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2011年 10月 17日 ( 2 )


2011年 10月 17日

平凡社さんの10月新刊2点

平凡社さんの今月の新刊の中から本日発売ともなく発売となる、計二点をご紹介します。

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西郷信綱著作集 第6巻 文学史と文学理論I 詩の発生 
平凡社 2011年10月 本体9000円 A5判上製504頁 ISBN978-4-582-35710-3
帯文より:文学は、詩は、いかに発生したのか? 発生期に即して詩の本質を探りあてながら、文学にとっての古代の意味を見定め、文学史の視座を測定する、西郷古典学の凝集と飛躍!『増補 詩の発生』と関連論文を収録。解説=龍澤武

全9巻のうち、折り返しとなる第5回配本です。平凡社さんのtwitterを拝見する限りで推測すると、本日が発売日なのではないかと思います。『増補 詩の発生――文学における原始・古代の意味』のほか、「柿本人麿ノート」「宮廷女流文学の開花」「国引き考」など9篇が収められています。月報には、松本昌次さん、風巻融さん、日暮聖さんが寄稿。次回配本(第6回)は来年1月予定、第二巻です。

◎西郷信綱著作集(全9巻)
第1巻「記紀神話・古代研究I 古事記の世界」本体9000円、2010年12月刊(第1回配本)、ISBN978-4-582-35705-9 解説=三浦佑之
第2巻「記紀神話・古代研究II 古代人と夢」次回配本
第3巻「記紀神話・古代研究III 古代論集」本体9000円、2011年06月刊(第4回配本)、ISBN978-4-582-35707-3 解説=大隅和雄
第4巻「詩論と詩学I 萬葉私記・古代の声」本体9000円、2011年02月刊(第2回配本)、ISBN978-4-582-35708-0 解説=阪下圭八
第5巻「詩論と詩学II 梁塵秘抄・斎藤茂吉」未刊
第6巻「文学史と文学理論I 詩の発生」本体9000円、2011年10月(第5回配本)、ISBN978-4-582-35710-3 解説=龍澤武 
第7巻「文学史と文学理論II 日本古代文学史」本体9000円、2011年04月刊(第3回配本)、ISBN978-4-582-35711-0 解説=秋山虔
第8巻「文学史と文学理論III 古典の影」未刊
第9巻「初期論考・雑纂」未刊

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インドの驚異譚1 10世紀〈海のアジア〉の説話集
ブズルク・ブン・シャフリヤール著 家島彦一訳
平凡社 2011年10月 本体3200円 全書判上製470頁 ISBN978-4-582-80813-1
帯文より:インド洋世界で活躍したムスリム航海者が蒐集した驚異(アジャーイブ)に満ちた162の説話をアラビア語写本から世界で初めて翻訳。イスラーム海域交流史の第一級の史料。第1巻は82話までと解説を付す。

東洋文庫の第813弾。全2巻予定。間もなく発売開始です。船乗りたちが集めた説話のためか、人魚や巨大魚、化け蟹、島ほどもある大亀、巨鳥、大蛇、海上での怪奇現象などエピソードが満載。いずれもシンプルな伝説なので、現代の読者を怖がらせるようなものではありませんが、話し手によっては当時はかなりの恐怖心を聞く者に呼び起こしたことでしょう。次回配本は11月、『ウラル・バトゥル』が予告されています。

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また、平凡社さんでは今月、岡田温司『アガンベン読解』(本体2400円、四六判224頁、ISBN978-4-582-70341-2)や、アドルノ+ホルクハイマー『ゾチオロギカ』(三光長治+市村仁+藤野寛訳、本体3200円、四六判352頁、ISBN978-4-582-70276-7)も刊行される予定のようです。版元紹介文によれば、前者は「9のキータームからラディカルな思想の核心に肉迫、政治的・美学的側面を総合的に論じる」もの。後者は「戦後、アメリカ亡命から帰国したアドルノとホルクハイマーが、ドイツ観念論哲学の伝統と、アメリカ流の実証主義と精神分析との批判的統合、新たな社会学の可能性を論じる」。かつてイザラ書房さんからも、同名の訳書(アドルノ『ゾチオロギカ――社会学の弁証法』三光長治+市村仁訳、イザラ書房、1970年)が出ていましたね。イザラ版ではアドルノの論文全6編のみを訳出していましたが、今回の平凡社版ではホルクハイマーの6篇をも収録して完訳本を出すのだろうと推測できます。【10月18日追記:平凡社さんからいただいた情報によれば、『アガンベン読解』と『ゾチオロギカ』は11月刊行に延期となったそうです。】

by urag | 2011-10-17 23:02 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2011年 10月 17日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

