『舞台芸術』12号(企画・編集:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター、発行:角川学芸出版、発売:角川グループパブリッシング)が07年10月15日に発売予定です。内容は以下の通りだそうです。
〔特集〕文化と抵抗
いまや至るところに偏在する暴力や抑圧や対して、多様な文化の交わりなしには「抵抗」は成立しない。舞台芸術は他者からのまなざしをどう引き受け、他者へのまなざしをどう発明できるのか。「アジア」や「イスラム」における抵抗のかたちを検証し、あるいは「悲劇」や「音楽」や「伝統」への問いかけを通して、現代社会における文化と表象のポリティクスを考察する。
〔小特集〕上方ルネサンス
上方歌舞伎の再興を念じて231年ぶりに復活した坂田藤十郎の名。舞台芸術の現在にとってその意味とは何か。「伝統」のオルタナティヴとしての「上方」の可能性を探る。
〔戯曲〕『これがぜんぶエイプリル・フールだったなら、とナンシーは』ファディ・トゥフィーク+ラビア・ムルエ(鵜戸聡訳)
レバノン内戦の歴史を苛烈なアイロニーとユーモアで描き出し、東京で初演された衝撃作。
執筆陣:港大尋/阿部初美/田尻芳樹/武藤大祐/ラビア・ムルエ/鵜戸聡/鴻英良/森山直人/藤原敏史/マルク・ヴァイル/貝澤哉/内野儀/坂田藤十郎/茂山忠三郎/山村若/諏訪春雄/田口章子/小林昌廣/渡邊守章/芳賀徹/木戸敏郎/山田せつ子/川村毅/八角聡仁 ほか
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第一期から編集委員を務められていた太田省吾さんが去る07年7月13日、肺がんのため死去されました。享年67歳でした。ご冥福をお祈りいたします。