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2018年 02月 21日

注目新刊:『ヘテロトピアからのまなざし』『21世紀のソシュール』ほか

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★上村忠男さん(訳書:アガンベン『到来する共同体』、編訳書:パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』、共訳書:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』『涜神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
未來社さんの「ポイエーシス叢書」第72弾として、上村さんの5冊目の批評集『ヘテロトピアからのまなざし』がまもなく発売されます。

ヘテロトピアからのまなざし

上村忠男著
未來社:ポイエーシス叢書72 2018年2月 本体4,800円 四六判上製450頁 ISBN978-4-624-93282-4
カバー紹介文より:思想史を中心に欧米の最新の学問的成果を精力的に紹介しつつ自身も〈ヘテロトピア〉をキーワードに新しい歴史学的方法論を構想してきた著者の最新評論集。

★廣瀬純さん(著書:『絶望論』、共著:『闘争のアサンブレア』、訳書:ヴィルノ『マルチチュードの文法』、共訳:ネグリ『芸術とマルチチュード』)
★郷原佳以さん(共訳:『ブランショ政治論集』)
青土社さんの月刊誌「現代思想 2018年3月臨時増刊号 総特集=現代を生きるための映像ガイド51」に寄稿されています。廣瀬さんによる「新たなロングショットの時代のために」では、木村文洋監督による長編フィクション作品『息衝く』(2017年)が論じられています。郷原さんによる「「僕がメモリだ」――メモリをめぐる「除籍者」たちの闘い」」では、クリストファー・マッカリー監督による『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』(2015年)が論じられています。ちなみに現物は見ていませんが、映画関連書では先月末に森話社さんから刊行された論集『ストローブ=ユイレ──シネマの絶対に向けて』において、竹峰義和さんが「イメージから抵抗へ──アドルノ美学とストローブ=ユイレ」というご論考を寄せておられます。竹峰さんは弊社よりメニングハウス『生のなかばで』の訳書や、シュティーグラー『写真の映像』の共訳書を上梓されています。

なお、廣瀬さんが2009年に洛北出版から刊行した『シネキャピタル』の仏語版『Le Ciné-capital : D’Hitchcock à Ozu』が3月に発売となるようです。廣瀬さんのツイートによれば「日本語版(09)とは異なる第3章を収めた西語版(14)を元に『シネマの大義』所収の小津論「ドゥルーズと日本人」政治映画論「地理映画の地下水脈」の加筆修正版、ペーター・サンディによる序文を付したもの」とのこと。


★金澤忠信さん(著書:『ソシュールの政治的言説』、訳書:ソシュール『伝説・神話研究』)
★宮﨑裕助さん(共訳:ド・マン『盲目と洞察』)
水声社さんから先月刊行された論文集『21世紀のソシュール』に寄稿されています。金澤さんは「ソシュールの伝説・神話研究」と題した論考を、宮﨑さんは「差延、あるいは差異の亡霊――ジャック・デリダによるソシュール再論」と題した論考を寄せておられます。なお宮崎さんは今月、法政大学出版局さんから刊行された『新・カント読本』(牧野英二編、法政大学出版局、2018年)にも「フランス語圏のカント受容──「人間」以後の超越論哲学の行方」という論考を寄せておられます。内容についてはご本人がツイートされています。

21世紀のソシュール
松澤和宏編
水声社 2018年1月 本体5,000円 A5判上製340頁 ISBN978-4-8010-00323-1
帯文より:ソシュールの〈ためらい〉。ラング/パロール、シニフィアン/シニフィエ、〈言語論的転回〉……フランス現代思想の潮流とともに喧伝された「ソシュールの思想」とは、膨大な草稿を残した言語学者の企図にかなっていたのだろうか。『講義』成立の背景とその功罪、理論的虚構としての〈ラング〉の限界と〈パロール〉の可能性、神話・伝説研究にみられる歴史観、アウグスティヌスからデリダまでの言語思想史上のメルクマール、認知言語学との類縁性、日本語学との邂逅……言語によって世界を整理区分するのではなく、むしろどこまでも曖昧になってしまうことに遅疑逡巡するソシュールが浮かび上がってくる。

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by urag | 2018-02-21 19:31 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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