2011年11月18日(金)リニューアル・オープン
ジュンク堂書店仙台イービーンズ店:図書1200坪
宮城県仙台市青葉区中央4-1-1 仙台駅前イービーンズ
帳合はT。弊社へのご発注は芸術書メイン商品と文芸書を少々。二次発注が今後来るのかもしれない。ジュンク堂の工藤会長と岡社長のお名前が記された挨拶状によれば、概況は以下の通り。東日本大震災での被災により休業していた「イービーンズ」が耐震改修工事を経て来月リニューアルオープンの予定。テナントであるジュンク堂は900坪から1200坪へ増床して再出店します。なお、震災後に仙台TRビル(ヤマダ電機)の地下1階に移転したジュンク堂書店仙台店では今後「一般書を中心とした品揃えに変更し、専門書ジャンルについてはイービーンズ店へ移管し展開する」とのことです。仙台でのジュンク堂の展開を再整理すると、「仙台ロフト店はコミック・児童書・実用書を中心としたファッショナブルな女性向けの店舗」になり、「仙台TRビルの仙台店は文芸・文庫・芸術などを中心とした一般書店」になり、「仙台イービーンズ店は地域最大の専門書を中心とした総合書店に生まれ変わ」る、ということです。同一市内に三店舗というのはジュンク堂で初めてのことではないかと思います。

2011年11月18日(金)オープン
リブロ福岡天神店:330坪
福岡県福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店本館7階
帳合はN。弊社へのご発注は芸術書の売れ筋1点を平積用に。もう一点は人文書で開店フェア用にとご発注をいただきましたが、品切で出荷できず。リブロの新着情報によれば、同店のショップコンセプトは「本の広場で、世界と出会う」。「こだわりの品揃と上質なサービスで、リブロの次世代モデルとなるような店舗を創り、天神に集まる高感度で好奇心旺盛な読者・お客様に「最も愛される書店」を目指してまいります」とのことです。掲げられた5点の特色は以下の通り。

・九州一の絵本ゾーン「わむぱむ」
・ジャンル越境の独自編集で現代を表現する「Cartographia(カルトグラフィア)」
・デザインされたカジュアルライフを提案する本と雑貨の「Atelier Nouveau(アトリエ・ヌーヴォー)」
・新鮮な情報を随時発信するデジタルサイネージ「LIBRO Vision(リブロ・ヴィジョン)」
・経験豊富な専門スタッフ「コンシェルジュ」によるご案内サービス

「読売新聞」2011年9月22日付の記事「天神・岩田屋に「リブロ」、8年ぶり復活」によれば、「リブロは2003年9月に岩田屋から撤退しており、8年ぶりの復活となる。店名は「リブロ福岡天神店」で、店舗面積は1095平方メートル。〔…〕天神地区では1990年代以降、百貨店などに大型書店の進出が続いたが、競争激化を受けて相次いで撤退した」とあります。店舗面積を換算すると約330坪。大きさからすると、専門書を充実させるというところまではいかないかもしれませんが、その分、上記の特色にある通り、分野横断的な棚編集でコンパクトにまとめるということなのでしょう。1000坪超の大型店戦略との差別化として、重要だと思います。

【2011年10月25日追記】追加発注で、弊社人文書、芸術書、文芸書の主力商品24点をご注文いただきました。うち2点は品切で出荷できず。

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このほか、2011年10月21日(金)に「BIBLIOPHILIC & bookunion新宿」がオープンすると聞いています。発注があったかどうか未確認ですが〔追記:後日ご発注いただいたことを知りました〕、おそらく帳合はTyだろうと思います〔追記:後日Tyで間違いないと聞きました〕。「BIBLIOPHILIC」というのは、内沼晋太郎さんプロデュースと聞く「本のある生活を楽しむための読書グッズを提供するブランド」。これと、書籍販売専門のbookunionが合体した店舗が、ディスクユニオン新宿中古センターと同じフロアにオープンするとのことです。なお、bookunionの9月度の書籍販売ベスト10には、弊社7月刊の大里俊晴『ガセネタの荒野』が9位にランクインしたとのお知らせがありました。ありがたく、嬉しいです。

by urag | 2011-10-17 16:45 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)