恐い。恐すぎます。毎日新聞11月12日付の記事「
インフルエンザ薬:タミフルで異常行動死 少年2人」って、海外の話じゃありません。日本の話。
スイスの
ロシュ社が独自に開発した専売特許品のインフルエンザ治療薬「タミフル」(輸入販売元は
中外製薬)をたった一錠服用しただけなのに、岐阜県の17歳の男子高校生が「異常行動」を起して大型トラックに飛び込み死亡、これが昨年2月の話。
一年後の今年2月には、今度は愛知県の14歳の男子中学生(当時)自宅マンションの9階から落ちて死亡。手すりにぶら下がった痕跡が残っていたという。彼もたった一錠飲んだだけ。二人とも数時間以内に思いがけない「自死」に至っています。
恐いよ、恐すぎるよ。すでに昨年度までに、「服用後の幻覚や異常行動」などがのべ64件報告されているとのこと。乳幼児の死亡例さえあるそうです。マスコミでは、アメリカがタミフルを十分備蓄しているのにくらべて、日本では絶対数がまったく足りないと報道して、いわゆる「識者」たちが危機感を表明し、
政府も備蓄増強計画を打ち出してはいるけれど、いったいこうした薬禍はどこまで認知されているのでしょう。
これでは万が一のときに、わが子には絶対飲ませられない。しかしほかに代替薬はない。どうするんだよ。鳥インフルエンザ「H5N1」の大流行によって国内でも十数万人が死ぬかもしれないとも試算されています。
ヴェトナムではすでに
42人が死亡したとCNNが報道しています。最近の犠牲者である35歳の男性は、家族が市場で買ってきた鶏肉を食べた一週間後に死亡。
もともと鳥インフルエンザは闇ルートの人工ワクチンが原因で発生したとも聞きますが、そうなると、もはやこれは「人災」だということになります。クスリをめぐる莫大な利権のことも気になります。
なお、「鳥インフルエンザ」についての手ごろな書籍には以下のものがあります。
鳥インフルエンザの脅威
岡田晴恵(1963-:厚生労働省国立感染症研究所ウイルス第三部研究員)著
河出書房新社 04年5月 税込1050円 46判127頁 ISBN4309251803
インフルエンザやウィルス、疫病関連の書籍はいろいろありますが、「鳥インフルエンザ」についての関連書も今後増えるのではないかと予想できます。
世界規模の感染症、立て続けの異常気象、加熱する資源戦争、終わりのない民族問題……等々。この星の「破滅の振り子」の振り幅は、いよいよ不気味なほど大きくなっているように思えます。
増えすぎた人類が抱く、必然的な恐怖の心理的スパイラル? 集団的タナトス? あるいは宿命的なエントロピー増大? これ以上書くと専門家の方々からお叱りを受けそうなのでやめておきます。(H)