「図書新聞」08年10月11日付
第2889号に、弊社より刊行したジュディス・バトラー『
自分自身を説明すること――倫理的暴力の批判』の書評「バトラーとレヴィナスの息づまるような対決」が掲載されました。評者は合田正人さんです。
「『生のあやうさ』(以文社)でも本書でもレヴィナスが大きく取り上げられているが、ではバトラーはレヴィナスに従うのかというと決してそうではない。二人の行き詰るような対決」。
「レヴィナスをいわば褒め殺しにすることもレヴィナスとラカンはほとんど同じことを言っているなどという浅薄な議論に終始することもなく、われわれは今後、このような対決をみずから継続していくべきだろう」。
と評していただきました。また、「訳者の一人、佐藤嘉幸は近々『権力と抵抗』(人文書院)という書物を出版したが、多くの点で本書と響きあうところがあるのでぜひとも併せ読まれたい。また、ヴェルナー・ハーマッハーの『
他自律』(増田靖彦訳)を含んだ月曜社の暴力論叢書には心より声援を送りたい」とも書いていただきました。合田先生、ありがとうございます。