
近刊のジャック・デリダ『条件なき大学』の書影を公開します。3月21日取次搬入発売予定で進めています。本書発売直後には、
青土社さんからもデリダの新刊が刊行される予定です。
『言葉を撮る――デリダ/映画/自伝』
ジャック・デリダ+サファー・ファティ/鵜飼哲+港道隆ほか訳 定価2,940円
版元紹介文より:撮影嫌いのデリダが生涯ただ一度、出演した映画 『デリダ 異境から』。そのエジプト人女性監督と共に書き下ろした唯一の映画論。自らの生涯に重ねあわせながら、歓待・赦し・動物・キリスト教の脱構築など晩年の最重要概念を、デリダ自ら話し言葉で語ったこの映画を全編収録したDVD付き。
同書をめぐっては、サファー・ファティさんと、鵜飼哲さん、増田一夫さんのお三方が鼎談を行っており(渡名喜庸哲訳「作品と自伝のあいだ――ドキュメンタリー映画『デリダ、異境から』をめぐって」)、昨年12月に藤原書店より刊行された『別冊環(13)ジャック・デリダ1930-2004』に収録されています。
ここ最近、デリダの翻訳は次々と刊行されていますが、フランスでは注目のデリダ論が続いています。昨年9月にジャン=リュック・ナンシーが"A plus d'un titre : Jacques Derrida"を、そして12月にはアブデルケビル・ハティビが"Jacques Derrida, en effet"を刊行しました。どちらにもヴァレリオ・アダミの挿絵がついています。ハティビの著作をまとめた
三巻本がラ・ディフェランス社から今年1月に刊行され、その第1巻となる小説集成にはデリダのテクストも収録されています。