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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2004年 09月 03日

「現代思想」と「未来」

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月刊誌『現代思想』の最新号(2004年9月号・特集「家族とは何か」)では、小社より『文化=政治』を刊行させていただいた毛利嘉孝さんが、「ポスト家族の時代」という論考を寄稿していらっしゃいます。ヴィルノの『マルチチュードの文法』にも言及してくださっています。

同号では、ハーバーマスの75歳の誕生日に寄せるデリダのエッセイ「われらの誠実さを!」や、青山の国連ビル前で座り込みデモを行っているクルド難民家族へのインタビュー(入江公康さんと渋谷望さんによる)などが掲載されていて、必読です。

一方、PR誌「未来」の9月号では、書店員さんのリレーエッセイで「書店のABC」という連載が始まり、その第1回に、私(H)も親しくさせていただいている紀伊國屋書店新宿本店の人文書担当係長・和泉仁士さんが「うれしい接客」という一文を書かれています。サンフランシスコ店での勤務経験など、書店員さんの心情が見えてくる文章です。

ちなみに、和泉さんが中心となって企画した今月開催のブックフェアに、私も少しだけ選書とPOP提供というかたちで参加しています。たしかフェアのお題は「子供が大きくなったら読ませたい本」だったかと思います。

なお、「未来」同号では未来社の代表取締役の西谷能英さんが「青山BCは再生できるのか」という論説を書かれています。この論説の中で、西谷さんは青山BCの実績を評価しながら、「メガストア化への単一方向の拡大ばかりではなく、規模の大小や地域性に応じた書籍展開がまだまだ可能である」ことを、その実績のうちに見ていらっしゃいます。

先日私が六本木店でのフェアで「9月1日にサプライズ」があると言ったのは、ほかならぬハリポタ最新刊の販売のことです。大阪屋さんの手配があったからでしょうが、和書を一から集め直すのも一苦労あるのに、ハリポタをよくぞ確保したなと感心します。もちろん発行部数が多いからという背景もあるのでしょうけれど。ノルマ(?)にあえぐ大書店もあれば、街の本屋さんには確保に苦労されている店もあるでしょう。ともあれ青山BCにとって、ハリポタ販売が開店への勢いになるならば、それはそれで良しとしていい気がします。

by urag | 2004-09-03 18:06 | 雑談 | Comments(0)


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