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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2007年 04月 01日

今週の注目新刊(第92回:07年4月1日)

父フロイトとその時代
マルティン・フロイト:著 藤川芳朗:訳
白水社 07年4月 2,940円 46判314頁
●マルティンはジークムント・フロイトの長男。ロンドン亡命までの一家のドキュメント。

収容所群島 (5)
ソルジェニーツィン:著 木村浩:訳
ブッキング 07年4月 3,675円 46判447+24頁
●復刊されたのは素晴らしい。けれどこの値段を見ると、やはり新潮社が頑張って文庫本で出し続けるべきだったと思います。学生には買いづらいでしょうね。

ゾラ・セレクション (8) 文学論集
ゾラ(1840-1902):著 宮下志朗+小倉孝誠:責任編集
藤原書店 07年3月 3,780円 46判435頁
■収録作:「個性的な表現」「文学における金銭」「淫らな文学」「文学における道徳性について」ほか。

砂の都
マルセル・ブリヨン(1895-1984):著 村上光彦:訳・解説
未知谷 07年4月 2,520円 46判244頁
●小説です。ブリヨン(ないしブリオン)は高名な評論家でもあり、美術、音楽、歴史など多方面の文筆活動が知られています。邦訳も多数。

数学の基礎
D・ヒルベルト(1862-1943)+P・ベルナイス(1888-1977):著 吉田夏彦+淵野昌:訳
シュプリンガー・ジャパン 07年3月 3,990円 A5判344頁
●抄訳のようです。

アインシュタインレクチャーズ@駒場――東京大学教養学部特別講義
太田浩一+松井哲男+米谷民明:編
東京大学出版会 07年3月 2,730円 B6判292頁

イスカリオテのユダ
大貫隆(1945-):編著
日本キリスト教団出版局 07年3月 2,520円 46判248頁
●「エイレナイオス、オリゲネス、アウグスティヌス、ゲーテ、モーリヤック、太宰治、遠藤周作らの証言を広く収集」とのこと。

中世の商業革命――ヨーロッパ950-1350
ロバート・S・ロペス(1910-1986):著 宮松浩憲:訳
法政大学出版局 07年3月 3,045円 46判218+24頁

ナチス前夜における「抵抗」の歴史
星乃治彦(1955-):著
ミネルヴァ書房 07年3月 5,775円 A5判262+20頁

メディアは透明になるべきか
ジェイ・デイヴィッド・ボルター(1951-)+ダイアン・グロマラ:著 田畑暁生:訳
NTT出版 07年4月 2,940円 A5判263+4頁
●ボルター既訳書:『ライティングスペース――電子テキスト時代のエクリチュール』(黒崎政男ほか:訳、産業図書、1994年)、『チューリング・マン』(土屋俊ほか:訳、みすず書房、1995年)。

幸福論――〈共生〉の不可能と不可避について
宮台真司+鈴木弘輝+堀内進之介:著
NHK出版 07年3月 1,218円 B6判339頁

ポスト・デモクラシー――格差拡大の政策を生む政治構造
コリン・クラウチ(1944-):著 山口二郎:監修 近藤隆文:訳
青灯社 07年3月 1,890円 46判205頁

ユーノミア――新しい世界の新しい秩序
フィリップ・アロット:著 尾﨑重義:監訳
木鐸社 07年3月 8,400円 A5判620頁 ISBN978-4-8332-2381-2
■版元紹介文より:国際社会は未成熟な国家間社会に過ぎず、世界規模の自然状態にある。今日我々人類が新たな秩序を構築するためには、人間の心の中に秩序を再構築する力が必要である。国際社会と国際法に哲学的一貫性という基礎を与え,国際社会の社会過程を社会過程一般に総合し,社会と法に関する普遍妥当な一般理論を提示する。
■原題は"Eunomia: New Order for a New World"。硬派な版元さんだからでしょうか、だいたいは大書店の店頭で見つけて、ああこういう新刊が出たのか、と遅ればせに知ります。同社のウェブサイトでは近刊予告がちゃんと出ていましたが。

地図出版の四百年――京都・日本・世界
京都大学大学院文学研究科地理学教室+京都大学総合博物館:編
ナカニシヤ出版 07年4月 2,940円 B5判133頁

ぞくぞくぞぞぞ
狩野宗信:画
フレーベル館 07年3月 1,050円 22×22cm / 32p
●「化物絵巻」を絵本に。子供には怖い?

対談の本――ロックンロールから枝豆まで 〔CD付〕
細野晴臣:著
マーブルトロン 07年3月 2,310円 B5判112頁 ISBN978-4-12-390154-3

完訳太平記 (1) 巻一~巻一〇
上原作和+小番達:監修
勉誠出版 07年3月 3,150円 46判423頁
●全4巻。

***

◎今週の注目文庫・新書

脳と仮想
茂木健一郎:著
新潮文庫 07年4月 460円 文庫判264頁

日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか
星川淳(1952-):著
幻冬舎新書 07年3月 819円 新書判214頁
●捕鯨擁護の本ではありません。念のため。

by urag | 2007-04-01 15:14 | 本のコンシェルジュ | Comments(0)


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