンドン大学キングス・カレッジ教授。英米文学、文化研究。大西洋岸に四散した黒人たちの歴史および音楽の研究者であり、英国の人種・民族政策についての発言などでも知られる。訳書に、ポール・ギルロイ『ブラック・アトランティックーー近代性と二重意識』(上野俊哉・毛利嘉孝・鈴木慎一郎訳、月曜社、初版2006年/新版近刊予定)。


訳者:田中東子(たなか・とうこ)1972年生まれ、大妻女子大学准教授。著書:『メディア文化とジェンダーの政治学――第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012年)。
訳者:山本敦久(やまもと・あつひさ)1973年生まれ、成城大学准教授。編著書:『身体と教養――身体と向き合うアクティブ・ラーニングの探求』(ナカニシヤ出版、2016 年)、『反東京オリンピック宣言』(共編、航思社、2016年)。
訳者:井上弘貴(いのうえ・ひろたか)1973年生まれ、神戸大学准教授。著書:『ジョン・デューイとアメリカの責任』(木鐸社、2008 年)。

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by urag | 2017-06-26 14:27 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 14日

7月上旬新刊:ロゴザンスキー『我と肉』

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2017年7月6日取次搬入予定 *人文・現代思想

我と肉――自我分析への序論
ジャコブ・ロゴザンスキー著 松葉祥一/村瀬鋼/本間義啓訳
月曜社 本体4,800円 A5判上製480頁 ISBN978-4-86503-047-1

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私とは何か――。その問いは今もなお古びてなどいない。ハイデガーの存在論とラカンの精神分析を批判的に乗りこえ、より根源的な自我の思想へとまっすぐに錨を下ろす、ラディカルな哲学。シリーズ・古典転生、第16回配本、本巻15。

目次:序論/第一部 自我殺しに抗して/第二部 デカルトへの回帰/第三部 自我分析への序論/文献一覧/事項・人名索引

ジャコブ・ロゴザンスキー(Jacob Rogozinski):1953年生。フランスの哲学者。ストラスブール大学哲学科教授。邦訳論文が複数あるが、著書は本書が本邦初訳。このほかカント、デリダ、ドゥボール、アルトーらに関する著書(いずれも未訳)がある。

松葉祥一(まつば・しょういち):1955年生。同志社大学嘱託講師。専門は哲学、倫理学。著書に『哲学的なものと政治的なもの』(青土社、2010年)ほか。
村瀬鋼(むらせ・こう):1965年生。成城大学文芸学部教授。専門は哲学、倫理学。
本間義啓(ほんま・よしひろ):1978年生。成城大学非常勤講師。専門は哲学。

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by urag | 2017-06-14 22:28 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)