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2008年 07月 16日

08年8月8日発売予定:ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』

a0018105_16164770.jpg◎08年8月8日発売予定新刊 【人文・哲学思想】

自分自身を説明すること――倫理的暴力の批判
ジュディス・バトラー:著 佐藤嘉幸+清水知子:訳
税込定価2625円 46判並製カバー装288頁 ISBN978-4-901477-42-0

内容:他者との関わり合いにおいて主体は形作られ、他者への責任=応答可能性において主体は自らを変革する。道徳が暴力に陥る危険性を問い質し、普遍性の押し付けによって個性を圧殺する倫理的暴力の論理に抗いつつ、危機の時代に「私」と「あなた」を結び直して希望の隘路を辿る、剣呑な哲学。暴力論叢書第三弾刊行!

目次◆第一章:自分自身の説明[呼びかけの光景/フーコー的主体/ポスト・ヘーゲル的問い /「あなたは誰か」]◆第二章:倫理的暴力に抗して[判断の限界/精神分析/「私」と「あなた」]◆第三章:責任=応答可能性[ラプランシュとレヴィナス――他者の優位/間になることをめぐるアドルノ/彼自身を批判的に説明するフーコー]◆訳者解説:「倫理」への転回

原著:”Giving an account of oneself”, by Judith Butler, 2005, New York: Fordham University Press.

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『自分自身を説明すること』推薦文

アドルノとレヴィナスについての驚くほどオリジナルな解釈のなかで、ジュディス・バトラーは、倫理の問題が道徳的自己と暴力との共犯関係に不可避的に取り組まざるをえないことを説得的に示している。剏造的な再解釈の諸前提を提示しつつ、本書は、これら二人の著者についての議論、彼らの未来への遺贈が、ある意味で始まったばかりであることを示している。バトラーは、人間情念の最も残酷で最も破壊的な部分に対抗し、それを別の方向へと導くために哲学的知性の最大の力と悦びを結集する点で、真にスピノザ的精神において著述している。見事な議論とすばらしい文章によって、『自分自身を説明すること』は、現代の文化と政治を考える哲学者と学生にとって必ずや古典となり、必読書となるだろう。―—ヘント・デ・ヴリーズ(ジョンズ・ホプキンス大学)

アイデンティティと責任=応答可能性との交差をめぐる力強い探究である『自分自身を説明すること』は、私たちの時代の最も重要な思想家たち—アドルノ、フーコー、レヴィナス、ラプランシュ—と対話する最良のジュディス・バトラーを見せてくれる。これらの思想家が異議を申し立てようとする社会的、道徳的規範との関係でのみ現れる、アイデンティティの問題と対峙しつつ、バトラーは、自己理解の諸限界—―それは私たちを人間にしてくれる—との関係から、責任=応答可能性を再考しようとするのである。―—ジョナサン・カラー(コーネル大学)

『自分自身を説明すること』においてジュディス・バトラーは、自己認識を切望する際にさえ放棄され、耐え忍ばれ、経験されねばならないものとは何かと問うている。彼女は、人間の個体化に伴う衰弱について、大胆な仕方で探究を続けているのである。そこから彼女が示唆するのは次のようなことだ。つまり、自己意識の絶頂とは、洞察には危険が伴っており、知覚には裂け目があり、判断には根拠が乏しいことを自己について認識する点にある、と。本書は、勇気ある思想家による、勇敢な書物である。――—ヘイドン・ホワイト(カリフォルニア大学/スタンフォード大学)

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著者:ジュディス・バトラー(Judith Butler)カリフォルニア大学バークレー校、修辞学・比較文学科教授。訳書に以下のものがある。『ジェンダー・トラブル』(竹村和子訳、青土社、1999 年)、『アンティゴネーの主張』(竹村和子訳、青土社、2002 年)、『触発する言葉』(竹村和子訳、岩波書店、2004 年)、『生のあやうさ』(本橋哲也訳、以文社、2007 年)。共著:『偶発性・ヘゲモニー・普遍性』(エルネスト・ラクラウおよびスラヴォイ・ジジェクとの共著、竹村和子+村山敏勝訳、青土社、2002 年)、『国家を歌うのは誰か』(ガヤトリ・C・スピヴァクとの共著、竹村和子訳、岩波書店、2008 年)。

訳者:佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)京都大学大学院経済学研究科博士課程修了後、パリ第十大学大学院にて博士号(哲学)取得。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。著書に『権力と抵抗―—フーコー、ドゥルーズ、デリダ、アルチュセール』(人文書院、近刊[2008 年])、共著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008 年)などがある。

訳者:清水知子(しみず・ともこ)筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。共著に『越える文化、交錯する境界—―トランス・アジアを翔るメディア文化』(山川出版社、2004 年)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008 年)、訳書にスラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社、2005 年)などがある。

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■暴力論叢書

現代における〈暴力〉の多様なる位相と変容に迫る! デリダ=ハーバーマス以後の現代思想の最前線で活躍する重要思想家たちの星座を出現させるアクチュアルなシリーズ。初訳の思想家によるオリジナル論集多数。

破壊と拡散 〔暴力論叢書1〕
サミュエル・ウェーバー(1940-):著 野内聡(1971-):訳
05年11月 2520円 46判並製232頁 ISBN4-901477-20-X
戦争のスペクタクル化が進行する〈9.11〉以後の現代における政治的暴力の動態を分析。フロイト論文「戦争と死に関する同時代的なもの」の新訳を付す。松葉祥一氏評「アイデンティティと暴力および戦争との関係について、スリリングな議論を展開」。

他自律――多文化主義批判のために 〔暴力論叢書2〕
ヴェルナー・ハーマッハー(1948-):著 増田靖彦(1967-):訳
07年11月 2310円 46判並製200頁 ISBN978-4-901477-37-6
文化融合主義ではない多文化主義と、無条件に開かれた民主主義を展望する果敢な試み。十川幸司氏評「著者のアフォーマティヴという概念は、長年停滞している言語行為論をさらに先に進めるアイデアとなりうる」。

続刊予定
ヘント・デ・ヴリーズ
ピーター・フェンヴズ
ルイ・サラ=モランス
アレクサンダー・ガルシア・デュットマン
ジャコブ・ロゴザンスキー
ロドルフ・ガシェ

by urag | 2008-07-16 16:02 | 近刊情報 | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : [独白]ウチのブログを読む暇があったら読むべき本
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