まだ先かな、と思いきや、本日青山BCより正式なプレスリリースが出ました。青山ブックセンター丸ビル店、07年1月4日(木)、丸ビル4Fにオープンです。
え? 丸ビル4Fにはカフェ併設の丸善丸ビル店があるじゃないかって? その通りです。この丸善丸ビル店、12月24日で閉店します。で、そのわずか約10日後に青山BCが開店ですよ。普通でさえたいへんな殺人的短期決戦なのに、年末年始を挟んでいますから、もう青山BCのスタッフの方々も、取次の大阪屋の営業の皆さんも、内装業者さんも、晦日正月返上で準備されるのだと思います。
青山BC丸ビル店の店舗コンセプトは、「オアシス空間」――自分自身の“音”と響き合える書店、だそうです。オープン記念に、1月4日(木)から8日(月・祝)までの5日間、同店で商品を購入した各日先着100名に、青山ブックセンターオリジナルのブックマーク「ホシガエルLASTLINE」がプレゼントされるそうです。
さらに、オープン当日から10日(水)までの7日間は、洋書のバーゲンセールが開催されるそうです。「ペーパーバック・洋書絵本・インテリア書・写真集・アート本など店内の洋書・洋雑誌を20%オフで販売」し、「格安の洋書バーゲン品も豊富に取り揃え」るとのこと。
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業界的な話題も少し(ごく大雑把で下世話な補足)。
東京駅周辺の大書店の取次勢力地図を見てみます。丸善丸ビル店は日販帳合。八重洲BC本店もメインは日販です。丸善丸の内本店はトーハン。来年三月にグランド・オープンの新生「日本橋店」もトーハンだと聞いています。
八重洲BC本店は実際、日販だけでなくトーハンも使っています(古参の大型店によくある、いわゆる「ダブル帳合」)から、周辺はトーハンがやや優勢と言えるかも。撤退を決めた丸善はともかく、日販としては丸ビル店の跡地を他社に譲る気持ちはなかったのでは。
そこへ青山BCの親会社である洋販と、商品調達を全面的にサポートする大阪屋のタッグが飛び込んできて、アタックチャンス状態です。ABCのカラーがビジネス街書店の従来形を刷新するかどうか、注目です。