東京は久しぶりの雨で、私たち人間だけでなく、木々も大地もまるで喜んでいるかのように見えます。風がないためか、雨がまっすぐ垂直に天から降りてくるのがわかる、涼やかで穏やかな日中です。雨が街の騒音を吸い取って、とても静かな日曜日。木々の緑の香りが、雨の細かい水蒸気に乗って窓辺に届きます。写真は住宅街を歩いている時に携帯電話のカメラで撮った、季節の花々です。ビル街で働いている時には、こうした慰めはあまりありませんでしたが、私にとっては、花瓶に活けられた花ではなく、こうした道端の花々がとても必要なものなのだと感じています。(H)