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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2009年 01月 26日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

09年2月7日(土)
三省堂書店札幌店:図書750坪 
札幌市中央区北5条西2丁目5番地 JRタワー札幌ステラプレイス5F
ジュンク堂が先月1600坪で殴りこみをかけたばかりの札幌にまた大型店の出店です。札幌駅直結のJRタワー札幌ステラプレイスに入居します。カフェ併設。既存の旭屋書店札幌店は撤退。そのあとを継ぐかたちですね。三省堂書店は、同じく札幌駅直結の大丸の8Fに、「三省堂書店大丸札幌店」があるわけですが、旭屋が撤退すれば、他書店が入居することもありえるわけなので、自らの商圏を死守するために出店したということでしょう。

相次ぐ大型店の出店は一時期の福岡天神地区を思わせます。まあ札幌のほうがエリアが広いでしょうから単純な比較はできませんが、それにしても直感的にはオーバーストアじゃないかしらと若干心配な気がしないでもないです。旭屋書店が撤退を昨年9月に決めたのも、「競争激化による採算悪化が札幌撤退の主な背景」(朝日新聞08年9月18日付「旭屋書店撤退へ 札幌店、競争激化で」)だったはずなのですが……。

業界紙「新文化」が伝えるところでは、首都圏の主力書店を中心とする「悠々会」の1月10日の新年会席上で、こんな発言があったそうです。

「中締めの挨拶に立った松信裕副会長(有隣堂)は「無茶な出店はもう止めてくれませんか。日書連はいま、業界用語の統一を図っているが、『出版業界』の範囲はどこまでなのか。今年はそれを定義して繋がりの合理性を求めていくべきではないか。業界は亀のように手足を引っ込め、身の丈に合ったサイズにして次の世代に繋げていかなくてはいけない」と語った」(新文化09年1月15日付「悠々会新年会、「勤倹に努めよう」松原会長があいさつ」)。

「出版業界」の範囲はどこまでだ、という疑問は、昨年のBOOK OFFの青山BC子会社化などを背景にしているのでしょうか。新規勢力の業界参入は避けられないと私は思います。無茶な出店はやめよう、というのは個人的には賛成です。膨らめば必ず縮むという法則性を考えると、書店業界は今後もっとシュリンクしていくように思えるからです。身の丈に合った商売をするのは重要です。しかし、「亀のように手足を引っ込める」という譬えはどうなんでしょう。大型チェーンのトップクラスの発言としては大胆だと思いますが、本当にそんな風にできるでしょうか。本心は嫌であっても、スクラップ&ビルドを実際にやめられるのでしょうか。

by urag | 2009-01-26 01:44 | 販売情報 | Comments(0)


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