★上村忠男さん(訳書:アガンベン『到来する共同体』、編訳書:パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』、共訳書:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』『涜神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
2007年から2008年にかけて法政大学出版局より全3巻で刊行された『新しい学』が全2巻で文庫化されました。まもなく発売。「中公文庫版への訳者あとがき」によれば、「文庫化にあたっては訳註を中心に補正を」施したとのことです。上巻には第1巻「原理の確立」と第2巻「詩的知恵」の第4部「詩的家政学」までを収録。下巻には第2巻第5部「詩的政治学」から第3巻「真のホメロスの発見」、第4巻「諸国民のたどる経過」、第5巻「諸国民が再興するなかで生じる人間にかんすることがらの反復」と「著作の結論」までを収録し、付録として「新しい学の応用法――ヴィーコ『新しい学』への招待」が併載され、巻末には訳者解説「大いなるバロックの森」が配されています。
新しい学(
上・
下)
ジャンバッティスタ・ヴィーコ著 上村忠男訳
中公文庫 2018年5月 各本体1,600円 文庫判各608頁 ISBN978-4-12-206591-8/206592-5
★星野太さん(著書:『崇高の修辞学』)
小林康夫さんの責任編集で今般、水声社さんから創刊された新雑誌「午前四時のブルー」の第1号(特集=謎、それは自分)に論文「アペイロンと海賊――『雲』をめぐる断章」を寄稿されています(63~72頁)。ブルガリアの哲学者ボヤン・マンチェフさん(1970-)の新著『雲』(2017年)と、彼が昨年11月に東京で行った講演「
光、雲――哲学的海賊とアペイロンの発明」について論及されています。
小林さんによる編集人あとがき「庭、その誰?」によれば、鈴木宏社長に「第二期「風の薔薇」を復刊して、わたしに編集させてくれないかしら? と頼みこんでみた」とのことで、「言葉もコミュニケーションもすさまじいスピードで電子化され、この電子革命によって人類はまったく新しい文化の時代へと突入しつつあることは確かだし、雑誌は、そこでは最終的に絶滅危惧種であることは明白なのだが、だからこそ、終りつつあるメディアを触覚的にもう一度体験したいということかもしれない」とご自身の動機について綴っておられます。秋頃発売予定の次号特集は「夜、その明るさ」、もしくは「夜という光」と予告されています。
★ジョルジュ・バタイユさん(著書:『マネ』)
1927年の小品「太陽肛門〔L'Anus Solaire〕」の酒井健さんによる新訳が景文館書店さんより出版されました。長篇の訳者解題「輝くテクストの前夜にさまよう―-愛欲の孤独と豊穣なるパロディ」が併載されています。景文館書店さんから発売となる、酒井さんによるバタイユ新訳本は『ヒロシマの人々の物語』『魔法使いの弟子』に続いて3点目です。
太陽肛門ジョルジュ・バタイユ著 酒井健訳
景文館書店 2018年5月 本体520円 四六判ブックレット64頁 ISBN978-4-907105-07-5
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