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2020年 04月 11日

注目新刊:『知のトポス15』『文学理論』『舞台芸術23』

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★宮﨑裕助さん(共訳:ド・マン『盲目と洞察』、ガシェ『脱構築の力』)
宮﨑さんが編集長兼発行責任者をお務めの『知のトポス』誌の第15号(新潟大学大学院現代社会文化研究科、同人文学部哲学・人間学研究会発行)が刊行されました。今号より、カバーデザインが一新され、誌名も『知のトポス――世界の視点』から『知のトポス』とよりシンプルになっています。宮﨑さんはこの号で、ジャコブ・ロゴザンスキーの論考「真理がなければならない──デリダの真理論について」の共訳も手掛けておられます。

訳者解題(桐谷さんのパート)によれば、同論文は1999年に『デカルト通り』誌に掲載され、2005年にロゴザンスキーのデリダ論『Faire part. Crypte de Derrida』に収録されています。同書は2014年に改題増補版『Crypte de Derrida』が出ており、今回の翻訳はこの2014年収録版を底本としているとのことです。また同解題の宮﨑さんパートでは本論考について次のように紹介されています。

「本論は、デリダの著作のなかで、「真理という主題が消極的な扱いを受けてきたのはなぜかについて、ハイデガーとの対決、とりわけアレーテイアというハイデガーの真理概念との関係にその理由を見出している。〔…〕本論は、脱構築の真理を「脱クリプト化」と定義することを通じて、デリダが明示的に述べていることを超えて、「真理」にかんして脱構築が成し遂げたこと、ないし成し遂げようとしていることを新たに解明している」。

このほか同号では、アレクサンドル・コイレ「イエーナのヘーゲル(近年出版の「イエーナ体系構想」について)」、ゲルハルト・クリューガー「カントの批判における哲学と道徳(六)」、ヨハネス・ローマン「西洋人と言語の関係(言述における意識と無意識的形式)〔二〕」が掲載されており、ロゴザンスキーの論考と同様にすべてPDFで読むことができます。


★郷原佳以さん(共訳:『ブランショ政治論集』)
先月末、フィルムアート社さんから刊行されたアンソロジー『クリティカル・ワード 文学理論――読み方を学び文学と出会いなおす』の第1部「基礎講義編――文学理論のエッセンス Fundamentals」、第1章「テクスト」(16~44頁)の執筆を担当されています。同書の目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。版元紹介文によれば同書は「文学理論の基礎的な知識を解説しつつ、最新の文学理論の潮流を初学者にも分かりやすく解説」したもので、シリーズ「クリティカル・ワード」の一冊。同シリーズは「現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズ」とのことです。その第一弾となる『文学理論』は、懇切な解説とブックガイドで、初学者だけでなく書店での棚づくりに最適な参考書となっています。

三原芳秋/渡邊英理/鵜戸聡編著、郷原佳以/新田啓子/橋本智弘/井沼香保里/磯部理美/森田和磨/諸岡友真著
フィルムアート社 2020年3月 本体2,200円 四六判並製276頁 ISBN978-4-8459-1932-1

帯文より:読むことの基礎と批評理論の現在が学べるキーワード集。フェミニズム、環境批評、ポストヒューマン、精神分析、ポストコロニアリズム……多彩なトピックから文学の可能性に飛び込もう!


★舞台芸術研究センターさん(発行:『舞台芸術』第一期)
機関誌『舞台芸術』の最新号、第23号が出版されました。第1特集は「ドラマトゥルクの未来」、第2特集は「豊島重之追悼――モレキュラーシアターの軌跡」。版元紹介文に曰く「渡辺保・木ノ下裕一による木ノ下歌舞伎をめぐる対談、ドラマトゥルクに関するシンポジウム(長島確・滝口健・森山直人・長澤慶太)、前衛の騎手・豊島重之の追悼(八角聡仁・倉石信乃・内野儀の論考)ほかを収載」。

京都造形芸術大学・舞台芸術研究センター企画編集
角川文化振興財団発行 KODOKAWA発売 2020年4月 本体1,500円 B5判並製184頁 ISBN978-4-04-876506-0

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by urag | 2020-04-11 00:30 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)


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