blog-goldのチャーリーさんの
7月20日付記事で、青山BC倒産を「もっとも深刻に受け止め、倒産にいたった経過や所感を詳しく書かれているblogは、間違いなくここでしょう」と、当ブログのことを評価してくださったのですが、実を申せば、書きにくいこと、つまりパブリックな話題にはしにくいことがだんだん多くなってきて、あまり詳しく書けなくなってきています。
私の気持ちとしては、今回の件は、ひとり青山BCのみの問題ではないと思っていることは確かですが、一部の熱心な支援家の方のように、「貴重な独立系書店が営業を停止するということは、日本の文化の死を意味します」とまでは言えない、というのが正直な気持ちです。
私は「日本の文化の死」という言葉を使いたくありません。問題のありかが、大きな言葉の陰でぼやけてしまいかねないからです。
業界の一部の声は青山BCがトーハンに帳合変更して存続、という可能性を伝えています。それはおそらく難しい気がします。たしかに青山BCは広尾店だけがトーハンを利用していましたが、トーハンが現時点の青山BCの債務超過と付き合うようには思えません。
また、以前に某書店チェーンが青山BCを買収するという噂もありましたが、それも実現しなかったようです。いまどきは、どんな大型チェーンだって、他店を買収する余裕なんてぜんぜんない、というのが真実かと思います。
ありうる可能性は、青山BCが入居していたテナントが、それぞれ別々の書店によって再開されるということです。そうした解体的な方向性でしか、おそらくは引き継ぎ得ないのではないかと推測されます。
ともあれ、倒産から一週間たつ今日、青山BCがどうなるのかは未だに不透明です。