『ブラジルのホモ・ルーデンス――サッカー批評原論』
今福龍太:著
四六判変型ソフトカバー(121ミリ×188ミリ)200ページ
予価1,800円(本体価格) 11月下旬発売予定
サッカーの遊戯的宇宙、「ホモ・ルーデンス」の快楽に陶酔、歓喜、思考し、勝利至上主義の抑圧と「評論」に叛乱する、スポーツ批評の野心的原理論。
目次:
プロローグ
0 序論 「サッカー批評」とは世界批評である
1 起源論 身体のアルカイックな分節
2 伝播論 身体帝国主義の流れに抗して
3 儀礼論 サッカーをいかに「想像」するか
4 本能論 遊戯の消息、筋肉の機微
5 陶酔論 ドーピングの淵から
6 陶酔論[続] 身体の自然を愛すること
7 戦術論 互酬性のリズムに揺れながら
8 遊戯論 カーニヴァル、賭博、あるいはブラジルのホモ・ルーデンス
9 戦術論[続] サッカーにおける「第三のストラテジー」
10 ファンダム論 フットボール民衆神学
11 時間論 ピッチの上のニーチェ主義者
エピローグ
今福龍太(いまふく・りゅうた):1955年生まれ、文化人類学者・批評家。現在、東京外国語大学教授。著書に、『クレオール主義』(ちくま学芸文庫)、『ミニマ・グラシア 歴史と希求』(岩波書店)など多数。近刊予定に、『群島-世界論』(岩波書店)、『サンパウロへのサウダージ』(レヴィ=ストロースとの共著、みすず書房)がある。