2006年12月14日取次搬入予定 *ジャンル:芸術、音楽
フリージャズのエッジに位置する孤高のミュージシャンによる音楽論をはじめて集成。
年譜、主要ディスコグラフィ、高柳夫人による「あとがき」を付す。
汎音楽論集 (はんおんがくろんしゅう)
高柳昌行=著、46判上製カバー装400頁、本体3,600円、ISBN:4-901477-29-3
ブック・デザイン:佐々木暁
内容:インプロヴゼーションの遙か地平にまで突き進んだ音楽家=ジャズ・ギタリストが、1950年代から死去する直前の1990年までに残した、同時代の音楽状況を破壊転覆させずにはいられなかった痛烈な批判意識に満ちた音楽論を年代順に集成。類をみないメッタ切りレコードレビューも必読! ここ数年、音盤も続々CD化され、またミクシィのスレッドで本書の刊行が話題となるなど、世代を超えて再評価=支持されている。大友良英、ジム・オルークなど、高柳に影響されたミュージシャンは数知れず。
著者:高柳昌行(たかやなぎ・まさゆき)1932年東京生まれ、1991年没。16歳からギターをはじめ19歳でプロとして活動をはじめる。1960年代に金井英人、菊池雅章、富樫雅彦と「ジャズ・アカデミー」を結成。また銀巴里を舞台とした「新世紀音楽研究所」の活動からは、日野皓正、山下洋輔など、多くの人材を輩出した。70年代には、阿部薫らと結成した「ニューディレクションデュオ」から「ニューディレクショントリオ」、さらにレギュラーユニット「ニューディレクションユニット」を結成。ジョン・ゾーンとの共演(86年)など、つねにジャズ界のもっとも先端的な位置にいて、死の数ケ月まえまで活動を続けた。