月刊「ムー」誌2019年1月号に2色刷り特集記事「地底世界の奇書『来るべき種族』解読:ナチス・ドイツを動かしたヴリル伝説の聖典」(文:宇佐和通、イラストレーション:不二本蒼生)が掲載され、弊社8月刊、ブルワー=リットン『
来るべき種族』が取り上げられました。訳者の小澤正人さんへのインタビューも含まれています。15頁にわたる特集記事です。目次は以下の通り。
Chapter 01 ユートピア小説『来るべき種族』とは?
地底の超文明を描いたユートピア小説
ブルワー=リットンとはどんな人物なのか?
古代ギリシアの端を発するユートピア小説の長い歴史
想像力の喚起こそがユートピア小説の存在意義
Chapter 02 “ヴリル”とはいったい何だったのか?
地底人の操る謎のパワー、ヴリルの正体とは……
ヴリルは目に見えない神秘の力の総称だった
Chapter 03 アドルフ・ヒトラーはヴリルに魅せられた?
アーリア人はユートピアの住民の末裔だったのか?
ヒトラーに負のイメージを与えられた“優生学”
ネガティブな優生学を基にしたホロコースト
ヴリル=ヤの築いた文明とアーリア人至上主義の関係
Chapter 04 ナチス・ドイツが陥ったオカルト主義の罠
ヒトラーとトゥーレ協会、エッカートとの出会い
著名オカルティストが呪われたヒトラーを救った
Chapter 05 ヒトラーの呪縛とトランスヒューマニズム
脳裏に残る万能の言葉それが“ヴリル”だった
人種選別を目的としたナチス優生学が生んだもの
また『来るべき種族』については、「S-Fマガジン」
2018年12月号「OVERSEAS」欄にて、冬木糸一さんが注目書の一冊として取り上げて下さっています。「ヴリルに含まれる超自然的、オカルト的な要素は後にブラヴァツキー夫人に影響を与えるなどどの歴史的意義もさることながら、異なる文明との接触譚、異種族との恋愛譚として今読んでもなかなかおもしろい」と評していただきました。
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