関係者筋の情報によれば、
京大、
東大、
芸大の各イベントは、ネグリ来日こそ不可能になったものの、若干の内容変更を経て、日程通りに開催されるようです。ネグリの講演は代読というかたちになるのかなと思います。週明けの月曜日には三大学実行委員共同の記者会見が予定されているそうです。今回の入国拒否をめぐっては、マスコミ各社が特報を準備している様子ですし、人文系雑誌のいくつかが特集を組み、また、来日記念の緊急出版が某社から予定されています。昨晩国際文化会館で行われた、レセプション改め緊急説明会の様子は、UTCPの西山雄二さんによる記事
「【緊急報告】アントニオ・ネグリ氏来日中止の経緯説明会」をご参照下さい。
★関連記事
「毎日新聞」3月22日付海外欄グローバル・アイ(西川恵氏):「
ネグリ氏の訪日中止 ビザ発給はより柔軟に」より→法務省は「個別案件には答えられない。ビザ申請を取り下げたと聞いている」と語るが、もっと柔軟であるべきだと私は思う。フランスでの実績、欧州各国政府が受け入れてきた事実を見れば、この世界的な知性が好ましからぬ人物かどうかは明らかだ。実体を見ないしゃくし定規な姿勢は、豊かな知的交流を妨げている。
★ネットでの様々な反響
Arisanさんのブログ「Arisanのノート」3月21日付エントリー:「
[雑感]ネグリ来日中止(不認可)の件」より→当初から法務省(入管)との協議のなかで、「入国させない」という線で話が進んでいたのではないか?そして、わざと「今からでは書類を集めるのが間に合わない」という時期になるまで待って、「じつは困難な問題がある」と言ってきたのではないか。〔・・・〕法律の規定や書類の不備というのは、あくまで口実だろう。要するに、日本は、ネグリのような人を寛容に、問題なく受け入れるような国家ではないという自明の事実が、あらためて明らかになっただけだ。
Gosseynさんのブログ「ロゼッタへの道」3月21日付エントリー:「
ネグリ来日中止」より→イタリア政府によって「アルド・モロ殺害の中心人物」というぬれぎぬを着せられて投獄され、後に事件と無関係のえん罪だったことが判明した人に対して、来日するためには「政治犯だったという証拠」が必要だというのは、あまりに無茶苦茶。関係者の話によれば、明らかに嫌がらせみたいです。関係者の方々の落胆ぶりが目に浮かびます。
nosさんのブログ「daily report from mt.olive」3月20日付エントリー:「
ネグリの来日中止についてのメモ」より→外務省・入管がイタリア法務省に確認すれば済むことではないのか? ネルソン・マンデラも金大中も来日の際はそんな書類を用意したのか?「政治犯」でなく強盗で5年服役していたスティグレールは?
亀鶴さんのブログ「亀鶴茄子」3月21日付エントリー「
ネグリ氏来日中止 ネグリ対サミットという構図」より→「帝国」「マルチチュード」のネグリがサミットに阻まれるというのは、もの凄く象徴的というか何と言うか。
掲示板「第7期革命的マル共連フォーラム」3月20日付「元祖趣味者」氏投稿:「
どうやらネグリ来日中止らしい」より→残念です。でも、来日中止で、その中止理由(モロ首相殺害犯のデッチアゲの疵が起因)が明らかになると、1970年代、80年代の西独西軍(バーダー=マインホフ)や、イアリアの旅団への弾圧(鉛の時代)の掘り起こしになって、幸いかも。いまは別の意味で「鉛の時代」に突入しつつある、と思うから、歴史に学ぶことになる。
知と情報を繋ぐ人文系ニュースサイト「トラカレ!」3月20日付投稿「
ガッカリネグリ」より→ビデオチャットでは駄目なのでしょうか。
哲学板@2ちゃんねる「
【マルチチュード】ネグリ+ハート【<帝国>】」3月21日付「考える名無しさん」氏投稿より→スカイプビデオ会議で代替すればOK
※2ch検索:[
ネグリ]