朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞の三紙を読み比べることのできるサイト「
新s」が昨日開設されました。これは便利ですね。「あらたにす」と読むのだとか。読みにくいよ! それはともかく、三紙の「
書評」で取り上げられた本が一目でわかるのはいいですね。朝日読売は書評の各記事もリンク先で読めますが、日経は記事リンクなし。これはもったいない。日経には努力してもらいたいところです。
毎日や産経がこの読み比べサイトに入っていたらもっとよかったのですが、残念です。たとえばちまたでは、
G-searchが新聞・雑誌記事横断検索のデータベースサービスを
ニフティなどに有料提供しています。こちらは有料というのがやはりハードルにはなりますね。
地方紙の読み比べだったら、全国新聞ネットの「
47NEWS」、14社+日経の「
AREA21」や、8社共同の「
JWN:全国新聞ニュース網」、地域新聞マルチメディア・ネットワーク協議会の「
今日のニッポン」などでしょうか。「新s」ほど分かりやすい構成にはなっていない気がしますが。変り種では、47NEWSから記事を引っ張って来ているブログ「
今日のニッポソ」などがあります。
「新s」では、「学者や財界人、文化人、ジャーナリストら様々なジャンルの著名人が「新聞案内人」となって、新聞評やメディアに関するコラムなどを書くページ」があり、「まずは10人に案内人をお願いしました。独自の視点で3紙を読み、ニュースに対する多様な見方と理解を深めるためのナビゲーター役を務めてもらいます」と位置づけられている、「
新聞案内人」というコーナーがあります。寄稿者が全員、いわゆる「有識者」なので、個人的にはあまり面白みを感じません。一般読者やパブリック・ジャーナリストの介入がこれでは無理ですね。
さいきん、アマゾン・ジャパンは、
2006年と
2007年の売上の出版社別ランキング上位100位を発表しました。2年間で上位9位まではほぼ不動。上位5社は以下の通りです。講談社、小学館、集英社、角川グループパブリッシング、新潮社。
この5社がもしも共同で、販売も行う情報ポータルサイトを始めるなら、相当強力なものが出来上がるでしょうね。また、この5社を手中にすれば、出版業界をほぼ支配できることになるのでしょう。おお怖い。音羽と一ツ橋がひとつになるわけがない? 彼ら自身が選択しなくても、そうならざるをえない情況が起こらないとも限らないしね。