平日・休日を問わない慌ただしい日々で、未紹介の本が増えていくばかりなので、できるかぎり毎日少しずつでもメモを遺しておくようにしようかとここしばらく考えてきました。継続できるかどうか分かりませんが、挑戦してみようと思います。
◎08年11月14日発売分より ※オンライン書店
bk1での登録日を基準にしています。
「幻」の日本爆撃計画――「真珠湾」に隠された真実
アラン・アームストロング:著 塩谷紘:訳
日本経済新聞社 本体2,000円 四六判上製400頁 978-4-532-16674-8
■版元紹介文より:第二次大戦史を塗り替える戦争ノンフィクション登場! アメリカは真珠湾攻撃よりも先に、日本への大規模空爆計画を実行しようとしていた――その証拠となるルーズベルト大統領の署名文書ほかを収録した驚愕の注目作。現在もなおアメリカの行動原理でありつづけている先制攻撃思想。歴史的事柄を通して、アメリカという国家の本質を読み解く!
★思想信条の右左を問わず売れそうな本。書評があちこちに出ることでしょう。日本の真珠湾奇襲「以前」の先制攻撃計画であるところがポイント。
破戒と男色の仏教史
松尾剛次:著
平凡社新書 本体720円 新書判208頁 978-4-582-85441-1
■版元紹介文より:「いま95人。男色は100人までにします」──戒律の厳しい仏教で、なぜこんな誓いが立てられたのか? 鎌倉新仏教が興った背景を、「戒」をめぐって描く、スキャンダラスな日本仏教史。
★今月の平凡社新書はこのほかにも、永濱利廣+鈴木将之『第3次オイルショック――日本経済と家計のゆくえ』、コリン・ジョーンズ『アメリカ人弁護士が見た裁判員制度』、マッド・アマノ『マッド・アマノの「謝罪の品格」』、松岡正剛『白川静――漢字の世界観』、と粒揃い。
着倒れ方丈記
都築響一:文・写真
青幻舎 本体3,500円 B5判並製120頁 978-4-86152-168-3
■版元紹介文より:日本のリアリズム。混沌と欲望の小宇宙。名作「TOKYO STYLE」や「賃貸宇宙」などの系譜となる一連のシリーズ。食費を削ってでも収集したいというお気に入りのブランドの数々・・・ごく普通の生活と一流ブランドが混在する空間とこだわりの光景。100点余の写真に加え、「着倒れ人」たちの心の断片を綴ったそれぞれのテキストも一層興味をそそる。雑誌、「流行通信」で8年間の長きに亘り連載された待望の書籍化!
★都築ファンの私としては見逃せない新刊。ちくま文庫になっている『TOKYO STYLE』や『賃貸宇宙』と同様、ミクロコスモスとしての部屋が満喫できそうな一冊。今月の青幻舎さんの新刊写真集では、都築さんの新刊とは対照的な内容ですが、アラスカのオーロラを撮った金本孔俊写真集『聖夜』もいいですね。美しさにうっとり。