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2005年 09月 12日 ( 2 )


2005年 09月 12日

今週の注目新刊(第19回:05年9月11日)

ヤフーブックスの「今日の新刊」と、bk1の「新入荷一覧」を一週間分見ました。ここ一週間で、平凡社ライブラリーやちくま学芸文庫、講談社文芸文庫などに目立った新刊が多かったのですが、何と言っても注目は次の一冊。

オーストリア皇太子の日本日記――明治二十六年夏の記録
フランツ・フェルディナント(1863-1914)著 安藤勉訳
講談社学術文庫 2005年9月刊 本体840円 文庫判237頁 ISBN:4061597256

■帯文より:本邦初訳! 「サラエボの悲劇」の主人公が綴る日本紀行。

■版元紹介文より:1892年末、オーストリア帝国帝位継承者、皇太子フェルディナントは世界周遊の旅に出た。翌年長崎に到着した彼は東京を目ざすが、その途次、各地で日本文化との出会いを堪能しつつ、のちにウィーン民族学博物館日本部門の礎をなす18000点もの美術品等の蒐集も行う。21年後、サラエボで暗殺される悲運の皇太子若き日の日本紀行。

■目次:
第1章:長崎-熊本-下関-宮島
第2章:京都-大阪-奈良-大津-岐阜
第3章:名古屋-宮ノ下-東京-日光-横浜

●彼の名前は、その暗殺による死(1914年6月28日)が第一次世界大戦のきっかけになったことで、世界史に刻まれています。本書は海外要人の眼から見た明治期日本の面影を伝える貴重な記録となっています。さいきん平凡社より刊行された資料写真集『ケンブリッジ大学秘蔵明治古写真』(ISBN4-582-83283-0)などと合わせて購読すると、当時の日本がいっそう偲ばれて、しばしのタイムスリップを楽しめることでしょう。

***

時節柄、911関連の新刊を1点だけ挙げたいと思います。『マウス』(晶文社)の著者アート・スピーゲルマンのコミック『消えたタワーの影のなかで』(小野耕世訳、岩波書店、B4判変型並製40頁、本体3,800円、2005年9月9日刊、ISBN4-00-022542-1)です。

『マウス』(および『マウスII』)ではスピーゲルマンはホロコーストを描き、ピュリッツァー賞を受賞しました。彼の両親は絶滅収容所のサヴァイヴァーです。そして今回は自らが目撃した911を描きます。四色刷りという豪華さ。大判な本ですし、買切版元の岩波としては部数を絞っているでしょうし、3800円は仕方ないのかも。スピーゲルマンのコミックは個性が強いので、好みは分かれると思いますが、ニュースでは知りえないアメリカの一「内面」を垣間見ることができるでしょう。

以上です。(H)

by urag | 2005-09-12 22:24 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2005年 09月 12日

衆議院選挙の投票率

50%台のようですね。「国民に信を問う」と言ったって、これだけ低くちゃね。そこをマスコミはもっとしっかり報道しなければならないんじゃないかなあ。お祭り騒ぎのニュース特番ばかりで馬鹿馬鹿しい。アナウンサーやコメンテーターはかえって耳障り。投票率がもっともっと高ければ、違う結果が出ていたんだろうか。さあ・・・。

追記:一夜明けて、全国平均が67.52%と出ました。駆け込み投票が多かったのかな。それでも、国民の三分の一は投票しなかったという結果。前回より高い(約8%増)と言っても、マスコミが言うような「大幅増」という評価は単純すぎる気がする。

追記2:総務省によれば、衆院選の投票率は、期日前投票を含めて、小選挙区選は67.51%(7.65ポイント増)、比例選は67.46%(7.65ポイント増)。今回を含め過去4回の小選挙区比例代表並立制の衆院選挙では過去最高とのこと。島根県の投票率は75.81%だそうで、18道県で70%を超えたという。ちなみに島根選挙区では、1区、2区ともに、自民の前職が圧勝。

都道府県別の詳しい投票率を見てみたいところです。お祭り選挙を国民があとあとになって悔やむことになるのかどうか。

追記3:「共同通信社が12、13両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、小泉内閣の支持率は59.1%で、衆院解散直後に行った前回8月調査の47.3%より11.8ポイントの大幅上昇となった。不支持率は6.2ポイント減の33.2%だった」とのこと。

郵政民営化関連法案が衆院を通過した7月には、「共同通信社が5日夕から6日にかけて全国電話緊急世論調査を実施した結果、小泉内閣の支持率は42.6%、不支持率が45.5%」で、「郵政法案の衆院本会議採決で反対票を投じたり、棄権・欠席した自民党造反議員の行動については「大いに理解できる」「ある程度理解できる」を合わせて49.7%。「あまり理解できない」「全く理解できない」の計47.7%を上回った」のですけれどもね。

世論は移ろいやすいものなのだということなのか、それとも移ろいゆくなかにも常なる付和雷同があるのか。結局のところ、今回の選挙結果は、小泉に任せてはみたが、内心は以前からそんなに期待していない、という「激励」的信任が多数だった、ということか。(H)

by urag | 2005-09-12 00:06 | 雑談 | Trackback | Comments(6)