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2021年 09月 03日

「週刊読書人」にマラブー『真ん中の部屋』の書評が掲載

2021年9月3日付「週刊読書人」に弊社3月刊、カトリーヌ・マラブー『真ん中の部屋――ヘーゲルから脳科学まで』に対する、門林岳史さんによる書評「その仕事の全体像を概略的につかむために――哲学者マラブーの方法そのものを提示」が掲載されました。「本書は、マラブーの仕事の全体像を概略的につかむことができる書物であるが、それと同時に各部五本ずつ、計一五本の章は完全に独立した論考として読むことができるので、各自の関心にあわせてつまみ食いするのもよいだろう。〔…〕マクルーハンのメディア論に触発されながら、ヘーゲルのなかにありえたメディアをめぐる思想を探る第一章「ヘーゲルと電気の発明」、精神分析理論と格闘するジュディス・バトラーの論述のなかに、性的アイデンティティの構成における根源的契機としての喪失を摘出する第一〇章「性的アイデンティティの構成において何が失われるのか」など、著者の中心的な主題からやや離れたところに位置するテーマにおいても本書は読みどころが多い。また、第一一章「神経の可塑性をめぐるイデオロギー的な争点」と第一二章「神経生物学的理性批判のために」は、心を脳の機能に還元する神経科学的還元主義との対話を通じて、還元主義に追従するのでもそれを否認するのでもない哲学や批判理論の新たな課題を明確にしている。これは、一九九〇年代の「サイエンス・ウォーズ」――あるいは「「知」の欺瞞」論争――以来、ポスト構造主義に突きつけられてきた疑義に対する最良の応答のひとつである」と評していただきました。

by urag | 2021-09-03 16:34 | 書評・イベント・広告 | Comments(0)


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