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2006年 06月 24日
お待たせいたしました。公開編集会議プレ企画のご案内です。このプレ企画は下北沢に近くオープンする古書店「気流舎」が参加する、カルチュラル・タイフーン2006イン下北沢の公式イベントの一環として開催されます。つまり、私が気流舎さんのイベントに「乗っからせて」もらったかたちです。 なぜ新刊書店でなく、古書店で、なのか。私は書店の未来における古書店の可能性に強い期待感を持っています。取次会社と取引しなければならない「新刊書店」は開店までのハードルが高く、新しく若い世代が「本屋」をやりたくても、新規参入の壁は高いです。取次と取引ができたとしても、品揃えや取引条件において大いに取次や大手版元の影響を受けざるを得ません。 書店人の給料で新規に本屋を開店させることは難しく、また、出版人の給料で新規に版元を立ちあげるのも難しい。若い世代がどんどんチャレンジして参入できなければ、この業界は衰退していくのではないかと、私は考えています。 古書店ではまだ新刊書店で販売されている新しい本も、もう販売されていない古い本も扱うことができます。さらに、古書店は新刊書店のように再販制に縛られていませんから、本の価格を自由に決定することができる。マーチャンダイジングにおいては新刊書店より古書店のほうが様々な経験を積んでいるのです。 気流舎は対抗文化専門古書店として構想され、現在リアル店舗の開店準備が進められています。代表を務める加藤賢一さんからのトークイベントのお誘いを受け、即答でお引き受けしました。対抗文化専門というのも面白いし、開店前にやるイベントというのも面白い。さらに、それを国内最大のカルチュラル・スタディーズ系イベントである「カルチュラル・タイフーン」への参加というかたちで行うというのもいい。ようするにすべての条件がよかったのです。 私自身が構想している公開編集会議の「萌芽」的な何かをさらけ出すとすれば、この機会が一番だと感じました。加藤さん、そして古書店界と新刊書店を繋ぐ若き星である内沼晋太郎さんと打ち合わせをしましたが、とても楽しかった。本とその本が置かれる本棚、そしてその本棚がならぶ本屋と、本屋を点在させる都市。そのすべてを今一度考え直し、オルタナティヴなものへと実践的に変えていくためのキーワードとして「編集」の概念を拡張させようという話をしました。 出版社の編集会議がおおやけに開かれていくとすれば、それは単に社内会議を社外でやるということではなく、出版と書店と都市を実践的に組み換えていくためのたくらみとして社外に開かれるべきだと大それたことを考えたのです。自社他社の枠をとっぱらい、作り手と受け手という区別もなく、未来の可能性へ向けて色んな人々と有機的に繋がっていくという過程そのものを共有財産として分かち合うために。ユートピアの探求として。 「本・棚・都市を編集する」というのが今回のトークイベントのテーマになります。内沼さんが「編集気流〔エディトリアル・タイフーン〕」ですね、と上手い具合にまとめてくれました。 気流舎ではこのほかにも楽しいイベントが開催されます。題して「タイフーン・ブックス」。加藤さんが作成されたイベント案内を以下に転載します。 *** Typhoon Books!: Cultural Typhoon 2006 @ 気流舎 これは論文ではない。アクチュアルな運動でもない。現実である。都市のなかに“オルタナティヴな公共圏”(ギルロイ)をブック・カフェとして創出する。その過程すべてを共有したいと思う。施工中の店舗にゲストを迎え、ラディカルなイベントが開催される。 Tyhoon Books ! は、Cultural Typhoon 2006の公式参加イベントです。 日時:2006年7月1日(土)、2日(日) 会場:気流舎(下北沢駅南口徒歩5分)世田谷区代沢5-29-17 飯田ハイツ1F TEL/FAX: 03-3410-0024 Mail: info@kiryuusha.com アクセス:下北沢駅南口より徒歩5分。南口商店街下る。餃子の王将、花屋、ファミリーマートを越えて沖縄料理屋と古着屋の間を右折、すぐ。 イベント詳細: 7月1日(土)17:30~19:00 【トークセッション:本・棚・都市】 参加者:小林浩(月曜社取締役)、内沼晋太郎(book pick orchestra)、加藤賢一(気流舎) 7月1日(土)19:30~21:30 【トークセッション:レイヴ以降/都市】 参加者:RLL(Radical Left Laughter)、タカオカ(Ghetto Beat Pusher's)、加藤賢一(気流舎) 7月2日(日)午後 【Radio Freedom 公開録音】 参加者:鶴見済、神長恒一、perry、加藤賢一(気流舎) ほか 両日 【展示:都市を変容する】気流舎の施工過程を写真で展示します。 *** いずれも参加無料です。公開編集会議への参加をご希望された皆さんにはあらためてメールなどでご案内を差し上げるつもりです。どうぞよろしくお願いします。
by urag
| 2006-06-24 21:28
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