ある著者から聞いたの話です。
新作発売ごとに書店でサイン会を開いていました。そこに毎回「わたしのこと覚えてますか」と名乗ってくる方がいたんです。為書き不要というその人の顔は覚えましたが、名前は知らないわけです。終了後に担当編集者が知っているかどうか尋ねると、「何回か見かけた気がします」と曖昧な返事。ある日、その編集者と打ち合わせをするために、行きつけの喫茶店へ先着してテーブルで待っていた際、「わたしのこと覚えてますか」と声を掛けられました。例の人です。たじろいでいるところに編集者が到着し、店から追い出してくれました。もしやずっとストーキングされていたのか、とすっかり気分が悪くなりました。しばらくは外出すらできずにいましたし、ゴミ出しにも気を遣いました。またどこかで出くわさないか心配です。次回作執筆も滞り、サイン会は当面できそうにありません。SNSのアカウントも削除しておきました。
【「営業夜話」はフィクションです。実在の店舗や会社、人物、事件に似ていることがあるかもしれませんが、それはあくまでも偶然でしょう。】
第1期全5話(2019年)・・・「閉店後」「ドミノ」「パートワーク」「ショタレ本」「コレクター」
第2期全5話(2022年)・・・「おーい」「僕のです」「センサーライト」「キッズコーナー」「館内放送」
第3期全5話(2023年)・・・「栞」「社長室」「ロッカールーム」「深夜の電話」「サイン会」
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