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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2008年 11月 21日

注目新刊:08年11月20日発売分

◎08年11月20日発売分より

フェティシュ諸神の崇拝
シャルル・ド・ブロス(1709-1777):著 杉本隆司:訳
法政大学出版局 本体2,600円 46判216頁 978-4-588-00889-4
■版元紹介文より:アフリカやアメリカ大陸には蛇や石ころを崇める原初的信仰があり、著者はそれをフェティシズムと名付けて、偶像崇拝よりもさらにさかのぼる宗教の起源と考えた。18世紀としては最新の比較宗教学を用いた彼の学説は当時の論壇にほぼ黙殺されるが、19世紀のオーギュスト・コントら進歩思想に大きな影響を与えた。巻末に詳細な訳者あとがきと解題を所収。

中国の性愛術
土屋英明(1935-):著
新潮選書 本体1,100円 四六判変型220頁 978-4-10-603624-8
■版元紹介文より:万物は「気」から成り、それが形を変えて天と地の間を循環している。そして男女の交わりも「天地陰陽交合」の営みに他ならない。度重なる戦禍や焚書禁書を免れた貴重な房中養生術の書をひもとき、基本的な体位・三十種、健康維持のための性交法など具体的な事例を挙げながら、古代中国人の秘められた性愛哲学を明らかにする。
★著者による房中術関連書には、『道教の房中術――古代中国人の性愛秘法』(文春新書、03年)などがあります。

夢と精神病
アンリ・エー(1900-1977):著 糸田川久美:訳
みすず書房 本体3,800円 四六判216頁 978-4-622-07424-3
■版元紹介文:器質力動論とも呼ばれるエー独自の精神医学観において思想的中核をなすのが『精神医学研究』(全3巻)であり、本書はこの大著に含まれる「夢」についての論考を訳出したものである。「ひとは、その実存の過半を睡眠の夢と覚醒の夢想のなかで過ごしている。この事実を精神医学総論と無関係なものとしてすませることはできない」(本文より)。

細菌と人類――終わりなき攻防の歴史
ウィリー・ハンセン+ジャン・フレネ:著 渡辺格:訳
中公文庫 本体857円 文庫判 296p 978-4-12-205074-7
■版元紹介文より:古代人の鋭い洞察から、細菌兵器の問題まで、〈見えない敵〉との闘いに身を投じた学者たちのエピソードとともに、発見と偏見の連綿たる歴史を克明にたどる。

東京「夜」散歩――奇所、名所、懐所の「暗闇伝説」
中野純(1961-):著
講談社 本体1,400円 四六判198頁 978-4-06-215032-3
■版元紹介文より:「闇からの凝視、それは本当の世界と向き合うための数少ない方法の1つだ。本書は未知の東京と出会うためのコンパスである。」――写真家冒険家・石川直樹。
★著者による類書には、『闇を歩く』(知恵の森文庫、06年;アスペクト、01年)、『夜旅』(中里和人写真、河出書房新社、05年)などがあります。

by urag | 2008-11-21 21:51 | 本のコンシェルジュ | Comments(0)


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