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2023年 04月 27日

月曜社6月新刊:ベンジャミン・ピケット『ヘンリー・カウ』

2023年06月07日取次搬入予定 *音楽、ロック

ヘンリー・カウ――世界とは問題である
ベンジャミン・ピケット[著] 須川宗純[訳]
月曜社 本体6,000円、A5判(縦216m×横156mm×背幅38mm、重量770g)
上製576頁、ISBN:978-4-86503-164-5 C0073

英国のバンド、ヘンリー・カウは、オープン・インプロヴィゼーション、宝石細工のような歌詞、逸脱するメロディ、自発性の執拗な追求によって、ロックを限界まで押し上げた。1968年の結成から、ヴァージン・レコーズ所属を経て、10年後の解散に至るまでを、メンバーやスタッフへの90本のインタヴュー、手紙、ノート、楽譜、日記、議事録などをもとにたどる本書は、カウの比類なき音楽を精緻に解き明かすとともに、世界を変えるアヴァンギャルドの予測不能な潜在力を証明してみせる。モノグラフを超え、美学史や文化研究に再考を迫る、きわめつけの労作。★写真・図版多数収録★

原書:Henry Cow: The World Is a Problem by Piekut Benjamin, Duke UP, 2019.

目次:
はじめに
謝辞
序 章 野生の実験主義
第1章 ケンブリッジじゃこんな曲は弾けないぜ 1968−73
第2章 ファウストとヴァージンたち 1973
第3章 満足は絶望、不安は進歩 1974
第4章 個人に死をーースラップ・ハッピー 1974-75
第5章 エウローパ 1975-76
第6章 ローマへ続く道 1976-77
第7章 もう何も楽しくない  ロンドン 1977
第8章 ヘンリー・カウは常にヘンリー・カウでなければならなかった 1978
終 章 ヴァナキュラー・アヴァンギャルド

書誌
索引
ヘンリー・カウという問題——訳者あとがき

著者:ベンジャミン・ピケット(Benjamin Piekut)コーネル大学の音楽学部准教授。ハンプシャー大学で音楽と哲学を学び、ミルズ大学で作曲の修士号を取得。アルヴィン・カランとポーリン・オリヴェロスに師事。カリフォルニア大学サンディエゴ校の批評研究/実験実践プログラムに参加した後、コロンビア大学で歴史音楽学の博士号を取得。著書に、Experimentalism Otherwise: The New York Avant-Garde and its Limits (University of California Press, 2011)。

訳者:須川宗純(すがわ・そうじゅん)編集者・自由研究家。訳書に、バリー・マイルズ『フランク・ザッパ』(P ‒ ヴァイン、2022年)。編集を担当した書籍に以下のようなものがある。フランク・ザッパ、ピーター・オチオグロッソ『フランク・ザッパ自伝』、菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』、マイク・バーンズ『キャプテン・ビーフハート』(以上河出書房新社)、大友良英『MUSICS』(岩波書店)、大里俊晴『マイナー音楽のために』、『間章著作集』全3巻(以上月曜社)。

アマゾン・ジャパンHMV&BOOKS、にて予約受付中。

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by urag | 2023-04-27 12:13 | 近刊情報 | Comments(0)


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