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2009年 12月 20日

09年12月21日発売:ジョルジョ・アガンベン『思考の潜勢力――論文と講演』

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書名:思考の潜勢力
副題:論文と講演
著者:ジョルジョ・アガンベン
訳者:高桑和巳
版型:A5判上製520頁
本体:5,200円
ISBN978-4-901477-71-0

2009年12月刊行
ジャンル:人文・哲学

内容紹介:イタリア現代思想の旗手アガンベンによる、比類なき思考の全幅を収めた初の論文・講演集。未踏の知へと向かう大いなる一歩が開示される。全21篇、全篇単行本未収録。著者最大の書、待望の初訳。





目次
◆第一部:言語活動
もの自体
言語活動のイデア
言語と歴史――ベンヤミンの思考における言語的カテゴリーと歴史的カテゴリー
哲学と言語学――ジャン-クロード・ミルネール『言語学入門』
気分と声
自我、目、声
「私」と言うことの不可能性について――フリオ・イェージにおける認識論的パラダイムと詩的パラダイム
◆第二部:歴史
アビ・ヴァールブルクと名のない学
記憶の及ばないものの伝承
*se 絶対者と生起
起源と忘却――ヴィクトール・セガレンについて
ヴァルター・ベンヤミンと魔的なもの――ベンヤミンの思考における幸福と歴史的救済
コメレル 身振りについて
メシアと主権者――ベンヤミンにおける法の問題
◆第三部:潜勢力
思考の潜勢力
現事実性の情念――ハイデガーと愛
ハイデガーとナチズム
記憶の及ばない像
パルデス――潜勢力のエクリチュール
人間の働き
絶対的内在

ジョルジョ・アガンベン(Giorgio AGAMBEN):1942年ローマ生まれ。ヴェネツィア建築大学(IUAV)美学教授。著書に、1970年『中味のない人間』(岡田温司・岡部宗吉・多賀健太郎訳、人文書院、2002年)、1977年『スタンツェ』(岡田温司訳、ありな書房、1998年/ちくま学芸文庫、2008年)、1982年『言葉と死』(上村忠男訳、筑摩書房、2009年)、1993年『バートルビー』(高桑和巳訳、月曜社、2005年)、1995年『ホモ・サケル』(高桑和巳訳、以文社、2003年)、1996年『人権の彼方に』(高桑和巳訳、以文社、2000年)、1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)、2000年『残りの時』(上村忠男訳、岩波書店、2005年)、2002年『開かれ』(岡田温司・多賀健太郎訳、人文書院、2004年)、2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)、2005年『瀆神』(上村忠男・堤康徳訳、月曜社、2005年)、2005年『思考の潜勢力』(本書)などがある。

高桑和巳(たかくわ・かずみ):1972年生まれ。現在、慶應義塾大学理工学部准教授。共編著書に『フーコーの後で』(慶應義塾大学出版会、2007年)、訳書にミシェル・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房、2007年)ほか。

***

ここしばらくアガンベン関連書が続きます。先月(09年11月)、筑摩書房さんから80年代の代表作『言語と死――否定性の場所にかんするゼミナール』が刊行され、今月は弊社から『思考の潜勢力』が、そして来月26日には岩波書店さんから『アガンベン入門』が出て、再来月にはみすず書房さんから96年の詩学研究『イタリア的カテゴリー』が刊行されます。

アガンベン入門
エファ・ゴイレン:著 岩崎稔+大澤俊朗:訳
岩波書店 2010年1月26日発売予定
四六判判上製カバー装272頁 ISBN978-4-00-022057-6 本体3,400円
新刊案内より:「排除を通じた包摂」によって人間の生を統治する主権権力のありようを暴き出したアガンベン。その政治哲学は、強烈なアクチュアリティをもってわれわれに迫ってくる。いまもっとも注目される思想家の初期から現在にいたる知的営為の全貌を解説。

イタリア的カテゴリー
ジョルジョ・アガンベン:著 岡田温司:訳
みすず書房 2010年2月23日発行予定
四六判360頁 ISBN978-4-622-07510-3 本体3,800円

これ以後にも、「ホモ・サケル」シリーズ第二部第二分冊の『王国と栄光──経済および統治の系譜学に向けて』が某社から刊行予定と聞いています。なお同シリーズは昨年に第二部第三分冊『言語の秘蹟――宣誓の考古学』の原書がラテルツァから刊行されています。

◎アガンベン「ホモ・サケル」シリーズ

第一部:1995年『ホモ・サケル――主権権力と剥き出しの生』(高桑和巳訳、以文社、2003年)
第二部第一分冊:2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)
第二部第二分冊:2007年『王国と栄光──経済および統治の系譜学に向けて』
第二部第三分冊:2008年『言語の秘蹟――宣誓の考古学』
第三部:1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)

by urag | 2009-12-20 21:36 | Comments(0)


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