2007年 07月 01日
![]() 平凡社 07年7月 1995円 A5判上製128頁 ISBN978-4-582-22204-3 ■孤高の詩人にして、異能の画家。20世紀フランスが生んだ偉大なる幻視者アンリ・ミショー。全59点の絵画・デザアインと、詩人本人の言葉によって織り上げられた詩画集。特別収録=瀧口修造「アンリ・ミショー、詩人への私の近づき」。 ●東京国立近代美術館で6月19日から8月12日まで開催されている、四半世紀ぶりの本格的個展のカタログです。収録されている絵画作品はすべて原画どおりの色彩で美しく、装丁がとても洒脱で綺麗です。所有する喜びのある素敵な本です。AD・デザインのクレジットには近藤一弥さんのお名前あり。 リマーク 1997-2007 ※一般書店では7月3日頃から発売 池田晶子(1960-2007):著 トランスビュー 07年7月 1890円 46判236頁 ISBN978-4-901510-53-0 ■帯文より:終わりと見えることは、次への始まり以外であり得ない。存在そのものに迫る、謎の思索日記。 ●01年7月に双葉社から刊行された『REMARK』の増補版。06年12月25日から07年1月15日までの新しい日記が付されています。正味11頁分の増補ながら、まさに絶筆のような終わり方で感慨深いです。あらためて読み直してみると、まるで詩のようで、すとんと腹の底に落ちていく素朴さがあります。やっぱり良い本です。装丁はクラフト・エヴィング商会さん。 Blue Sun Masuo Shibata (柴田益夫1948-):写真 新風舎 07年6月 2,520円 A4変判ソフトカバー96頁 ISBN978-4-289-02140-6 ●「“海底から見上げた青い太陽”をコンセプトとした水中写真集」とのこと。とっても綺麗な写真集でウットリ。著者は九州産業大学芸術学部写真学科准教授。 悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。 横尾忠則:著 勉誠出版 07年7月 2,940円 A5判428頁 ●01年7月~07年5月の著者のブログを単行本化したそうです。ものすごい長さの書名。歴代一位かもしれません。 完訳ロビンソン・クルーソー ダニエル・デフォー(1660-1731):著 増田義郎:訳・解説 中央公論新社 07年6月 2,940円 46判341頁 ミシェル・フーコー講義集成 (7) 安全・領土・人口 ミシェル・フーコー:著 高桑和巳:訳 筑摩書房 07年6月 6,825円 A5判514+27頁 ワーキングプアの反撃 雨宮処凛(1975-)+福島みずほ(1955-):著 七つ森書館 07年7月 1,365円 A5判150頁 ロシアン・ダイアリー――暗殺された女性記者の取材手帳 アンナ・ポリトコフスカヤ(1958-2006):著 鍛原多惠子:訳 NHK出版(日本放送出版協会) 07年6月 2,520円 46判509頁 オデッサ――黒海に現れたコスモポリス 嵐田浩吉:著 東洋書店 07年6月 630円 A5判63頁 ロンドン近未来都市デザイン――新建築+新インテリア・ガイド 清水晶子:著 東京書籍 07年7月 2,520円 A5判198頁 ナショナリズムの由来 大澤真幸(1958-):著 講談社 07年6月 5,000円 A5判877頁 難民 市野川容孝(1964-)+小森陽一(1953-):著 岩波書店 07年6月 1,365円 B6判178頁 多様なるものの詩学序説 エドゥアール・グリッサン:著 小野正嗣:訳 以文社 07年6月 2,520円 46判224頁 ISBN978-4-7531-0255-6 ■帯文より:新進気鋭の作家による明快な翻訳で届ける、グリッサンによるグリッサン入門。「全-世界を作るのは世界市民主義(コスモポリタニズム)ではありません……全-世界とは度はずれなものなのです」。 ●四つの講演「カリブ海地域とアメリカ地域におけるクレオール化」「言語と言語活動」「文化とアイデンティティ」「混沌-世界:関係性の美学のために」と、二つの対話「諸言語と想像的なもの」「作家と場所の息吹」を収録。 存在を超えて――レヴィナス試論 橋本典子:著 哲学美学比較研究国際センター:発行 ピナケス出版:発売 07年3月 7,770円 A5判333頁 極性と超越――ヤコブ・ベーメによる錬金術的考察 南原実:著 新思索社 07年6月 2,625円 46判199頁 哲学者たちの動物園 ロベール・マッジョーリ:著 國分俊宏:訳 白水社 07年7月 2,310円 A5判185+4頁 ISBN978-4-560-02460-7 ■帯文より:古今東西の思想化たちは動物をどのように論じたか? 楽しくわかる「哲学者ガイドブック」。 ●高校教師のかたわら「リベラシオン」紙のコラムニスト、批評家として活躍しているマッジョーリの著書の本邦初訳。本書は「リベラシオン」紙に2004年の夏に連載されていたエッセイをまとめたもの。掲載時に省略されていた長い文章も本書では読めます。いずれも味わいのある文章です。扱われている動物は次の通り。 ●アランの駒鳥/アルベルトゥス・マグヌスの犀/アリストテレスのひな鶏/聖アウグスティヌスの孔雀/アヴィセンナの鳥/ベーコンの蟻/ベルクソンの土斑猫/ビュリダンのロバ/キケロの鶴/ドゥルーズとガタリのマダニ/デリダの猫/デカルトのカササギ/ディオゲネスの蛸/エラスムスのスカラベ/ハイデガーの蜜蜂/ヒルデガルトの鯨/ドルバックの狼/カントの象/キルケゴールの二枚貝/レヴィナスの犬/ルクレティウスの子牛/マキアヴェリの豚/マルクスのビーバー/メルロ=ポンティの椋鳥/モンテーニュの燕/モンテスキューの蛇/ニーチェのライオン/パスカルのコナダニ/プラトンの白鳥/ピュタゴラスの雌熊/ルソーのオランウータン/ショーペンハウアーのプードル/ソクラテスのシビレエイ/聖トマス・アクィナスの牛/ゼノンの亀/荘子の蝶 白熱するもの――宇宙の中の人間 ミッシェル・セール(1930-):著 豊田彰:訳 法政大学出版局 07年7月 4,725円 46判388頁 ワープする宇宙――5次元時空の謎を解く リサ・ランドール:著 向山信治:監訳 塩原通緒:訳 NHK出版(日本放送出版協会) 07年6月 3,045円 46判617+36頁
by urag
| 2007-07-01 02:10
| 本のコンシェルジュ
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