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2007年 09月 04日 ( 1 )


2007年 09月 04日

アガンベン『ホモ・サケル』第二部第一分冊「例外状態」が来月、未来社より刊行

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月刊PR誌「未来」9月号によれば、ジョルジョ・アガンベンの主著である『ホモ・サケル』三部作の第二部第一分冊である『例外状態』の日本語訳が、来月(07年10月)初旬、未来社より刊行されるとのことです。

例外状態
ジョルジョ・アガンベン(1942-):著 上村忠男+中村勝己:訳
46判上製208頁 本体予価:2,200円  ISBN978-4-624-01175-8

版元紹介文より:「主権者とは例外状態にかんして決定をくだす者である」というシュミットの定式(『政治神学』1922年)に端を発し、ベンヤミン(「歴史の概念について」「暴力批判論」)やデリダ(『法の力』)らの20世紀の思考と照応させつつ、その淵源をローマ時代まで遡行する壮大なパースペクティヴによって、「例外状態」概念を、〈政治〉と〈法〉の閾において徹底検証する。仏独伊英米ほかの事跡をまとめた「例外状態小史」20頁を併録。

目次:第1章「統治のパラダイムとしての例外状態」/第2章「法律‐の‐力」/第3章「ユースティティウム」/第4章「空白をめぐる巨人族の戦い」/第5章「祝祭・服喪・アノミー」/第6章「権威と権限」/訳者解説/参考文献

写真は左が『例外状態』の原書で、右は07年1月に刊行された、第二部第二分冊『王国と栄光――経済および統治をめぐる神学的系譜学のために』です。『例外状態』がシリーズ中でもっとも小さい本(しかし重要な鍵となる本)であるのに比べ、『王国と栄光』はシリーズ最大のボリュームで、三部作の掉尾を飾るものとみなしていいだろう力作です(実際は三部作であるとも本書が最後の本だとも公式には謳われていませんが)。この本も日本語訳がすでに某社より決定しているようです。楽しみですね。

最後に、「ホモ・サケル」シリーズの既刊書情報を原典、翻訳ともに、以下に掲げます。

I) "Homo Sacer: Il potere sovrano e la nuda vita", Torino: Einaudi, 1995.
『ホモ・サケル――主権権力と剥き出しの生』高桑和巳訳、以文社、2003年。

II-1) "Stato di eccezione", Torino: Bollati Boringhieri, 2003.
『例外状態』上村忠男・中村勝己訳、未来社、2007年。

II-2) "Il Regno e la Gloria: Per una genealogia teologica dell'economia e del governo", Vicenza: Neri Pozza, 2007.

III) "Quel che resta di Auschwitz: L'archivio e il testimone", Torino: Bollati Boringhieri, 1998.
『アウシュヴィッツの残りのもの――アルシーヴと証人』上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年。

なお、弊社からはアガンベンの論文集『思考の潜勢力』を高桑和巳さんの訳で刊行する予定です。刊行時期は現時点では未定。決定次第、ブログでご報告します。

by urag | 2007-09-04 18:27 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(4)