アメリカの心理学者スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram, 1933-1984)の『服従の心理』は、いわゆる「アイヒマン実験」の実録本で、かつて岸田秀さんの訳で1975年に河出書房新社から刊行され、その後1980年と1995年にも再刊された現代の古典です。しばらく品切状態が続いていて、アマゾン・マーケットプレイスなどでは一万円以上の高額で古書が販売されていました。復刊が待望されていた本ですが、山形浩生さんの新訳が遠からず刊行されるようです。河出さんでは10月までの刊行書目はすでに決まっているようなので、11月以降の刊行ではないかと推察します。たいへん楽しみです。
服従の心理
スタンレー・ミルグラム:著 山形浩生:訳
河出書房新社 本体3,500円 46判336頁 ISBN978-4-309-24454-9
■版元紹介文より:ふつうの人の心には〈悪〉がひそむのか? 権威のもとでは信じられないほど残酷なことを誰もがやってしまう――それを実証し世界を震撼させた、通称アイヒマン実験。心理学史上に燦然と輝く名著、山形浩生による新訳決定版!