弊社よりオリジナル論文集『身体と政治的なもの(仮)』(松葉祥一編訳)が刊行予定の、フランスの哲学者ジャコブ・ロゴザンスキーさん(ストラスブール大学)が来日し、本日より以下の日程で講演されます。おおかた入場無料のはずですが、事前にご確認いただいたほうがいいかもしれません。
■11月21日(金)16:00-18:00@慶應義塾大学三田キャンパス東館Gsecラボ6階
ロゴザンスキー教授講演会「De la caresse à la blessure ― outrance de Levinas」
■11月22日(土)15:00-18:00@立教大学池袋キャンパス12号館第1・2会議室
シンポジウム「新たな身体の哲学の構築に向けて――メルロ=ポンティ生誕百周年に際して」
プログラム2「歴史と身体」(司会:増田一夫)
松葉祥一教授発表「身体、コミュニオン、コミュニティ」フランス語
ロゴザンスキー教授発表「キアスムと可逆性」フランス語
■11月25日(火)14:00~17:30@立命館大学衣笠キャンパス・創思館カンファレンスルーム
シンポジウム「メルロ=ポンティと現象学」
ロゴザンスキー教授発表「「肉と時間―触覚的交差配列の現象学のために」通訳あり
主催:間文化現象学研究会
共催:メルロ=ポンティ・サークル
■11月27日(木)15:00~18:00@大阪大学豊中キャンパス・待兼山会館2階会議室
ロゴザンスキー教授講演会「世界に生まれ出ること─政治的なものの可能性についての9つの命題」(仮題)フランス語
主催:大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究拠点」
共催:大阪大学文学研究科臨床哲学研究室
***
◎阪大講演会紹介文より
講演会のご案内
デリダの次の世代を代表するフランスの哲学者と目されるジャコブ・ロゴザンスキー教授(ストラスブール大学)は、現在の様々な政治的コンフリクトの原因の一つが共同体の表象(フィギュール)としての「身体」の崩壊にあると指摘し、身体に代わる比喩形象は可能かと問うています。
大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」では氏の講演を手がかりとして、グローバリゼーションに伴うコンフリクトの激化とその焦点の一つである移民問題に、根源的かつ緊急な角度から迫ることをめざします。多くのみなさまのご来聴を歓迎いたします。 (大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究拠点」 RF「コンフリクトと価値」・小林傳司・大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)
講演者紹介
Jacob Rogozinski :国際哲学院(コレージュ・アンテルナシオナル・ド・フィロゾフィー)のプログラムディレクター、パリ第8大学講師を経て、現在、ストラスブール大学形而上学講座教授。また2002年にストラスブールで「哲学者の議会」を創設、その議長として、氏が哲学者の「公民的任務」だと考える市民との対話を実践している。
来日にあわせて※、政治哲学論集『身体と政治的なもの(仮題)』(月曜社)が出版予定。
※月曜社補注:著者の意向により収録論文数が増加したため、刊行予定は来年に順延いたしました。