
『現代思想』二〇〇六年六月号(特集=アガンベン――剥き出しの生)
青土社、ISBN:4-7917-1150-5、税込1,300円、店頭発売5月27日
【閾】
口中の闇あるいは罪と恥辱について……辺見庸
【討議】
言語と時の〈閾〉……上村忠男+田崎英明
残りのもの/主権と生政治/〈閾〉からの思考/メシアニズム/インファンス/到来する共同体
【対話】
生、作者なき芸術作品――アガンベンとの対話……G・アガンベン+U・ラウルフ(長原豊=訳)
【テクスト】
思考の終わり……G・アガンベン(高桑和巳=訳)
もの自体……G・アガンベン(高桑和巳=訳)◆弊社近刊『思考の潜勢力』収録
記憶の及ばない像……G・アガンベン(高桑和巳=訳)◆同『思考の潜勢力』収録
装置とは何か?……G・アガンベン(高桑和巳=訳)★未発表論文
【剥き出しの生】
法/権利の救出――ベンヤミン再読……市野川容孝
《裸の》生――イチジクの葉の下はアダマの塵……柿本昭人
【例外状態】
隠し彫りの刺青――「瑕疵」の存在論のためのレジュメ……長原豊
歴史の終焉と政治の変容――冷戦下のカール・シュミット・サークルにおける世界内戦論……大竹弘二
【残りの時】
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの時間……高桑和巳
マイナーと福音――〈階級〉を構成する〈委員会〉の思考……松本潤一郎
【潜勢力】
死と身振り……鴻英良
遊隙の思考――アガンベンにおける無為と共同……多賀健太郎
無能ノート――アガンベン、荒木飛呂彦、セン……杉田俊介
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なお、大竹さんが言及してくださっている、アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』をめぐるアレクサンダー・ガルシア・デュットマンによるエッセイ2本(「月曜社通信」収録)は
弊社ウェブサイトでお読みいただけます。
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5月29日追記:
紀伊國屋書店新宿本店5F人文書の哲学思想書売場で、アガンベン訳書全点平積みフェアが展開されています。現在品切の『スタンツェ』(ありな書房)も入荷予定があるかもしれないとのこと。版元の情報によれば、『スタンツェ』は本年中に重版ないし新装版が刊行される予定だそうです。
書店様へ:アガンベン本を積極展開されている書店様の宣伝を当ブログでさせていただいております。どうぞ情報をお寄せください。