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2020年 03月 18日

ブックフェア:森山大道×六本木 蔦屋書店 連続企画第1弾「犬の記憶 生命記憶」

ブックフェア:森山大道×六本木 蔦屋書店 連続企画第1弾「犬の記憶 生命記憶

会期:2020年03月07日(土) ~03月31日(火)
場所:六本木 蔦屋書店 2F アートブックコーナー
   106-0032港区六本木6-11-1六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り
電話:03-5775-1515

東京都写真美術館で6月から開始予定の森山大道さん大規模個展と7月公開予定のドキュメンタリー映画公開にむけてのカウントダウンフェア(7月まで全5弾予定)。税込3000円以上お買い上げのお客様に、森山大道さんの写真をあしらったブックカバー(デザイン:マッチアンドカンパニー)をプレゼント。

第1弾「犬の記憶 生命記憶」について…
1982年から83年の間に「アサヒカメラ」に掲載された著者の15か月にわたる〈記憶への旅〉にまつわるエッセイをまとめた『犬の記憶』(河出文庫)。写真を仲介させることで蘇る、若かりし頃の記憶をたどった文章の中にいくつか、“自分のものではないような記憶”についての記述があった。「長距離走行をしていると、いつも決まって訪れる無為の時間がある。ちょうど夜明けまえの、ほんの一刻のエアポケットといってもいい。――そんなとき僕は、人間の神経や細胞がいちばん底のほうで自然や文明を怖れながらも、ある一点でそれらと対向しているような気がする。いいかえれば、人間が太古の記憶と、どこかで交感し合っている一刻ではないのかと思えてくる。」著者はそれを「〈世界の持つ記憶〉なのかもしれない」と考え、「外界のあらゆるなにかと交感し合っているような感覚」と捉えている。〈世界の持つ記憶〉とはあるいは、解剖学者・三木成夫のいう、「へその緒の切れる以前から、つまり生まれながらにしてそなわった」、ある瞬間にふと思い出す「生命記憶」(『胎児の世界』中公文庫)に似ていないだろうか。カメラを持つ人間の、世界と呼応する力の強さが垣間見える興味深い文章である。

六本木 蔦屋書店について…
2020年3月7日、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIが、六本木 蔦屋書店としてリニューアルオープン。書籍の在庫量は旧店舗の1.5倍で、書籍雑誌あわせて7万冊を扱います。アート・デザイン・キッズ・ワークスタイルの書籍を強化。2Fにはギャラリーを新設。こけらおとしはアーティストの大山エンリコイサムさんの作品展示(5月10日まで)。

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by urag | 2020-03-18 14:10 | 書評・催事・広告 | Comments(0)


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