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2007年 12月 27日

田中純『都市の詩学--場所の記憶と徴候』に森山大道「新宿」論

a0018105_1531493.jpg「10+1」誌への寄稿論文をまとめた田中純さんの著書『都市の詩学--場所の記憶と徴候』が東京大学出版会さんより前月刊行され、売行好調と聞いています。A5判上製478頁、税込3,990円。

本書の第10章「犬の街――境界の叙事詩、森山大道『新宿』」では、弊社刊行の写真集『新宿』が取り上げられています。

「森山の写真集『新宿』には、すでにして膨大な写真の集積である新宿という「森」のあらゆる表情を、「タタミイワシのように」平面化して複写しようとする、写真家の陶酔感が横溢している。それがこの写真集を見る者にも伝染する。分析的なまなざしをそこに凝らせば、類似したパターンやアングルの反復とそれが創り出すリズムが容易に見つけ出せるだろう。しかし、むしろそんな凝視によっては失われてしまう速度、写真家のそれと同じく、横目でちらっと一瞥するだけで移動してゆく速度を、この写真集は要求しているのではないか。前後にページをせわしなくめくりながら、読者はそうやって森山の新宿を通過してゆく」(258-259頁)。

02年の大判写真集『新宿』は残念ながら現在品切ですが、昨年末に刊行した文庫サイズの増補版『新宿+』はいまなお好評発売中です。

by urag | 2007-12-27 01:53 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
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