月刊『水声通信』の17号(07年4/5月合併号)は特集が「甦るライプニッツ」です。
本年2月にUTCPの主催で東大駒場キャンパスで行われた、故・中野幹隆さん(哲学書房)の追悼シンポジウム「ライプニッツの千年」での、坂部恵、黒崎政男、山内志朗の三氏による発表と質疑応答(司会は小林康夫さん)の様子が収録されています。同シンポで発表された國分功一郎さんの「デカルトを読むスピノザ」も併録。
寄稿論文は、佐々木能章「ライプニッツの現代的意義」、酒井潔「ライプニッツの自然言語論」、松田毅「ライプニッツの「心の哲学」素描」、小田部胤久「ライプニッツとヘルダー」、森田團「モナドと歴史哲学」。
なお、同誌の前号(16号・07年3月号)では、中野氏の葬儀で読まれた坂部、小林、黒崎の三氏による弔辞が掲載されています。
また、東大出版会のPR誌『UP』07年4月号では、上記シンポジウムのいきさつと当日の様子が小林康夫さんのエッセイ「ライプニッツの千年、あるいは「個体」と「普遍」」で紹介されています。