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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2006年 02月 28日

HAS (HUMAN AUDIO SPONGE)

ええ、買いましたよ、HASのバルセロナと東京でのライヴのDVD。YMO世代ですから。で、感想。何が良いのかよくわからなかった。YMOが十数年前に再結成して「テクノドン」というアルバムを出したことがありましたね。あれ、私は全然イイと思わなくて、気づいたらCDも人にあげちゃってました。

で、今回のDVDの特典映像で、細野さんが93年当時の再結成についてはとてもイヤで、失望したと発言しているのを聞いて何となく腑に落ちました。イヤイヤやってるアルバムが面白いわけないもんね。イベント性の追求じゃなくて音楽性の追求だったらよかったのに、という趣旨のことを仰っています。

細野さんは再結成の折にたしか、「YMOは浅田彰君たち(ニューアカ)の出現によって思想的任務から解放されて解散したけれど、今はそうした言説がないので再結成した」みたいなことを仰っていたような記憶があります。私にはさしたる感動はありませんでした。今にしてみれば、ああいうセリフも「イベント的意味づけ」だったのだろうかと。

YMOとニューアカは少なくとも自分にとっては同列に扱えるものではなかったです。YMOとの出会いは中学生、ニューアカとの出会いは大学生で、その残照を見て遡行的に面白がっていただけですので。

今回のDVDの特典映像での細野・高橋・坂本のトークを聞いて、なんとなくHASが分かってきた気がします。私にとってYMOのピークは「BGM」と「テクノデリック」です。それ以後のYMOは、それぞれのソロアルバムは面白いのに、三人になるとどうしてつまらなくなっちゃうんだろう(「以心伝心」とか「SEE THROUGH」は好きですけれど)と感じていました。

たぶん彼ら自身もそう思っていて、それが聴く側に伝わっただけなのかなあとも思います。ただし、自分の耳が上等だとは思っていませんから、こんないい加減なことばかりしか書けませんが。(H)

by urag | 2006-02-28 01:44 | 雑談 | Comments(0)


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