月刊誌「
天然生活」08年12月号の、ブックガイド「本を旅して」欄に、片山廣子『
新編燈火節』の書評が掲載されました。野崎泉さんによる「みはてぬ夢と、「ピンクいろのびんばふ」」という記事で、熊井明子さんの『私の部屋のポプリ』(河出書房新社)と一緒に取り上げられています。
「「赤とピンクの世界」と題されたその随筆では、(・・・)「びんばふというものには或るたのしさがある。幸福という字も當てはまるかもしれない」というのである。・・・この随筆が書かれた時代から何十年も過ぎたはずなのに、いまほどこの「ピンクいろのびんばふ」に共感できる時代もない気がする。衣食住は一応満たされているものの、それ以外にも買わねばならない記にさせられるものがこの世の中には多すぎるからである」、と評していただきました。
野崎さん、どうもありがとうございました。