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2026年 01月 04日

注目新刊:ちくま学芸文庫1月新刊、ほか

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★まもなく発売となるちくま学芸文庫の1月新刊5点を列記します。

歴史哲学最終講義』G・W・F・ヘーゲル(著)、松田純(訳)、ちくま学芸文庫、2026年1月、本体1,800円、文庫判672頁、ISBN978-4-480-51335-9
なにも見ていない――名画をめぐる六つの冒険』ダニエル・アラス(著)、宮下志朗(訳)、ちくま学芸文庫、2026年1月、本体1,300円、文庫判304頁、ISBN978-4-480-51330-4
新版 歴史のための弁明――歴史家の仕事』マルク・ブロック(著)、松村剛(訳)、ちくま学芸文庫、2026年1月、本体1,400円、文庫判336頁、ISBN978-4-480-51327-4
ロウソクの科学』マイケル・ファラデー(著)、渡辺正(訳)、ちくま学芸文庫、2026年1月、本体900円、文庫判224頁、ISBN978-4-480-51339-7
入門 記号論――自然と文化を読み解く』池上嘉彦(著)、ちくま学芸文庫、2026年1月、本体1,300円、文庫判336頁、ISBN978-4-480-51344-1

★『歴史哲学最終講義』は新訳。1830~31年冬学期の「世界史の哲学」講義筆記記録の翻訳で、底本は2020年のフェリックス・マイナー社版全集第27巻第4分冊。『なにも見ていない』は、2002年に白水社より刊行された単行本の文庫化。訳文は見直され、訳注はアップデートされ、原著2005年版に基づき図版が追加されています。『新版 歴史のための弁明』は岩波書店より2002年に刊行された単行本の文庫化。訳文が修正され、引用で出典が判明したものは追加されています。文庫版訳者あとがきと、池上俊一さんによる解説「今なお少年期にある歴史学の指南書」が加わっています。『ロウソクの科学』は10番目となる新訳。「ファラデー先生の語り口を子ども向けらしくしたうえ、授業の中身と筋道は変えないまま、最小限の加筆や削除、改変などをして仕上げた」(訳者まえがき)とのこと。『入門 記号論』は、2002年に放送大学教育振興会より刊行されたテキストの改題文庫化。明らかな誤りは適宜修正したとのこと。「ちくま学芸文庫版へのあとがき」が加わっています。親本の書名は『自然と文化の記号論』でしたが、これは池上さんがお訳しになったシービオクの著書(勁草書房、1985年刊)と同じなので、改題は妥当だと思います。

★最近出会いのあった新刊を列記します。

ポピュラー文化がラディカルな思想と出会うとき──マーク・フィッシャーとイギリス現代思想入門』仲山ひふみ+ele-king編集部(監修)、ele-king books:Pヴァイン、2025年12月、本体2,500円、菊判並製256頁、ISBN978-4-910511-98-6
生を見つめる翻訳――世界の深部をひらいた150年』久野量一/千葉敏之/真島一郎(編)、東京外国語大学会、2025年12月、本体4,500円、A5変型判上製464頁、ISBN978-4-910635-22-4
ガザについて歴史は何を語りうるか』エンツォ・トラヴェルソ(著)、渡辺由利子(訳)、青土社、2025年12月、本体2,600円、四六判並製192頁、ISBN978-4-7917-7748-8
テレビ・ドキュメンタリーの孤高――毎日放送『映像』半世紀の証言と記録』小黒純/西村秀樹(編著)、人文書院、2025年12月、本体6,200円、A5判上製470頁、ISBN978-4-409-24175-2
「大東亜戦争」幻想化と「戦争責任」の精神史――擬態に対峙する詩人たち』小関素明(著)、2025年12月、本体6,800円、A5判上製354頁、ISBN978-4-409-52097-0
原爆80年――被爆と核をめぐる過去・現在・未来』金栄鎬/井上泰浩(編)、人文書院、2025年12月、本体2,800円、四六判並製360頁、ISBN978-4-409-52098-7
辞典 風景学――風土・身体・自治からのまちづくり』中村良夫(著)、藤原書店、2025年12月、本体3,600円、四六判並製368頁、ISBN978-4-86578-481-7
都市をつくる風景〈新版〉――「場所」と「身体」をつなぐもの』中村良夫(著)、藤原書店、2025年12月、本体2,400円、四六判並製336頁、ISBN978-4-86578-482-4
『医心方』からみた健康術』槇佐知子(著)、藤原書店、2025年12月、本体2,800円、四六判並製368頁、ISBN978-4-86578-483-1

★『ポピュラー文化がラディカルな思想と出会うとき』『生を見つめる翻訳』『現代思想2026年1月号 特集=現代思想のフューチャー・デザイン』『テレビ・ドキュメンタリーの孤高』『原爆80年』の5点は、いずれもそれぞれのテーマで論文やエッセイ、コラムやインタヴューなどをまとめたもの。とりわけ『ポピュラー文化がラディカルな思想と出会うとき』は、ele-king booksが積極的に訳書を刊行してきた英国の批評家マーク・フィッシャーを中心に据え、イギリス現代思想を読み解くもの。『生を見つめる翻訳』は37名の翻訳家や研究者による翻訳論をまとめた重厚な一冊。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。

★『ガザについて歴史は何を語りうるか』は、『Gaza devant l'histoire』(Lux, 2024)の全訳。帯文に曰く「反ユダヤ主義、シオニズム、ジェノサイドといった概念の歴史を繙くことで、西洋における言説の歪みを浮き彫りにする」と。解説は早尾貴紀さんが寄せられています。『『医心方』からみた健康術』は、日本最古の医学全書とされる『医心方』(全30巻33冊、筑摩書房、1993~2012年)の全訳者が各誌紙で連載してきた文章を中心にまとめたもの。著者の槇さんは同じく藤原書店から解説書『『医心方』事始』を2017年に上梓されています。

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by urag | 2026-01-04 23:00 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)


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